2010年5月30日日曜日

『だまされ上手が生き残る』

石川幹人 明治大学教授が書いた、進化心理学の入門書。
「進化」とは、長い時間をかけて生物が生き残りをかけて周囲の環境と戦ってきた歴史の積み重ねだと思っているので、その歴史に学ぶのは非常に重要であると思っている。
入門書というだけあって、浅く広くの感はあるが、進化のネタ本としては文句なしに面白い。

○何故車酔いがおこるのか
昔の生活で平衡感覚が乱される事態は、神経毒を含む食べ物(毒キノコなど)を食べたときに限られていた。
我々の祖先は、毒物を摂取してフラフラになると、反射的に胃の内容物を吐き出して毒物が身体に蔓延しないよう対策を講じた。
現代の車酔いによる吐き気は昔の食中毒の防衛装置の名残である。
大人になると経験によって、車による平衡感覚の混乱が生命の危機とは結びつかないと学習し、車酔いをしなくなる。

○カバンにおける男女性差
取っ手部に腕を通して肘を曲げたまま保持する「買い物かご」と、取っ手を握る「ビジネスバッグ」。
女性は買い物かごを使い、男性はビジネスバッグを使う。お互い逆を使うと違和感がある。
これは、昔の狩猟採集生活時代の名残であり、買い物かごを持つ時の姿勢は赤ん坊を抱き続ける姿勢に相当し、アタッシュケースを握って運ぶのは、遠方から獲物を握って変える体制に相当するからである。
狩猟採集生活時代の男女性差の名残は身体的能力だけでなく知的能力にも存在する。
おしなべて男性は、物理的推定能力や空間把握能力が高く、女性は、位置記憶能力や言語共感能力が高いのも狩猟採集時代の役割分担が現れているといえる。

○太り過ぎの悩み
常に飢餓との背中合わせだった狩猟採集時代の遺伝情報に組み込まれた戦略として、目の前に食物があったら食べておけという「古い脳」から欲求がこみ上げてくる。
アメリカにおいては白人よりも、より狩猟採集に近い生活を送っていた原住民族(ネイティヴ・アメリカン)の方がメタボは深刻。
このような古い脳からこみ上げる欲求を新しい脳によってコントロールするほど人間はまだ進化できていない。
残された方法は、”社会的状況下で認知される”といった「古い脳」の別の欲求を利用すること。

上記のような進化ネタが理論とともに書かれている。

その中でも極めつけなのが、「水生類人猿仮説」。
作家のエレイン・モーガン女史が1970年代に広めた、人類の遠い祖先にあたる類人猿が、500万年ほど前に水辺や水中に暮らしていたとする説。
温暖化で陸地が乾燥し食料不足になったため、樹上に生活していた類人猿が、捕食者を避けて水中に、同時に水産物を食するようになった。
その結果、次のような身体的変化が起きた。
頭部をだしたまま、なるべく深くまで水中を歩く必要性から、直立歩行するようになったこと。
水にぬれても水辺に上がればすぐに乾くように体毛を減少させたこと。
水中では子育てに難点がある。抱いていては子供は溺れてしまうし、陸地に残せば捕食者の餌食になる。そこで、水生類人猿のメスは、子供を髪の毛につかまらせて泳がせた。水面にぱっと広がる長い髪の毛をもったメスほど子育てに有利だった、ということ。
これは、ひげや胸毛、すね毛などは男性ホルモンによって生長が促進されるのに対し、頭頂部の髪は女性ホルモンによって促進される理由を考えてだされた仮説だが、人間でも水中出産の新生児が難なく水中を泳ぐ事実が判明し、近年では有力視されているとのこと。

その他、何故女性は男性に比べ色白小柄なのか、何故反社会的な行動に対して怒りの感情が湧き出るのか、何故最近草食系男子が多数でているのか、などなどに関する進化論的考察が述べられている。

