2013年10月27日日曜日

ずZOOっと旭山ワンカップ

会社の同僚からもらった北海道旭川のお土産のワンカップ。
飲み終わっても使えるように、ワンカップ系としての必要事項の記載は全て蓋の部分に集約。
かわいらしい絵柄は旭川のデザイナーあべミチコさん作。
てなわけで飲み終わると「ガラスびんアワード2013」で審査員特別賞を受賞した素敵な絵柄のみの素敵なコップに早変わり。


というのは分かっていたが、この絵柄、実は外側と内側が別々にしっかり描かれていて、後ろ頭の子供達が内側では楽しそうにしている顔が描かれている!

飲みながら気づいて、やられてしまいました。


そして何と内側にひっそり1カ所だけ「高砂酒造」の文字。

ネット検索でも「高砂酒造 旭山」でしっかり情報出てくるし、この心憎い自己主張の仕方にもやられた!!


酔っぱらいながら、高砂酒造恐るべしと思いつつ、こんな素敵なお土産をくれた同僚に感謝したのでした。




『クチコミュニティ・マーケティング 実践ノート』

株式会社ハー・ストーリィの日野佳永恵子代表の著作。
インターネット×スマートフォンによる個人総メディア化時代のマーケティグについて、実際の事例を基に説明した本。

「クチコミュニティ・マーケティング」を一言で言えば、共感者を集め(コミュニティ)、リピート(ファン)、紹介(クチコミ)を増やしていくための仕組み。

<クチコミュニティ・マーケティング 黄金の4ステップ>
①クチコミしたくなる魅力をつくる=「共感」
 ・クチコミされる良いネタを「1本」立てる。
 ↓
②クチコミをする人をつくる=「共鳴」
 ・良いネタをクチコミしてくれる「シーダー」をつくる。
 ↓
③クチコミのネタが伝わる工夫をする=「共創」
 ・顧客が惹き付けられる情報発信、五感的な演出、空間、配布物、SNSの活用
 ↓
④クチコミが広がるコミュニティをつくる=「共育」
 ・イベントをはじめ、クチコミを広げる機会づくり
 ・クチコミが継続し、発展・成長していくビジネスモデル

一言で言うと、
「開発から販売までのプロセスを通して、売り手は部門を超えて横につながるプロジェクトをつくり、あわせて、売り手と買い手が共に関わっていく」
仕組みづくりということ。
もっと噛み砕いて言えば、関わる全ての人が「自分事化しよう」という考え方を実践すること。
そのキーワードは「共」。
4つのステップに共通する共通項は「共働」


この黄金の4ステップに基づいた実例を分かりやすく述べていて、クチコミュニティ・マーケティグの基礎を学びやすい構成となっている。

女性を対象としたマーケティグを得意としているので、女性に対する洞察は納得させられるものがある。
近年、消費財の購買決定権は8割が女性にある。
女性は複数で集うことが好き。複数で集まっているときに共感し合い、おしゃべりをしながら選び、買うのが好き。
「学・遊・働・交」というのが、女性の買い物の心理から出てきたキーワード。
学ぶため、遊ぶため、役に立つため、出会うために使うお金の優先順位が高くなる傾向にあるらしい。
男の場合、働くことは基本すぎて(時間ではなく)お金を使う優先順位としては下がるだろうし、交わることも程度問題ではあるが一般的にお金を使う優先順位は女性に比べて低い気がする。学ぶことについては最近優先順位が上がってきているが、男の場合、優先順位が高いのは何と言っても遊ぶことか。単純な生き物ですな。


男女の行動特性についての記述も面白い。
「共感」「広げる」のが得意なのが女性の行動特性、「絞る」「掘り下げる」のが得意なのが男性の行動特性、ということらしい。
なるほど納得。



