2010年3月28日日曜日

日本人の摂取エネルギー量

やずやの香酢(実は字がちょっと違うがご勘弁を)が体に合うので継続購入しているのだが、その季刊誌に面白い記事が載っていた。

日本人一人当たりの1日の摂取エネルギーが1975年の2226kcalをピークに減り始め、2004年には終戦直後の1903kcalとほぼ同じ水準になり、直近データの2008年だと終戦直後以下の1867kcalまで低下しているというのだ。
一見高齢化がすすんだのでカロリー摂取量が自然に減ったという風に見えるが、これは事実と異なるらしい。
年代別にみると、中高年の摂取量はそんなに落ちておらず、60歳代以降の日本人はいい栄養状態を維持していて、その世代が長寿を引っ張ってきている。
低下が著しいのは、若い人、特に女性だそうだ。そんな訳で、今の20代が更年期を超える頃は実は不安が大きいのだそうだ。

そういう前段があり、桜美林大学大学院 柴田博教授の<粗食神話に異議あり!肉食のすすめ>という意見が載っていた。
人類はDNAからいうと115歳くらいが限界寿命なのだが、平均寿命が50歳を超える国が出現したのは、実は19世紀の終わりから20世紀に入ってから。肉をよく食べていたニュージーランド、オーストラリア、イギリス、フランス、アメリカ、スウェーデンといった国からである。
一方で日本など肉食の広がりが遅かった国は寿命の伸びも遅れた。日本では20世紀初めの平均寿命が37歳。50歳を超えたのは1947年なので約半世紀も遅れてのこと。日本人の肉の摂取量が増え始めたのは1965年頃からであり、これにともなって脳卒中が減り、1980年の半ば位に平均寿命が世界一になった。

肉を摂りすぎに注意といわれるが、肉の摂取量を国際比較すると、日本は一日に平均80グラム。アメリカはその約3倍、ヨーロッパは約2倍。その欧米で、肉摂り過ぎと生活習慣病との関連が問題視され、脂肪やコレステロールが悪者扱いされるようになり、その結論だけが日本にも持ち込まれたというのが柴田教授の見解だ。

一方この30年間で食事で摂るエネルギーは減少したのに、逆に肥満者は増加しており、30〜60代の男性では3人に一人が肥満者ともいわれている。
「太っている人の多くは自律神経の働きが低いから」という最新理論が注目を集めている。
自律神経には満腹中枢を備えた交感神経と、お腹がすいたと感じる摂食中枢を備えた副交感神経がある。
食事をすると体脂肪(白色脂肪細胞)からホルモンが分泌され、交感神経に「もう食べなくていい」と信号を送る。これにより副交感神経も刺激され「食べたい」という意欲が薄まる。つまり、満腹感は胃ではなく、脳が感じている。
自律神経は脂肪の分解や燃焼にも深く関係している。食事によってアドレナリンが出て、白色脂肪細胞にため込んだ中性脂肪を分解させると同時に、褐色脂肪細胞にも働きかけ脂肪を熱エネルギーとして発散させる。自律神経の働きが鈍くなると、これらのシステムがうまく機能せず、太りやすいのではないかと考えられている。

では、自律神経の働きを高めるにはどうしたらいいのか。
年齢に関係なく自律神経を鍛える唯一の方法は運動することだそうだ。

脂肪1kgは7,000kcalあるので、8kg減なら56,000kcalのエネルギーを消費しなくてはならない。一日1,800kcalの食事をしている人なら、1ヶ月間何も飲み食いせずに生活しない限り1ヶ月間で8kgの脂肪を消費するのは不可能。体重が減ったと喜んでいても、実は体内の水分が減っただけという場合が多い。