進化に興味のない人にもお勧めの一冊。

2010年5月29日土曜日

義父見舞い

義父が脳梗塞で倒れてからはや3ヶ月経った。
先週末久しぶりに見舞いに行く予定だったのだが、長男が39℃の発熱ということで延期となり、本日日帰りで群馬県の藤岡まで行ってきた。
前回、見舞いにいってから早2ヶ月が経過している。
2ヶ月前の段階では、発する言葉も聞き取りづらく、左半身が麻痺しておりまっすぐに座ることが困難な状況であり、病院でリハビリを行うこととなっていた。
脳梗塞の発作前は、義父とは会えば酒を楽しく酌み交わすのが慣わしとなっており、「再び義父と酒が飲めるような日がくるといいなぁ」などと見舞いに行く前に考えていた。

見舞いにいってみると、発する言葉はしっかりとしており、右半身で体を支えることがうまくできるようになっていた。
たったの2ヶ月ですごい進歩だ。
恐らく非常に努力をしてリハビリに励んだのであろう。
妻と二人でその進歩に対する感動を分かち合った。
会うなり「一緒に酒が飲めなくてすまないね。」と義父。
自分はそんなに酒飲みではありませんよ、と思いながら泪がちょちょぎれた。

義父は温泉に入りたがっているので、次なる目標は義父と一緒に温泉に行くことである。
早くよくなって欲しいものだ。

2010年5月23日日曜日

シャワーヘッド交換顛末記

自宅のシャワーヘッドとホースの間から水が漏れるようになってきた。
そこで、近くのホームセンターに行って見てきたところ、色々なシャワーホース付きシャワーヘッドが販売されていて、金額は2千円弱くらいから1万円弱くらいまで様々で取り付けも簡単そうだった。
自宅に戻って取り付け口の確認をするため、その時は購入せずに帰還。
そういえば、近々取り壊しになるモデルルームがあったのを思い出し、シャワーヘッドもらえないか交渉したところOKとのこと。
シャワーヘッドをもらいに行って来た。
水栓を止めて、工具を用意し、古いシャワーホースを外し、新しいホースを取り付けてみると、つかず。
径が違うのでアタッチメントが必要なのだ。
そういえば、販売していたシャワーホースやらシャワーヘッドにも色々なアタッチメントが付属していたことを思い出し、再び近くのホームセンターへ。
最初に行った時には、写真だけで説明しようと思ったら「実際に持ってきてもらって、どれに該当するか確認しなと写真では分からない」
と言われて帰還。
2回目に行った時には、新旧のシャワーヘッド&シャワーホース一式持っていって確認するも、結局何を購入すればこの2つがくっつくのかわからず。店員さんを捉まえて聞くと、商品の袋をあけてくれたりしながら確認してくれ、最終的に「これでしょう」というのを購入。
家に帰って喜びいさんで取り付けてみると、水栓本体との接合がうまくいかず、三たびホームセンターへ。
3回目は、2回目で色々やってくれた親切な店員さんを探し出し、再び相談。先ほどの商品は返品し、間違いなく「これだ」というものを購入。店員さん曰く、実際に合わせてみないとどれが合うのかわからにとのことだった。
家に帰って取り付けてみると、アタッチメントの隙間から水漏れ。。
そういえば、Oリングが古かったりしているし、シーリングテープを貼ってからねじ込むって書いてあったような。
というわけで4度ホームセンターへ。
Oリングとシーリングテープを購入し、いざ自宅へ。
Oリングは新しくしたし、テープも巻いたにも関わらず、やはり水漏れ。
よくみると、モデルルームから持ってきたシャワーホースの根元がどうみても水の漏れる構造に。。モデルルームでは形が分かればいいので、実際に利用できる必要ないもんね。。
根元にシーリングテープをぐるぐる巻きにしてしのいだものの、やはり若干水漏れ。
さすがに今日はもうホームセンターに行く気力をなくし、後日シャワーヘッド&ホースを購入することを心に誓ったのだった。

