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全てのビジネスはたった2つの要素から構成されている。需要と供給だ。 供給、すなわち「どうやって注文に対応するか(どうやって顧客のニーズに応えるか)」という要素については企業側でコントロールすることができる。 供給の世界は、左脳型人間(論理的な考え方をする人々であり、財務系の仕事に就いていることが多い)が落ち着ける場所だ。彼らは何十年にもわたり、サプライチェーンや業務プロセスの効率化に務め、進捗管理する方法を確立することに尽力してきた。 一方で需要は、企業がコントロールできない要素である。コントロールするのは消費者だ。 需要はあいまいな世界で、何が原因で何が結果なのかは必ずしも明確ではない。
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という文章から始まるデータマーケティングの本。
1.ターゲティング:誰にアプローチするか
2.メッセージ:何について話すか
3.ロケーション:どこで顧客を見つけるか
4.予算:いくら費やすべきか
5.測定:何が有効か、有効でないかをどう把握するか
6.最適化:有効なものをさらに活用し、無効なものを排除するには
という流れで、具体的に企業がどのようにデータ活用すべきなのかが分かりやすく書かれている。
面白かったのは、結局いくつかの小クラスターに分類し、そうした上でストーリーをつくるあたり。
細かい分析を大ざっくりにまとめてストーリーを創らないと、実は経営サイドに理解されないという経験から導きだされていると思われる。
分析という結果ありきの業務に見えるものでも、やはりストーリーは大切だ。
データ分析するにあたって(というより分析を発信するにあたって)有用なプラットフォームがたくさん提示されていて、具体の業務でも活用していけそうな感じである。
ちょっと意外だったのが、Facebookにおける情報発信の有効な方法。
インフルエンサーを押さえるということで有名ブロガーに発信をしてもらうということなのかと思っていたら実は多数のユーザー数を獲得する方が効率的とのこと。
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エリック・サンはFacebook上でどのように情報が拡散するかを調べるために、26万2985のFacebookページと、そのファンを分析した。 あるページの人気がどのように集まるかという点については、まずは少数のインフルエンサーが集まり、彼らの存在を通してネットワーク上で人気が広がるというのが従来の考え方だった。 しかし、サンの研究からは、人気を得るためには少数のインフルエンサーを見つけるよりも、多くのユーザーを獲得する方が重要という結論が得られた。 Facebook上のネットワーク非常に密接に絡み合っている。そのため、良いアイデアは、次々と大規模なグループに広がっていくのである。
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<投資/回収曲線を描くハイブリッド型アプローチ>
・最低値:予算を一切使わなかった場合の売上はどうなるか?
・最高値:予算が限りなくあった場合に、達成できる売上の最高値はどうなるか?
・現在値:予算で達成している売上はどの程度か?
・増分:もし予算をX%増やしたら/減らしたら、売上はどの程度変化するか?
このアプローチで説明をすると分かりやすいというのもノウハウである。
アジャイル(機動的な)マーケティングを実現するためには
・感度を高める
・適応する
・学ぶ
・素早く動く
・フィードバックを繰り返す
ことが必要。
また、
○具体的な数字がストーリーを語るものであれば、それを示すことに躊躇する必要はない。
○1.「価値のある顧客」とは、自社にとってどんな顧客なのかを定義すること。
2.定義した「価値」を、計測・追跡が可能な要素に変換すること
3.「価値」の高さを基準にして顧客を順位づけること。
○愛着度:ブランドに愛着を抱いている顧客はどの程度か。企業はそれぞれ、自社にとっての「愛着」の意味を考えなければならない。
といった点も非常に参考になる。
データ分析と創造性について、著者は最後に以下のように述べている。
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分析と創造性は極めて補完的な関係にあると信じている。
我々に必要なのは、技術者(システムを駆使してより重要な発見をより素早く把握する役割)と魔法使い(得られた発見をアクションへと変える、想像力や直感的な意思決定を行う役割)の両方なのだ。
技術者と魔法使いの両者がタッグを組んで働くことが成否を左右することになる。
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技術者と魔法使いのタッグという比喩がアンバランスな組み合わせで面白い。
この本でもジョン・ボイド大佐のOODAループが引用されている。
観察、観察、また観察。
CRMの基本を実践するために非常に参考になった。