自分の会社の事業においても非常に参考となる記載が多い。
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顧客と企業の認識のズレが一番大きいのがホームページだ。
特に顕著なのが、住宅、車、パソコンや家電品、健康食品など、どうしても専門用語が多くなりがちな業界。
クチコミは、商品・サービスをお客様が新たなお客様に伝えていくので、お客様が分からない言葉の羅列では、クチコミ以前の問題となる。
こうした課題を解決するのが、専門用語に浸っていない人たちを巻き込んだ「説明資料」の改善活動だ。
初めてその会社を知った人が、どうやって関心を持つかを工夫する、それはクチコミかがお客様から広がるためには必要な視点だ。
気軽に楽しんでいただく機会を提供したり、商品に触れて知っていただけるように工夫する。
そうすることで、お客様が「欲しい」と思ったときに思い出していただける。
これはつまり、どれだけ購入前の活動ができているか。
これこそ、実はある意味「新規開拓」である。


記憶されないと、存在しないも同然。
リピーターや紹介が多い理由は「商品」の魅力だけではない。
五感を通して伝わる印象があり、五感を通して経験したことは人の記憶に残りやすい。
見た目、香り、音、旨さ、肌触りといったように、自分たちの商品やサービスを五感で感じてもらえる工夫によって、お客様の印象に残る。


「個が主役になった」それにより「顧客がメディア」となり、「顧客が商品力を高める」ようになり、これまで以上に「企業の論理ではなく、顧客の評価が重要」になった。

マーケティング業界では、近年、「モノよりコト」という言葉を聞くが、SNSの進化によって「モノよりコトより、メッセージ」となった。いわば「一緒に何かをしませんか?」ということだ。
価値観を共有した者が出会い、活動し、輪を広げていく。

「クチコミ」を伝播させるツールは、急激なスピードで進化してきたが、クチコミをするのは「人の意志」であることに変わりはない。
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日野さん、近々お会いできる機会がありそうなので、何かお仕事でご一緒できたらと思っている。






2013年10月19日土曜日

『インバウンドマーケティング』

WEBサイトのシステム改修の提案をしたら、
「その改修の趣旨はこれだな」
と上司から渡された本。

インバウンドマーケティングとは、インターネットが普及した時代における消費者・購買者の情報行動を真摯に捉えることによって、広告を中心とした企業マーケティングが長らくもっていた課題を解決しようという試みでもある。

今までのマーケティングは、人がいるところ(広告媒体やイベントなど)をターゲットにしてリーチするという点で「Hunter(狩猟民)」型マーケティングだった。
対してインバウンドマーケティングは「Harvester(農耕民)」型マーケティングであり、自分たちで種をまき、育てるもの。
「インバウンドマーケティング」というのは、言ってみればマーケティングを行う時のマインドセット、すなわち「態度・姿勢・考え方」そのもの。

人間と言うのは、色々な情報が流れているような環境下で、それぞれが自分にとって重要だと認識した情報だけに注意を示すという認知特性があると言われている。
これを心理学の世界では「選択的注意(Selective attention)」と呼ぶ。
情報過多・情報洪水時代において、人々は”選択的注意(Selective attention)”によって情報を選り好みしている。だから、マーケターは”選択肢としての魅力(Selective attraction)”を準備しなければならない。

インバウンドマーケティングが、これまでの考え方とは違うポイントが二つある。
1つは「マーケター側ではなく、人々のタイムライン(時間軸)に合わせたマーケティングを行うこと」。
もう1つは「マーケティングを好かれるものにしよう」(lovable marketing)ということ。

インバウンドマーケティングは、SEOの新しい名前ではない。
それは、organic(お客さんを自然な流れで連れてくる) で earned marketing(自分たちで努力するマーケティング)な、あらゆるチャネルを用いたマーケティングのことなのだ。


<検索連動型広告の歴史>
1997年 米国のアイデアラボ社の「GoTo.com」後に「Overture」と名前を変え、その後2003年にYahoo!傘下の企業となる。
1クリックあたりに支払う金額が高ければ高いほど、上位の位置の枠を獲得することができた。

2000年からスタートしたGoogleのAdWordsは入札金額とクリック率を乗じた数値で順位を決めた。クリック率をみることで「その広告がユーザーに指示されている」と考えた。このGoogle AdWordsの考え方は非常に画期的すぎて、当初は中々理解されなかった。