2010年5月16日日曜日

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』

『もしドラ』と称されてヒットしている作品である。
正直、立ち読みでパラパラめくって何度も購入をやめたのであるが、「流行ものにはまかれよ」を是としていることもあり、最終的には購入し読んでみた。
今流行のコミックノベルっぽい挿絵が入っていて、どんなものかと斜に構えて読んでみたのだが、これが非常に楽しめた。
まず、ドラッカー入門編として非常にきっちりした内容となっている。
ドラッカーの教えを「高校野球」というテーマに落とし込んだときにどうなるのかという事例としてもきっちり考えられ練られているものであった。
それに加えて、いわゆるコミックノベル的な要素もふんだんにはいっており非常に読みやすかった。

○マネジャーに必要な資質は真摯さ。
○事業は顧客によって定義される。
○企業の目的は、顧客の創造である。したがって、企業はふたつの、そして二つだけの基本的な機能を持つ。それがマーケティングとイノベーションである。マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす。
など、大学生や高校生にドラッカーを教えるにはもってこいの教材になっている気がした。

偉そうに言っているが、自分もドラッカーは以前購読していた週刊ダイアモンドの連載を読んでいたくらいのものである。
実際、「規模についての最大の問題は内部にあるのではない。マネジメントの限界にあるのでもない。最大の問題は、地域社会に比較して大きすぎることである。」というのは今ひとつ趣旨が分からない。
どこかのタイミングで、じっくり読んでみたいものである。

本来「企業」がテーマのドラッカーが「高校野球」にも落とし込めたのだから、他のテーマにも落とし込めるはずである。
ドラッカーの理解を深めるために、テーマを絞ったワークショップというのもありかな、などと空想した。

2010年5月9日日曜日

『プレイングマネジャーの教科書』

『ビジネス・コミュニケーション白書2010』によると
コミュニケーションは不可欠なものである。・・9割。
組織内コミュニケーションの現状について「満足できない」・・7割弱。
9割の人が「コミュニケーションは不可欠」と感じながら、7割弱の人が職場でのコミュニケーション状況には満足していないということである。

一方、管理職になると
①部下を育てながら
②部門もしくはチームの業務目標を達成する。
ということが求められるので、中間管理職は「業務量の負荷が大きい」「時間的な余裕がない」という共通の悩みを抱えることになる。

プレイングマネジャーの仕事=コミュニケーションといっても過言ではない状況の中で、如何にコミュニケーションを仕組みかするか、が具体事例とともにわかりやすく述べられている。

○部下をフォローする際に重要になってくるのが観察力。
○いつも余裕なくあせっていたり、目の前の自分の仕事に追われているといったそぶりは禁物。どんなに忙しくても「話しかけないでオーラ」だけはださない。
など、ちょっと耳の痛いようなことが重要とされており、自省を求められたりする。

リーダーシップを発揮してメンバーを引っ張っていくライオン型マネジャーにはなれなくても、周りを観察しコミュニケーションを良くすることで成果をあげるシマウマ型マネジャーこそが、今のプレイングマネジャーに求められているという田島弓子女史の考え方は多くの悩めるプレイングマネジャーの指針となるのではないか。

2010年5月8日土曜日

『残念な人の思考法』

最近、新聞等で取り上げられ(今思うと日本経済新聞出版社だったのでそれでかも)、また『残念な人』というタイトルが面白かったので読んでみた。

「前提条件→ロジック→結論」
この中でロジックは世界共通だから、「考え方」「前提条件」こそが共有すべき内容である。
「残念な人」すなわち間違えてしまう人は、「前提条件」で間違えている。
これが、能力もあるし、やる気も十分だが、成果が出ない人の本質である。
上司の立場とすると、前提条件の共有には時間がかかるが、時間はかけねばならない。

一般的にコミュニケーションの目的は
「相手に理解を求める」「意見をもらう」「行動してもらう」
の3つ。
相手に論理的にわかりやすく説明する手法としてPREP法というのがある。
Point(結論を示し)
Reason(理由を述べ)
Example(具体例を述べ相手を納得へ導き)
Point(再度結論を示す)
という順で話すというもの。
しかしながらもっと基本的なレベルではものの言い方というのもあって
「何をすればいいのですか?」☞「アウトプットのイメージを相談させてください」
「何故これをするのかわかりません」☞「取り組みの背景について教えてください」
ちょっと、言い換えることで同じ内容のことが全く違った意識で聞こえてくるから不思議である。


