2008年11月30日日曜日

三渓園(横浜トリエンナーレ)


先日、三渓園行ってきました。
三渓園とは、生糸貿易で財を成した横浜の実業家 原 三渓さんの元邸宅で175,000㎡もの広さがあります。
横浜トリエンナーレの開場の一つともなっていて、アートを見てきました。
中谷芙二子、ティノ・セガールらのアートが展示されていたのですが、正直現代アートの難しさを感じました。
ホルへ・マキとエドガルド・ルドニツキーの作品は1日7回転×10組のみで、事前に予約していないと見れないようになっていて見ることが出来ませんでした。
隣のおば様軍団は「いつ申し込めば大丈夫だったのっ!?」と食い下がってましたが、ボランティアと思わしきスタッフに冷たく断られてました。
「横浜トリエンナーレ11月頭に昨年の来場者数20万人を突破!」なんてやっていることを考えると何%の人がこの作品を鑑賞することができるの?って感じはしました。
そもそも現代アートってそんなに敷居の高いものだったのかしら。

また、ティノ・セガールの作品は、合掌造りの日本家屋の畳の間で男女がキスしたり絡み合ったりする緩やかな動きを繰り返すものなのですが、隣のカップルが「何か気持ち悪~い」と一刀両断。
内藤礼の作品も、横笛庵という庵の暗い中に線香の煙が立ち上っていくのを外から眺めるインスタレーションなのですが、やはり前の二人組みが「香取線香??」と首をひねっていました。
中谷芙二子の作品のみが、サイトスペシフィックな感じがでているという所感でした。(でも新規性という意味ではちょっと物足りない感じです)

本当は、並んだ挙句、時間も無い中で鑑賞する作品ではないのかも知れません。
しかし、現代アートは見る側の状況を選択して魅せるものではないと個人的には思います。
どんな状況であれ、見て何かを感じるのが優れたアートだとすると、三渓園にあったアートはいささか期待はずれでした。

本当は横浜トリエンナーレを中心に観にいったのですが、行きの渋滞のせいで三渓園にて終了となってしまい、その他のメイン会場についてはいけずじまいでした。
こんなんで横浜トリエンナーレを語るなという感じでもありますが。。

帰りは中華街で食事をして、菜香のマーラーカオ(商品名はマーライコー)をお土産に買って帰りました。

松田昌士さん


日本経済新聞の「私の履歴書」、今月はJR東日本相談役の松田昌士さんでした。
「私の履歴書」は面白い人と、そうでない人がいて、松田さんのは面白い方の部類に入ると思います。
その中のエピソードで「道路関係四公団民営化推進委員会」の委員になった時に議論でもめて、委員の人間から「鉄道屋」呼ばわりされたり、新日鉄の今井敬会長を「鉄屋」呼ばわりする人がでたりというものがありました。
そんな偉い人達でも、子供みたいな言い争いをするものなのだ、ということにビックリしたと同時に、自分が呼ばれるとすると何屋といわれるのかな、などと考えてしまいました。
松田さんの書き方を見ると、JRの中では「鉄道屋」はダメでも「鉄道員(ぽっぽや)」というのは「鉄道員(ぽっぽや)魂」といった使い方で、ある意味開き直ったいい意味合いでとらえられているようです。

また、国鉄民営化時代に国鉄労働組合と真っ向から対峙し、自宅のプロパンガス周辺にマッチ棒をばらまかれたり、自宅近隣に街宣車をよこされたりで、奥様が心労から原因不明の病気になってしまったエピソードもあり、妻が病気となった自分の現状況と照らし合わせて共感を感じました。
国鉄民営化は、奥様の葬儀の時に「(妻を)追い込んだ連中を私は一生、許さないっ」と叫んでしまうような根の深い怨恨をつくらねば達成できなかった偉業だったということでしょうか。
時代が違うとはいえ、自らの”使命”を感じなければ、なかなか真似のできることではないと思いました。

2008年11月27日木曜日

バタバタと

12月18日頃かと言われていた妻の入院が、今日電話があって12月2日から入院となった。
早くなったのはありがたいが、18日頃想定で仕事の調整をしていた身としては中々大変なこととなった。
ただ、クリスマス・年末は自宅ですごすことができそうなので前向きにとらえたいと思う。

妻も一昨日再度大腸ファイバー検査を受けて、同じ診察結果を受けなのに再び(初めて聞いときのように)ショックを受けていたりするので、早めに手術してもらえるのはありがたい。