2011年にGoogleは「ZMOT」という概念を提唱する。
ZMOTとは”Zero Moment Of Truth”を縮めたもので、2000年代半ばにP&Gが提唱したFMOT(First Moment Of Truth:消費者とブランド・商品が出会う瞬間。即ち棚や店頭のこと)、SMOT(Second Moment Of Truth:買った後の体験のこと)を発展させたもの。 AIDMA(Attention,Interest,Desire,Memory,Action)モデルを若干否定し、商品と出会う場所としての棚(Shelf)、そしてその後のブランド・商品との体験(Experience)を重視せよ、というもの。
これに対して、「今では、人々は店頭に行く前に色々調べてからモノを買っているのではないか?」という仮説から生まれたのがZMOT。

<マーケティング手法色々>
【One to One マーケティング】
1993年、ドン・ペパーズとマーシャ・ロジャーズによる 『ONE to ONEマーケティング 顧客リレーションシップ戦略』 によって 普及。リコメンデーションエンジンを活用する。

【パーミッションマーケティング】
このコンセプトは、米国Yahoo!の副社長を務めたセス・ゴーディンという、米国一有名なカリスママーケターが1999年に生み出したもの。(ちなみに『バイラルマーケティング』の概念も彼の著書が広げた。)(permission marketing ⇔interruption marketing) One to One マーケティングを進化させ、「相手の同意を得ること」、「消費者・顧客側が反応を返せること」が加わった。 パーミッションマーケティングにおいては、パーミッションを得るために懸賞やオマケをつけるのが一般的なのに対し、インバウンドマーケティングにおけるリード(見込み客)獲得においては、”役に立つコンテンツ”を提供することが異なる。
インバウンドマーケティングは”Get Found,Get Leads”、つまり人々に見つけてもらい、彼らに見込み客になってもらうためのマーケティング活動のことを指す。

<購買に至るステージの考え方>
【購買に至る3つのステージ】
ToFu:Top of Funnel:見込み客創出ステージ
 ↓
MoFu:Middle of Funnel:見込み客の育成ステージ
 ↓
BoFu:Closing:顧客化のステージ

この考え方を進化させたのがインバウンドマーケティングにおけるInbound Marketingu Methodology 。
【Inbound Marketing Methodology】
企業が人々に対して行う4つのアクション
    Attract   Convert    Close   Delight
潜在顧客  →  訪問者 → 見込み客 →  顧客  →    推奨者
Strangers     Visitors     Leads   Customers   Promoters
(インバウンドマーケティングの活動としては「ToFu」と「MoFu」の2段階で、「BoFu」については営業活動として捉えられていた。)

という訳で本の中では、具体的に
Attract(惹き付ける)、Convert(転換させる)、Close(顧客化する)、Delight(満足させる)ための具体策が述べられる。

面白かったのは、マーケティング部門と営業部門というのは元来仲が悪く、この2つの部門をどうやって仲良くさせるかというのは経営の重要課題の一つだったのだそうだ。
インバウンドマーケティングを実践しつつ、見込み客をさらに段階化しマーケティング部門と営業部門で見込み客リストを共有することを著者は提唱している。
そして「マーケティングと営業活動を行うことを「Sales + Marketing = SMARKTING」と呼んでいる。

「商品・サービスについてネガティブな体験をもった顧客のうち48%は、そのことを10人ないしはそれ以上の人に伝える」らしい。


非常に漠賭していた内容が非常に整理されていたものが体系だって整理されている本。
やろうとしていることの根本には、Looopsの斉藤徹さんの『ソーシャルシフト』『BEソーシャル!』で出てくるあらゆる顧客コンタクトポイントでの統一的なメッセージ発信に通じるものがあると感じた。


非常にコンパクトに分かりやすく体系が理解できることもあり、早速メンバーにも配布。課題図書とした。










2013年10月15日火曜日

渡辺勝彦先生による父母のための難関大学合格講座

上の息子がお世話になっている東進ハイスクールで、渡辺勝彦先生のセミナーがあるということで参加してきた。

渡辺先生とは、元々河合塾の人気講師で、春期講習の予約が30分経たずに瞬殺で埋ったという伝説の人らしい。
今年こそ「今でしょ」の林修先生に東進ハイスクールNO1人気講師の座を奪われたそうだが、昨年までは第1位だったのだそうな。