<アメリカ臨床心理学者 ハーズバーグの2要因論>
実はこれは、最近読んだ「ゴールは偶然の産物ではない」にも出てきた理論だった。
人間には2種類の欲求がある。苦痛を避けようという動物的な欲求(衛生要因)と、心理的に成長しようという人間的な欲求(動機付け要因)である。
仕事に対する満足と不満足はまったく別物であって、不満足を取り除くと満足度が高まるということではない。
(不満足の原因が「衛生要因」と呼ばれる所以は、トイレが汚いと嫌だけれど、清潔な状態だからといって満足するわけではない(何とも思わない)ことに由来すると思われる)
組織のマネジメントにおける各種施策も、実は衛生要因の排除のみに焦点が当てられていることが多いが、真のモチベーションをあげる施策は、これとは別に考えられる必要がある。

最後におまけで
「ギャンブルで”勝つ”と怖くなる金額が、あなたの限界である」
というのがあった。
この金額を超えると、自ら負け始めるのだそうだ。
さて、自分の金額はいくらくらいであろうかと考えてしまった。

『ゴールは偶然の産物ではない』

2003年から2008年まで、サッカースペインリーグ・FCバルセロナの副会長を務めたフェラン・ソリアーノ氏の本。
サッカークラブ運営という一見特殊な業態においても、原則があり、それに則って運営を行い実績を上げることができるとしている。

どの業種の企業経営者たちも「自分の業界は他とは違う」と主張する。
ソリアーノ氏がサッカークラブ運営役員に選ばれた時にも「サッカーには立派な経営手法やら分別やらビジネス理論なんてものは通用しない。重要なのはボールがネットに入るかどうかということだ。全ては運だよ、運。」と前役員の一人からいわれたそうだ。
だが、どんな物事にも背後には共通の論理がある。その理論を理解し、再考し、それを現在の状況に適合させ、試す必要がある。
ボールがゴールに吸い込まれるか否かも、実はこの背後の理論による。
「ゴールは偶然の産物ではない」のだ。

最初に、
○クラブチームを地域やその住民と同一視する。
○2003年のサッカー市場は、それまでの25年間,前年比10〜25%の増加を記録し続けていた。
○クラブの3つの収益源が①スタジアム②テレビ放映権③マーケティング(スポンサー)
といったサッカークラブ特有の特徴が紹介される。

それから”背後にある”一般的な法則へとすすむ。
<勝利への法則>
選手の「(コミットメント×バランス)×才能」

<勝つチームに欠かせない3つのタイプ>
①先見者:チームの中で将来を見据え、他の誰よりも早くどこへ行くべきかを洞察し、そこへたどり着く能力を持った人物。積極的な姿勢を持っている。先見者は、熱意と勇気という2つの特性をもつ。
②ノー博士:先見者の計画に「ノー」といえる人。ノー博士は先見者とは対極にいて、冷静な分析、現実的な将来の見通しという点で貢献し、必要とされる。
③実行家:物事(計画)を実行に移す人を言い、チームにバランスをもたらす。先見者とノー博士が意見を戦わせた後、実行家はその決定を受けて、目標に到達するための最善の方法を探し、それを実現する。
面白いのは、ネガティブなイメージのノー博士の役割も非常に重要であり、ノー博士はしばしば先見者と意見を戦わせるため、両者は互いを尊重する必要があるということである。
3つのタイプのうち、ビジネスや組織の状況によって複数のタイプを使いこなす人物もでてくる。この3タイプの人間を如何に増やしていくかが組織の人材力を決める。

<チームの発展段階について>
チームの発展段階を説明するモデルとして、1965年にアメリカの心理学者ブルース・タックマンが提唱した「タックマン・モデル」が有名である。
チームが機能するまでには「形成(組織化、構成)」「混乱(争い、不和)」「統一(確立化)」「機能(実行、結束)」の4つの段階を経る。
チームの発展段階においては、”混乱”の段階が必ず発生するということだ。この混乱を避けていては強いチームはつくれない。