全てのビジネスはたった2つの要素から構成されている。需要と供給だ。 供給、すなわち「どうやって注文に対応するか(どうやって顧客のニーズに応えるか)」という要素については企業側でコントロールすることができる。 供給の世界は、左脳型人間(論理的な考え方をする人々であり、財務系の仕事に就いていることが多い)が落ち着ける場所だ。彼らは何十年にもわたり、サプライチェーンや業務プロセスの効率化に務め、進捗管理する方法を確立することに尽力してきた。 一方で需要は、企業がコントロールできない要素である。コントロールするのは消費者だ。 需要はあいまいな世界で、何が原因で何が結果なのかは必ずしも明確ではない。
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という文章から始まるデータマーケティングの本。
1.ターゲティング:誰にアプローチするか
2.メッセージ:何について話すか
3.ロケーション:どこで顧客を見つけるか
4.予算:いくら費やすべきか
5.測定:何が有効か、有効でないかをどう把握するか
6.最適化:有効なものをさらに活用し、無効なものを排除するには
という流れで、具体的に企業がどのようにデータ活用すべきなのかが分かりやすく書かれている。
面白かったのは、結局いくつかの小クラスターに分類し、そうした上でストーリーをつくるあたり。
細かい分析を大ざっくりにまとめてストーリーを創らないと、実は経営サイドに理解されないという経験から導きだされていると思われる。
分析という結果ありきの業務に見えるものでも、やはりストーリーは大切だ。
データ分析するにあたって(というより分析を発信するにあたって)有用なプラットフォームがたくさん提示されていて、具体の業務でも活用していけそうな感じである。
ちょっと意外だったのが、Facebookにおける情報発信の有効な方法。
インフルエンサーを押さえるということで有名ブロガーに発信をしてもらうということなのかと思っていたら実は多数のユーザー数を獲得する方が効率的とのこと。
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エリック・サンはFacebook上でどのように情報が拡散するかを調べるために、26万2985のFacebookページと、そのファンを分析した。 あるページの人気がどのように集まるかという点については、まずは少数のインフルエンサーが集まり、彼らの存在を通してネットワーク上で人気が広がるというのが従来の考え方だった。 しかし、サンの研究からは、人気を得るためには少数のインフルエンサーを見つけるよりも、多くのユーザーを獲得する方が重要という結論が得られた。 Facebook上のネットワーク非常に密接に絡み合っている。そのため、良いアイデアは、次々と大規模なグループに広がっていくのである。
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<投資/回収曲線を描くハイブリッド型アプローチ>
・最低値:予算を一切使わなかった場合の売上はどうなるか?
・最高値:予算が限りなくあった場合に、達成できる売上の最高値はどうなるか?
・現在値:予算で達成している売上はどの程度か?
・増分:もし予算をX%増やしたら/減らしたら、売上はどの程度変化するか?
このアプローチで説明をすると分かりやすいというのもノウハウである。
アジャイル(機動的な)マーケティングを実現するためには
・感度を高める
・適応する
・学ぶ
・素早く動く
・フィードバックを繰り返す
ことが必要。
また、
○具体的な数字がストーリーを語るものであれば、それを示すことに躊躇する必要はない。
○1.「価値のある顧客」とは、自社にとってどんな顧客なのかを定義すること。
2.定義した「価値」を、計測・追跡が可能な要素に変換すること
3.「価値」の高さを基準にして顧客を順位づけること。
○愛着度:ブランドに愛着を抱いている顧客はどの程度か。企業はそれぞれ、自社にとっての「愛着」の意味を考えなければならない。
といった点も非常に参考になる。
データ分析と創造性について、著者は最後に以下のように述べている。
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分析と創造性は極めて補完的な関係にあると信じている。
我々に必要なのは、技術者(システムを駆使してより重要な発見をより素早く把握する役割)と魔法使い(得られた発見をアクションへと変える、想像力や直感的な意思決定を行う役割)の両方なのだ。
技術者と魔法使いの両者がタッグを組んで働くことが成否を左右することになる。
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技術者と魔法使いのタッグという比喩がアンバランスな組み合わせで面白い。
この本でもジョン・ボイド大佐のOODAループが引用されている。
観察、観察、また観察。
CRMの基本を実践するために非常に参考になった。
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