まずは登場・挨拶の段から落語家のよう。
正に落語のようにずっと一人で話し続けるのだが、おもしろおかしい内容を2分に1度は盛り込むことで集中力を途切らさないのが自慢なのだそうだ。

○「自分は頭が悪い」という生徒がいるが、頭の出来が関係あるのは、大学院や研究者になる場合だけ。大学受験においては頭の出来は関係ない。
○「この教科は嫌い」ということをいう生徒がいるが、好き嫌いなんて情報や知識の多い少ないで決まるもの。
○親御さんの禁句。「今更無理」「どうせ無理」ということは言わないように。
という話しから入って、徹頭徹尾言い続ける「難関大学合格絶対のシナリオ」とは
”英語は高校2年生の3月31日までにケリをつけること”
英語にケリをつけておかないと高校3年生で他の教科に時間を回せないことにより差がついてしまうということをデータで示しながら説明をする。

渡辺先生、元々は横浜にある某神奈川県立高校の教員だったらしい。そこでは東大、早慶などにも合格者が出る学校だったのを自ら志願してヤンキー高校へ転校したとのこと。
そこで東大、早慶合格者を目指したが、東大こそ出なかったものの、早大、中央、法政などの大学へヤンキー軍団を送り込んだ。
2分に1回のジェットコースター授業、スモールステップという技はこの時期に編み出されたものらしい。

その後、落語のような笑いをとりながらの延長でご自身の息子さんの実話をされるのだが、これがショッキングな内容。
息子さんが高校2年生のある日、建築現場の高所からの落下物が電線を切断し、その電線が息子さんの顔面を直撃し、一時は生命も危ぶまれる大けがをしたとのこと。
その後なんとか一命は取り留めたものの、視力がなくなる可能性の中、何とか全盲は免れる。
その時に担当医から励まされた
「もし光が再び君の目に宿すことができたならば、その力を次に苦しんでいる人を励ますのに使って欲しい」
という言葉を受けて、息子さんは医学部を受験、見事合格という話しだが、その過程には紆余曲折があって、落語家が自らの悲劇を語っているような泣きながら笑ってしまうような、家族愛にあふれた良い話しだった。

最後にもいい話しをされていて

「頭の出来不出来は関係ないと先ほど申し上げましたが、実は能力の差が出るところがあります。良いスタートを切れる能力については差がでます。」

「受験は点をとり、どこの学校に入るだけが勝負ではありません。人生をいかに生きるかということが凝縮されていると僕は思っています。」
「模試で悪い点数をとっても、こんなんじゃ志望校は無理じゃない、というようなことを言わないでください。本人も自覚していますし、東進からも厳しいことは必ず言います。親は最後まで、子供を信じてあげてください」

精神論だけかと思いきや、実務的(受験テクニカル)な英文の読み方の手法の一端を披露し、
「高2を制する者が大学受験を制する」
と言い切る、この渡辺勝彦先生、そりゃ人気講師になるだろうと思わせる人であった。






2013年10月14日月曜日

『覚悟の磨きかた』

吉田松陰の「超訳」。
現代語版になっているので分かりやすい。

教育者であり、実践者であった吉田松陰という人の考え方がよく現れている。

吉田松陰は、長州 松下(まつもと)村にて松下村塾を開く。十畳と八畳の二間しかない塾。 当時、長州藩には「明倫館」という藩校があり優秀な武士の子供達はそちらで学び、松下村塾へは下級武士の子供が集まった。
松下村塾で松陰が教えた期間はわずか2年半である。
そんな松下村塾から、高杉晋作、伊藤博文、品川弥二郎(内務大臣)、山形有朋、山田顕義(国学院大学と日本大学の創設者)を送り出した。
結果的には、総理大臣2名、国務大臣7名、大学創設者2名というとんでもない数のエリートが「松下村塾出身」となった。こんな塾は世界でも類を見ない。