それにしても最初に言われていたスケジュールとあまりにも違う気がするが、こんなものであろうか。

2008年11月26日水曜日

お風呂で落書き


スペースオブファイブ四十万靖さんの「頭のよい子が育つ家」によると、ホワイトボードは家族のコミュニケーションツールとして非常に重要らしい。
子供の教材のおまけでお風呂で使えるミニ黒板と水で落ちるチョークがついてきたのをいいことにお風呂で落書きをしてみた。
”お風呂”というスペースもダイニングに続いて家族がコミュニケーションをとる上で結構重要な場所である。
我が家の風呂の壁は白っぽいので、鏡に描いてみたのだがとても楽しく面白い。
お風呂の壁一面だけを黒板風にしてしまうことや、白でない色付きのお風呂用チョークを開発してみるのもありだと感じた。

2008年11月24日月曜日

セグウェイ



11月20日の柏の葉UDCK2周年のモビリティフォーラムでセグウェイの試乗会がありました。
打ち合わせ場所が柏の葉であることを活かして会議の合間に(あくまで合間です)セグウェイに乗ってみました。
日本ではまだ公道を走ることが出来ないので、私有地内で走行しなければならないのですが、この日は道路使用許可をとって歩道を走りました。
日本SGIの秋元さんによる5分位の簡単な講習(「は〜い、ちゃんと言うことを聞かずにいきなり乗ったブッシュ大統領は鼻を擦りむきました。鼻をすりむきたくなかったらちゃんと聞いてくださいね〜!」というような楽しい講習)を受けた後、千葉大までの道をゆらゆらと行進しました。
途中横断歩道はスイッチ切って手で引っ張ったのですが、重量50kg前後あるので結構重かったです。
乗った感想を一言でいうと、月並みですが「面白い!!」です。
北海道ではセグウェイの山道ツアーがあって、全国津々浦々から参加者がやってくるということでした。(それまで年間20人くらいしか利用者のいなかったツアーが、セグウェイ導入により1000人規模に増えたそうです)
ちゃんと講習を受ければ事故はないそうです(アメリカのディズニーではセグウェイのパークツアーがあるそうですが、未だに事故はないそうです。ただ、事前の講習は1時間くらいあるようですが。。)
乗り物というだけでなく、コミュニケーションツールとしても利用できそうで、日本でも公道で走れるようになるとすごい勢いで普及する予感がしました。

デパス

妻は粛々と術前の検査を受けにいっている。
辻仲病院に胃カメラの検査にいったり、がんセンターにCT検査にいったりである。
来週以降、大腸ファイバーなどの検査が控えている。
時々精神的に低調になるらしいが、私が先日の偏頭痛騒ぎでもらってきた安定剤のデパスが効くらしく、低調な時には飲むことで楽になるらしい。
運動したいといっており、先日はランニングできる場所探しに一緒に行って来た。
手賀沼の浄水場からのコースが良いようである。

2008年11月22日土曜日

ホワイトマック


本八幡のマックが白にモデルチェンジしてました。
マックとえば「赤」というイメージから、あえて脱却ということでしょうか。
でも、この「可変性」が今のマックの強みの気がします。
あえてこのヘルシー重視時代ビッグマックを更に重量級にして商品化してみたり(ヒットしましたよね)、従業員の95%がアルバイトであることを活かしたYESプログラム(Youth Employabilty Support-Program:厚生労働省による若年者就職基礎能力支援事業)を導入していたりで、大規模低価格路線で突き進んだ藤田田さんが率いていた頃とはまた違った強みを発揮し始めています。

自分たちが今まで築いてきたものの”本質”は何かを見極め、”本質”以外は変えてしまう勇気をもつこと。生き残り続ける企業には必須ということでしょうか。

2008年11月18日火曜日

ワークショップに参加して

先日柏の葉で、同志社女子大学の上田先生のワークショップ(その名も『ブレインショップ』)に参加してきました。
建築家の竹山聖先生、ランドスケープアーキテクトの三谷徹先生も参加されていたりで錚々たる知識人が集まったワークショップで、実は自分は主催者の会社側メンバーとして参加しておりました。
これからの時代はこういった知識人の方々と対話できる力量がないと議論についていけず、恥ずかしくて主催者などとうそぶいていられない、ということをワークショップに参加して思いました。

海外からジャン・リュック・ヴィルムートというフランスのアーティストも参加していて、竹山先生がいきなり自分の建築を英語で彼に説明し始めたのが格好のいいこと!