また、チームをコミットメントの高さ×才能の高さのクロスで4つに分け、どのチームにあてはまるかで、求められるリーダーのタイプも変わってくるとしている。

<交渉について>
交渉は準備段階が8割で、相手とのやり取りが2割。
交渉の準備を行うにあたって検討する事項は以下の4点。
(1)今が交渉に最も適したタイミングかどうか。
(2)上限はいくらか。何をどこまで譲歩できるか。その見返りに何を要求するか。相手側に取ってどれくらいの価値があるか。
(3)どちらが最初の数字を提示した方が有利か。また、どこまで譲歩できるか。
(4)適正価格はいくらか。
BATNA(Best Alternative to Negotiated Agreement)という、交渉相手から提示されたオプション以外で最も望ましい代替案がはっきりするまでは交渉の席につくべきではない、としている。

サッカークラブという、「名誉」が絡み、単純に利益だけで割り切れない組織を束ねた経験からソリアーノ氏は
<チームを取りまとめるために必要な3つのルール>を生み出している。
(1)「私」を「私たち」に、「私の」を「私たちの」に変えていく。
(2)成功するためには、チームのメンバー全員の努力が必要だと認識する。
(3)メンバーの貢献に対しては、それがどんなに小さなものであろうと、公の場で感謝の意を示す。

正統的周辺参加の考え方にも通ずるものである。

2010年5月5日水曜日

『42歳からのルール』

リクルートで編集長まで上り詰め、ギャガコミュニケーションという映画配給会社に転職し映画プロデューサーになり、2年で辞めて独立した田中和彦氏の著作。
今年自分が42歳になることもあり、「何故40歳ではなく、42歳なのか?」ということもひっかかり購入してみた。
(結局読んでもその答えは見つからなかったが。氏は今52歳なので10年前の自分に対するエールということなのかもしれない。)

◆ビジネスの世界で生きるということは、不自由さから解き放たれて、自由を獲得するための戦いである。(好きなことを好きな人と好きなときにやる)
戦いに勝つために必要なことは3つある。
1つ目は、どこでもやっていけるだけの普遍的な力を身につけること。
2つ目は、周囲から信頼されること。
3つ目は、明確な意思とビジョンを持つこと。

◆「いつでも辞められる存在になって、しかし、辞めずに、その場所で死にもの狂いで働く」
○会社と対等な関係でいられるだけの普遍的な力を身につけているか?
○いざというときに、会社に有無を言わせないだけの働き方をしているか?

◆世の中には「変えられるもの」(未来、自分、行動、思考)と「変えられないもの」(過去、他人、性格、感情)がある。
大切なのは、「変えられないもの」を受け入れ、「変えられるもの」に意識を集中させること。

◆熱を保つための3つの原則
①当事者になること
②何事も前向きに考えること
③熱のある場所に常に身を置くこと

といった信条的なものから、

◆45分刻みでスケジューリングする。
○アポの時間に遅れる人が極端に少なくなる。
○打ち合わせの中身が濃くなる。
○仕事にリズムが出てくる。

◆重要な数字は一覧にしてまとめ、資料をコピーし、手帳に貼付けることで、数字を頭に入れる。

◆海外に仕事で行く時は筆ペンを持参する。
外人の相手の名前を漢字に置き換え、それぞれの意味を伝えてあげると喜ばれる。

と言った具体的なアドバイスまで多岐にわたる。

「俺たち、もう終わっちまったのかなぁ」と思ったりするこの年代に「バカヤロウ!まだ始まってねえよ」というエールがこの本に書かれている全てだと思う。

色々参考になったのだが、特に今、自分のキャリアヴィジョンについて考えることが多く、
「理想的なキャリアデザインは「VALUE=やれること」「MISSION=やるべきこと」「VISION=やりたいこと」の輪の重なりをバランスよく大きくすること。」
というのは非常に参考になった。