松陰は「いかに生きるかという志さえ、立たせることができれば、人生そのものが学問に変わり、あとは生徒が勝手に学んでくれる」と信じていた。
だから、一人一人を弟子ではなく友人として扱い、お互いの目標について同じ目線で真剣に語り合い、入塾を希望する少年には
「教える、というようなことはできませんが、ともに勉強しましょう」
と話したという。
教育は、知識だけを伝えても意味はない。
教えるものの生き方が、学ぶものを感化して、はじめてその成果が得られる。
そんな松陰の姿勢が、日本を変える人材を生んだ。
ご存知のように、吉田松陰は30歳でその生涯を閉じる。
若すぎる死。一方で、松陰の志は生き続けた。

「今ここで海を渡ることが禁じられているのは、たかだか江戸の250年の常識に過ぎない。今回の事件は、日本の今後3000年の歴史に関わることだ。くだらない常識に縛られ、日本が沈むのを傍観することは我慢ならなかった」

この超訳を読むと、吉田松陰という人物の考え方が非常によく分かる。
以下まとめつつも全176テーマのうち、好きなものをピックアップ。

【自らのあり方について】
<自分はどうあるべきか>
反求諸己。
「すべての問題の根本は自分の中にある」
どれだけ大きな計画であっても、物事を動かす基本はここにあります。
計画がうまくはかどらずに悩んだときは、外部に答えを求めることなく、
「まず自分はどうあるべきなのか」
雑音から距離をおいて、一人静かに考えてみましょう。

<不安のない生き方>
「先行きの不安」に心を奪われないようにするためには、あれこれ目移りすることなく、自分という人間を鍛えることに集中して、
「全力を出し切りますので、あとは天命にお任せします」 という心構えでいるのが、良いと思います。

<また会いたくなる人>
毎日、少しずつ「いいこと」を積み重ねていると、本人も知らないうちに、身のこなし方が洗練されていき、顔とか背中から存在感があふれてくるもの。
どれだけ外見に気をつけたところで、この魅力に及ぶものではありません。

<流れを変えるのは自分の行動>
幸運とか不運というものは、天から無差別に降ってくるものではなく、すべて自分のほうから求めているものなんです。
そのことを思い出すことができれば、他人のせいにしたり、組織のあり方に腹を立てたりすることなく
「自分の行動を変えよう」
という発想に行きつくことが出来るはずです。


【実践者として】
<夢を引き継ぐもの>
「自分が実現させたいこと」について、何度も考えて、考えて、考え尽くすこと。
人と話すときは、その会話のはしっこでもいいから、「自分が実現させたいこと」について語ること。
平和や安定を愛しながらも、いつまでも続く平和や安定はない、という事実を、つねづね自分に言い聞かせること。
誰かが問題や事件に巻き込まれたとき、無関心でいたり、口を出すだけで済ませたりすることなく、その解決のために積極的に動くこと。
そうすれば、仮に「自分の実現させたいこと」が、断念せざるを得ない状況になったとしても、誰かがその夢を受け継いでくれることでしょう。

<失敗の定義は無数>
失敗した。大変だ。 どうすればこの失敗の埋め合わせはできるのだろうか。
その方法をあわてて探すよりも、
「この失敗の一体何が問題なのか」
よくたしかめてから、対応に動くべきです。

<やればわかる>
行動を積み重ねましょう。
必要な知識や言葉は、やっているうちに身につきます。

<行動力を生む心がけ>
未知なるものを知ろうとすること、本質を見抜こうとすること。
その意識が一番、行動につながります。

<ひとつのことに狂え>
「私は絶対こうする」という思想を保てる精神状態は、ある意味、狂気です。おかしいんです。
でもその狂気を持っている人は、幸せだと思うんです。

【教育者として】
<胸躍らせる存在>
この世界には、とんでもない才能が無数にあふれている。
その言葉に勝る、励ましの言葉はありません。

<壁を楽しめるかどうか>
生まれつき才能をもった人はたくさんいます。
子供の頃は、その才能が自然に輝いています。
ですが、その才能を磨き続けられる人は本当に少ないのです。 多くの人が 「才能さえあれば、途中で行き詰まることはないだろう」 と勘違いするからです。
才能はあったとしても、なかったとしても、行き詰まるものです。
ただ行き詰まったときに、「面白い」と思えるかどうかによって、その後が決まってくるのです。