今ニンテンンドーのDSiで「英語漬け」をやって英語を勉強しています。
グーグルジャパンSEOの村上憲郎さんが「英語で自分に関する話題を100話せる用意をせよ」とおっしゃってました。
いつか自分のプロジェクトを英語で説明できるようになろうと心に誓ったのでした。


2008年11月16日日曜日

福来みかん

昨日のワークショップにてフードデザイナーの方が用意した食材の一つ、「福来(ふくれ)みかん」です。つくば特産ということで、TX沿線の柏の葉で行われたワークショップにはピッタリの食材でした。
名前も「福が来るミカン」ということでとても縁起のいい名前です。
大きさはミニサイズで直径で3〜4cm程度しかありません。
味はちょっと酸っぱ目です。
一説によると皮まで食べられるそうですが、まずはノーマルで皮剥いていただきました。

告知より2週間経過

がんセンターの「精神腫瘍科」によると通常もちなおすと言われている2週間が過ぎた。
妻には通常の生活ができないほどの落ち込みはなかったものの、やはり未だに精神的な波がある。
幸いにも体調としては最近なかった程に良いらしく、精神的な低位時以外はテキパキと家事をこなしている。
しかし、一旦低位に入るともう大変である。
「告知を受けてからがんセンターで診察されるまでは自分を大切に扱っていたが、がんセンターで余命を宣告される程ではないとわかると元に戻って冷たくなった云々」といったことを、過去の諸々の所業に遡って延々と聞かされることとなる。
通常時であれば、これでめでたく犬も食わない夫婦喧嘩となるわけであるが、こういった状況であるとこちらは一方的にサンドバッグ状態である。
自分の所業について相談されているカウンセラーのようなものである。

妻の体調が良いのに反比例して、ここのところ風邪で体調悪化のなかでの対応なので中々こちらの精神衛生上もよろしくない。
長期戦なのに早くも疲弊し始めて来た。なにか対応を考えねば。


2008年11月12日水曜日

がんセンター再診

今日は妻ががんセンターに再診の日であったが、基本的には検査予約だけなので妻一人で行ってもらい、自分は会社へ。
午後にまたもやヘルプコール。
検査が多くて大変なことが判明したらしい。
夜入っていた業務色の強い会合もキャンセルさせてもらい帰途に。
買い物も済ませつつあわてて家に帰ると妻は結構元気だったりする。

今までヘルプコールがあっても中々家に帰らなかったことに対する贖罪なのであろうか。
妻の顔をした癌と戦っているのだと自分に言い聞かせる。

長期戦に備えなければ。

2008年11月11日火曜日

病理検査結果

今日は、先日の頭痛の1件で妻から頭のCTスキャンを撮影してもらうように懇願されて、午前中会社を休んで近くの病院で受診した。
こんな状況で更に夫が倒れたら、子供達はどうなってしまうのか心配だということである。
仕方がないとは思うが全てを悪い方へ悪い方へと考えてしまっている。
脳神経外科にかかり、症状を述べたところ「それは偏頭痛ではないし、CTスキャンの必要性はない。薬を出すので1週間経って何かあったらまた来なさい」と追い返されてしまった。
午後は出勤して午前中の欠勤分を補うべく作業をしていたら、夕方妻からヘルプコール。
病理検査の結果がでて、やはり癌(レベル5)であったという知らせを受けて今更ながらに非常に落ち込んでいた。
仕事も終わっていなかったのだが、資料を鞄に詰め込み、早々に家路につく。
家についてみると結構持ち直していた。
本人ももちろん大変だが、家族もこういった精神的な振れと向き合っていく必要があるのでやはり結構大変である。
これも妻のため、精神修養と思って頑張るしかない。


支店長

会社の支店長から声がかかり、二人きりで話をした。
内容は妻の状況ヒアリングと来年4月の定期人事異動における異動希望の話であった。
親族が病気の時には新部署だと時間をつくりにくかったという自身の経験談と合わせて、異動希望について直接ヒアリングをしてくれた。
妻の病気が契機となって色々な人に支えられていることを改めて認識する。

