2010年5月5日水曜日

『42歳からのルール』

リクルートで編集長まで上り詰め、ギャガコミュニケーションという映画配給会社に転職し映画プロデューサーになり、2年で辞めて独立した田中和彦氏の著作。
今年自分が42歳になることもあり、「何故40歳ではなく、42歳なのか?」ということもひっかかり購入してみた。
(結局読んでもその答えは見つからなかったが。氏は今52歳なので10年前の自分に対するエールということなのかもしれない。)

◆ビジネスの世界で生きるということは、不自由さから解き放たれて、自由を獲得するための戦いである。(好きなことを好きな人と好きなときにやる)
戦いに勝つために必要なことは3つある。
1つ目は、どこでもやっていけるだけの普遍的な力を身につけること。
2つ目は、周囲から信頼されること。
3つ目は、明確な意思とビジョンを持つこと。

◆「いつでも辞められる存在になって、しかし、辞めずに、その場所で死にもの狂いで働く」
○会社と対等な関係でいられるだけの普遍的な力を身につけているか?
○いざというときに、会社に有無を言わせないだけの働き方をしているか?

◆世の中には「変えられるもの」(未来、自分、行動、思考)と「変えられないもの」(過去、他人、性格、感情)がある。
大切なのは、「変えられないもの」を受け入れ、「変えられるもの」に意識を集中させること。

◆熱を保つための3つの原則
①当事者になること
②何事も前向きに考えること
③熱のある場所に常に身を置くこと

といった信条的なものから、

◆45分刻みでスケジューリングする。
○アポの時間に遅れる人が極端に少なくなる。
○打ち合わせの中身が濃くなる。
○仕事にリズムが出てくる。

◆重要な数字は一覧にしてまとめ、資料をコピーし、手帳に貼付けることで、数字を頭に入れる。

◆海外に仕事で行く時は筆ペンを持参する。
外人の相手の名前を漢字に置き換え、それぞれの意味を伝えてあげると喜ばれる。

と言った具体的なアドバイスまで多岐にわたる。

「俺たち、もう終わっちまったのかなぁ」と思ったりするこの年代に「バカヤロウ!まだ始まってねえよ」というエールがこの本に書かれている全てだと思う。

色々参考になったのだが、特に今、自分のキャリアヴィジョンについて考えることが多く、
「理想的なキャリアデザインは「VALUE=やれること」「MISSION=やるべきこと」「VISION=やりたいこと」の輪の重なりをバランスよく大きくすること。」
というのは非常に参考になった。

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