<集団の中で生きる>
清廉。どんな人といても、自分を失わない。 協調。どんな人といても、その人に調子を合わせて楽しめる。 この清廉と協調というのは、バランスが難しいものです。
清廉でいようとすれば、世界が広がらないし、協調ばかりしていると、自分を見失いやすい。 どっちがいいのでしょうか。正解はありません。
もし何かを学ぼうとするなら、清廉でも協調でも、自分の生き方に近い人物や本から学べばいいと思います。
ただ目指してほしいのは、他人の考えを尊重し認めながらも、自分の考えは周囲に流されず、はっきりと述べることができる、そういう生き方です。
そういう生き方ができれば、そこが今あなたにとって、居心地の悪い場所だったとしても、やがて心ある人物を味方につけることができるはずです。

<力が目覚めるとき>
自分の中に眠り、まだ日の目をみない人望と才能。
それを引き出してくれるのは、ほぼ例外なく自分の仲間になる人か、自分の師匠にあたる人物です。
だからこそ品格が高い人ほど、「誰と付き合うか」をいつも真剣に考え、厳しく選んでいるんです。

<人に教えるイメージ>
綿を水でひたす感じ。
赤ちゃんにおっぱいを飲ませる感じ。
お香を焚いて、香りを服や布にしみこませる感じ。
土器をかまどで焼き固める感じ。
人を導いていくときも、こんな風に自然に。


【リーダーとは】
<やる勇気よりもまかせる勇気>
まじめな人なんていくらでもいます。
しかし大事な場面で、大胆なことを実行できる人はほとんどいません。
そういう人の、細かい欠点をいちいち挙げているようでは、優れた人材をえることなんてできません。

<人物>
私が尊敬するのはその人の、 能力ではなく、生き方であって、 知識ではなく、行動なんです。

<人をみきわめる>
自分の生きる道を知る人は、いつも地道でありながら、その行動には迷いがないものです。
そして自分の言葉で、自分の行動をごまかすことを最低の恥とします。

<リーダーをきわめる道>
リーダーをきわめる道はふたつあります。
一つは知識の豊富な人や、才能のある人たちと交流すること。
もう一つは、世界中のさまざまな分野の本を読むことです。
ですが、仕事が忙しくて、それほど多くの人に会ったり、本を読んだりする時間はないとおっしゃるならば、次の六つのことを習慣にしてみてはいかがでしょうか。
一 そもそもこの組織は「何のために存在しているのか?」を考えること。
二 今、自分が与えれられている役割の中で「最も重要な果たすべき責任は何か?」を考えること。
三 「この組織が大好きで、尽くしてくれる人」が成長できるチャンスをつくること。
四 「最近うまくいっている事例」を情報収集すること。
五 何者かが自分たちの領域を侵さぬよう、外の動静を見張ること。
六 いつでも、従業員とお客さんを愛すること。それを第一に考えること。

<熱い生き方>
立場的に弱い人、うまくいっていない人にやさしくする。
両親や上司をはじめ、お世話になっている人たちに、なにかにつけ感謝の気持ちを表す。 学ぶことと実践すること、どちらも同じくらい時間を費やす。
憧れのあの人をいつか超えてやると、燃えている。
そうやって生きていれば、いつか皆に慕われる人物になることでしょう。

<腹が据わっている人のおまじない>
「一生やり続ける」 すごくシンプルですが、これほど多くを語る言葉もありません。
みだらな誘惑、未知の物事に対する恐怖、手軽な安心感、どれも乗り越えることができるのは、「一生やり続ける」
この言葉が背骨に叩き込まれている人だけです。

<ミスを認め、失敗を責める>
失敗しないことは、自慢になりません。 何も失敗していないということは、何もやっていないということだからです。
自分の立場を守ろうとしないで、あれは失敗だったと潔く認めましょう。
どんな大きな失敗でも、次に改めれば決して無駄にはなりません。

<使える部下がいないという勘違い>
リーダーは忘れてはいけません。
才能のある部下がいないのではなく、部下の才能を引き出せる人物が、まだこの場にいないだけだということを。