2008年11月10日月曜日

偏頭痛

一昨日の夜に偏頭痛がひどくなり、頭痛薬を飲んだのだが治らずに夜中にウンウンうなってしまった。
結局そのまま寝てしまい翌日にはすっかり治っていたのだが、妻がえらく心配し、昨日はこちらの体調不良のことも合わせて考えてしまい、また不安な状況に陥ってしまったようだ。
頭のCTを撮ることを約束させられてしまった。
できればこの不安定な時期に、色んなことが重なるのは避けたいと思う。

そんなこんなもあって、しばらくまっとうにブログアップができていない。
早く再開できるように安定したいものである。

2008年11月5日水曜日

国立がんセンター診察

今日は妻と一緒に国立がんセンター東病院へ行って受診した。

内容については先日東葛辻仲病院で聞いた内容とほぼ同じであるが、幸いにもがんセンターに来る患者の中では軽度な方の用で「どちらの病院でも同じです」といったニュアンスのことをもらう。
今日予約をすると12月22日の週の手術ということで、予約をいれてくる。

先日来た時には気がつかなかったが、「精神腫瘍科」のお知らせが受付のところに出ていた。
癌は宣告されたり、再発したりしたときの精神ショックが大きい。
通常でも2週間程度は回復するのにかかる。
それ以上の期間、適応障害やうつ病の状態が続くようであれば「精神腫瘍科」でカウンセリングを受けることができるというものであった。
本人だけでなく、家族もショックにより同様の状況になることが往々にしてあるようである。

まだ、癌宣告を受けてから1週間経っていない。妻も大分精神的には持ち直しているものの、まだ時折落ち込む症状が見受けられる。
「2週間」で精神的な受け入れ態勢が整うのが一般的だとしても、後1週間くらいは波のある状況を覚悟しなくてはと思うのであった。

2008年11月2日日曜日

クリスピー・クリーム・ドーナツ



先日、越谷のイオンレイクタウンの実査も兼ねて日本で7店目というクリスピー・クリーム・ドーナツに行ってみました。
某所では2時間待ちという人気とのことで聞いていましたが、越谷ではそれほどではないものの列をなして並んでいました。
並んでいると「おひとつどうぞ」とうことでドーナツが一つずつ配られるのですが、更に感心したのは「12個入りのセット(1600円もしくは1800円)を買う方はこちらへどうぞ」ということディズニーランドのファストパスばりに列の先に行かせてもらい購入することができるというシステムです。
「お土産で8個くらいかしら。。」なんて思ってる人は、ついつい「待たずに買えるんだったら12個買っちゃおう」ということになり、売り上げアップに確実につながっていると思います。(しかも店側に失うものはありません)

また、越谷イオンレイクタウンですが、大きいからということもあると思いますが、案内板が非常に分かり易くて、現在位置が光る館内案内板やら、タッチパネル方式の館内案内板など、通常の商業施設よりも分かり易い工夫がされていたように思いました。
サインデザインも床にトイレの方向がわかるような工夫がこらされていたりで良かったです。


前向きに

今日は朝から子供がサッカーにいくなどバタバタとしていた。
気分としては大分前向きになれている。
午後は妻と二人で柏のステーションモールの新館まで買い物に行った。
ここのところ久々に妻と二人の時間を楽しんでいる。
今すぐにどうこうということはなく、普段と変わらない生活ができているし、妻とも明るくやっていこうということで話をしている。

また今まで通りのブログをアップしていくこととしたい。
暗く生きていくのは我々の本意ではない訳だし。

2008年11月1日土曜日

普段の日

昨日妻はワインを飲んで(どうやらワインは大腸癌になりにくい飲み物らしい)眠り、今朝までゆっくり寝ることができたらしい。
大分落ち着いてきた感じで、明るく生活していくことに前向きに取り組んでいけそうだ。
今回の結果も、通常であれば末期までわからなかったものを比較的早く発見することが出来た、という見方もできるようになっている。
今日は、子供の学校の学園祭があって、妻と見に行った。
本来であれば、今頃入院中であり、見れないはずのものだったが、子供達の楽しそうな活動を妻と見ることが出来た。
その後、二人で食事をし、近くの喫茶店でお茶をした後、これまた妻が見たがっており、本来であれば見ることの出来なかったオープンハウスを見た。
子供達の帰宅後、妻と二人で電気屋に行き、本日発売のDSiを購入し子供達との楽しい一時を過ごした。本来であれば私が反ゲーム思想なので、ゲームは最小限という決まりできていたのだが、妻の希望もあり購入することとした。

何もないかのような日々が始まっているが、一日一日を大切にしていこうと思う。