【死生観】
<人が動物と違う理由>
人には「五倫」、つまり”踏みにじってはいけないもの”が五つあります。
一つは、親子の愛情、一つは自分を大切だと思う人の気持ち、それから夫婦の役割を認めあう心、年上を尊敬する心、そして仲間との信頼関係です。
人が人である理由は「心」にあります。 そして、人は、人の心に触れることによってのみ、そこに進むべき道を見つけることができます。
動物には絶対に得られない、人であることの最上の喜びは
「尽くしたいもののために尽くせること」
です。

<死を想え>
「自分の命は今日で終わり」
そう思ったとたん、視界から余計なものがきれいさっぱりと消えて、 自分がこれからどこへ向かうべきか、目の前に太くて真っ平らな道が、一本伸びているんです。

<自分はどこからやってきたのか>
自分のこの身の、原点は一体どこにあるのか。
はるか昔までゆっくりと思いを馳せていくと、突如、感激の心が涌き起こり、
「よし、やってやろう」という決意が生まれます。

<大切な人のために今日できること>
今日という日は二度ときません。
死ねば、再びこの世に生まれることはありません。
だから大切な人を喜ばせるために、少しの時間も無駄にしちゃいけないんです。



松陰が理想としたのは武士の生き方だった。
士農工商という制度に守られていた武士は、何も生み出さずとも禄(給料)があったが、その代わり、四六時中「生きる手本」、ロールモデルであり続けなければいけないというのが松陰の考えだった。

武士は日常から無駄なものを削り、精神を研ぎ澄ました。
俗に通じる欲を捨て、生活は規則正しく、できるだけ簡素にした。
万人に対して公平な心を持ち、敵にすらもあわれみを欠けた。
自分の美学のために、自分の身を惜しみなく削った。
目の前にある安心よりも、正しいと思う困難をとった。
そのように逆境や不安に動じることなく、自分が信じている生き方を通すことこそが、心からの満足を得られる生き方だと、松陰は固く信じていた。
新渡戸稲造の『武士道』にも通じる考え方ではないだろうか。

松陰の言葉の中で、非常に芯を喰っている言葉をひとつ。
「物事を成就させる方法はただひとつ。 それは「覚悟すること」だと思います。」

髙橋歩の大好きな名言
『必要なのは、勇気ではなく、覚悟。決めてしまえば、すべては動き始める。』
に通じる。

自らも匹夫の勇を誇るのではなく、実践者の覚悟をもって日々精進したい。







2013年10月5日土曜日

『アイデアは地球を救う』

電通ダイバーシティ・ラボの北本さんからご紹介を受けた本。

ソーシャルデザインという「希望をつくる仕事」、すなわち社会の抱える課題に気がついて実行するのは普通の社会人にもできるんだと気づかせてくれる本。

<ソーシャルデザインの現場で発揮されるチカラ> というのが面白い。
ソーシャルデザイン向きかどうかを判断できるというものだ。
1.感知力(問題に気づく)
 ・好奇心が旺盛である
 ・自分の長所を知っている
 ・気持ちに素直である
 2.理解力(詳しく知る・感じる)
 ・視野が広い
 ・裏付け情報を調査する
 ・できることを知っている
 3.協働力(仲間を増やす)
 ・共有するのが好き
 ・派閥をつくらない
 ・友達が多い
 4.構想力(アイデアを発明する)
 ・発想力に自信がある
 ・言葉を考えるのが好き
 ・ミステリーを解くのが好き
 5.改善力(アイデアを磨く)
 ・Win-Winの構想をつくれる
 ・感情に働きかける
 ・人脈を活用する
 6.実行力(実行する・アクションする)
 ・粘り強い
 ・参加のハードルを下げる
 ・新しい流れをつくる
 7.継続力(ふりかえる・つなぐ・まわす)
 ・成果を可視化する
 ・持続可能な仕組みを作る
 ・長期的展望をもつ

さぁ、どの程度あてはまっているか。自己診断だと正しくない場合もあるので、他者評価も聞いてみたいところ。
でも、これらってソーシャルデザインに関わらず、コンピューターが発達して単純作業を人間から奪っている昨今の業務全般に必要とされている資質ではないか?



ソーシャルデザインのたくさんの事例が記載されていて、各々「背景と課題」→「アイデア」→「結果」という流れでまとめられている。
「背景と課題」というところでは社会が抱える様々な課題が数値的にも浮き彫りにされていた。

<乳がん>
・日本では、女性の15人に一人が乳がんになると言われている。
・30歳代から60歳代の女性のがん死亡原因の第1位は乳がんで、亡くなる女性の数は年々増加している。乳がんはごく早期に発見できればその95%は治すことが出来るとも言われているが、乳がんの検診の受診率が低く(約10%)、気づいた時には進行していたケースが多い。

<教育>
・世界では約1億人の子供達が学校に通えずにいる。
・15歳以上の人口のうち、6人に1人(7億7500万人を超える人々)が読み書きができないと言われていて、そのうちの2/3が女性。
・日本では7人に1人の子供が、学校で学習するための資金的支援を必要としている。

<犬猫>
・オーストラリアでは、知られることのないまま、毎年10万以上もの保護された犬が安楽死を遂げている。
・日本では殺処分される犬猫の数は年間約20万。
<水環境>
・世界人口の約8人に1人が安全な飲料水を得ることができていない。
・世界人口の40%近い人が自宅のトイレや公衆便所など衛生施設を利用できていない。
・2030年には世界人口の47%(2人に1人)が水不足の厳しい地域で暮らしていると予想される。

<エネルギー>
・1960年には58%だった日本のエネルギー自給率は、2008年にはわずか4%に。

<生物多様性>
・生命が誕生してから38億年。地球上には知られているだけで約3,000万種類の生き物がいると言われている。
・生物種の絶滅スピードは、人間のいなかった時代の1000倍とも言われている。
・両生類の42%、鳥類の40%で個体種が減少。植物の23%が絶滅危種にあり、漁業資源の14%が崩壊。珊瑚礁は2050年までに絶滅するかもしれないと予想されている。

<女性妊娠時>
・世界では毎日、約800人の女性が妊娠や出産が原因で命を落としている。そのうち、約99%が途上国の女性。

<多様化>
・LGBT(Lesbian,Gay,Bisexual,Transgender)の頭文字をとった、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)を総称する言葉。日本におけるLGBTの推定人口割合は5.2%と言われている。
・ジェンダーギャップ指数(男女格差)ランキングで、日本は135カ国中101位という低い順位。
・日本人のおよそ5%が、何らかの障害を有していると言われている。
・2040年、日本人の3人に1人が65歳以上の高齢者になる。


ソーシャルデザインの色んなアイデアが紹介されているのだが、その中で一番面白いと感じたものをご紹介。

<Smoking KIds>
タイでは、子供達が間違った行いをしていたら大人が指摘し、ただすという文化がある。 タイのオフィス街や繁華街の路上でタバコを吸っている大人たちのもとに、突然タバコを手にした幼い子供達が「ライターを貸してくれ」とやってくる。
もちろん、どの大人もライターを貸したりはしない。そして、子供達に、喫煙は悪いことだ、有害なことだと諭す。
「タバコを吸うと早死にするぞ」「肺がんになるわ」
すると子供達は自分の健康を心配してくれた大人達に手紙を渡して立ち去る。
そこにはこんなメッセージが。
「あなたは僕のことを心配してくれるのに、なぜ自分のことは心配しないの?」
ほとんど全ての大人が、その手紙をみて吸っていた煙草を捨てた。手紙を捨てた人はいなかった。
このキャンペーンは、リアルな禁煙へのメッセージを喫煙している本人に認識させるという、喫煙のための最も効果的な方法だった。

ここにあるのは、「愚行権」といったような”言い訳”ではない。
教えることこそが一番学ぶことである、というのを体現しているアイデアであるのが素晴らしい。


「今の小学生が大人になる頃には、2/3の子供が今は存在しない職業に就く」という予測があるらしい。
聞いた時には、そりゃ多すぎではないのか?と思ったが、ソーシャルデザインの事例を見ているとそうなる予感がしてこなくもない。
後は、このソーシャルデザインのアイデアをいかにビジネスモデルとして成立させるかだ。
それには老練な大人のノウハウが活きてくる気がしている。