炭水化物や朝食抜きダイエットをすると、脳が勝手に「体は飢餓状態にある」と勘違いして、エネルギーを温存させようと体を休ませる。それでも脳はエネルギーが足りないので、体の一部である筋肉を分解してエネルギーに変えようとする。
3大エネルギー源栄養素である「糖質」「タンパク質」「脂質」。この中で脳の唯一のエネルギー源となるのが「糖質」である。
炭水化物内のデンプンは体内でブドウ糖になってエネルギーとして利用されるほか、グリコーゲンに変化して肝臓と筋肉に蓄えられる。血液中のブドウ糖が減ってくると、肝臓や筋肉に蓄えられたグリコーゲンを分解してブドウ糖を供給する。それでもブドウ糖が不足すると、脳のために筋肉のタンパク質が分解されて、肝臓でブドウ糖に合成させる。
炭水化物や朝食抜きダイエットを実行すると、筋肉がないのに内臓脂肪はしっかりついている「隠れ肥満」につながりかねない。

糖質=太ると思い込みやすいが、糖質を摂りすぎてもそのまま脂肪細胞にはならない。
糖質が消化されてできたグリコーゲンは親水性で、体積の約3倍の水と結合して体内に蓄えられる。つまり、糖質を摂ると、その3倍の水分が体重に加算されるので「太りやすい」と感じられる。逆に糖質を摂らなければ体重が3倍早く落ちて見えるかもしれないが、その多くは水分で、体脂肪はほとんどおちていないことが多い。
一方脂質は1日に必要な量以上に摂取すると、そのほとんどが体脂肪として体に蓄えられてしまう。

ではどうしたらいいのか。以下が太らないための食べ方だそうだ。

<太らない食べ方>
①朝食は抜かない。
 交感神経がにぶいまま午前中を過ごすと、体はエネルギーをひたすらため込もうとする。
 それでも脳はエネルギーを要求するので、昼はドカ食いというパターンに陥りがち。
②1日の食事は3回以上に分ける。
 食事回数を減らすと脳は勝手に飢餓状態と思い込み、エネルギーを蓄えようとする。
 1日の総摂取エネルギー量が同じなら、食事の回数は多い程太りにくい。
③よく噛んで食べる。
 食べ物が消化吸収されて血糖値が上がり、自律神経が脳に満腹感を伝えるまでには約7〜10分かかる。
 早食いすると、脳に満腹信号が届く前に過剰に食べてしまいがち。
 よく噛むことで交感神経が刺激され、エネルギーが分解しやすくなるというメリットもある。
④甘いものは食事の前に
 あまいデザートを食べたい時は、食前に食べるようにすると血糖値が上がり、満腹感が早めに得られる。
 また、和菓子などの低カロリーで糖質の多い甘味を選ぶのも賢い方法。
 果物は糖質が摂れる食品だが、ケーキと同様の理由で食事前20分が理想的。
⑤食べる順番を考える。
 コース料理を「デザート」→「パン」→「肉・魚」→「オードブル」と逆の順で出されると全部は食べれなくなるらしい。
 つまり、糖質を早めに摂り、満腹感が感じられるよう逆の順番で食べれば、総カロリー数は自然に抑えられるということ。
 太りたくない人は最初にごはんと味噌汁を食べ、10分程たってから肉や魚をたべるとよい。


BMI(Body Mass Index)は22が標準、理想値といわれるが、実は中高年を含むいくつかの調査結果を総合的に見ると24〜27くらいの人達が一番長生きしているという話もある。
太り過ぎもやせ過ぎもよくないというあたりまえの話ということか。

2010年3月22日月曜日

伊香保温泉 石坂旅館

川越から足をのばして、伊香保温泉に行って来た。
明治時代には、徳富蘆花、竹久夢二、夏目漱石ら文人が多く訪れた温泉である。
老舗の石坂旅館に泊まった。
温泉偽装問題なんかもあったなか「源泉かけ流し」をうたっているだけのことはあり、温泉に関しては、風呂場はさほど大きくはないものの何度入っても非常に心地よい素晴らしいかった。
食事も非常に美味しく、板さんにいい人がいる感じがした。
しかしながら、設備的には老朽化が激しく、正直営業をするにはもう少しメンテナンスが必要ではないかと感じられるほどであった。
サービルも個々のスタッフの対応は悪くないものの、3連休ということもあり容量オーバー感が否めなかった。
チェックアウトの時に、「平日湯治で連泊したいのだが、その場合宿泊料はいくらか?」とフロントと相談している品の良い紳士がいた。やはり温泉と食事がよくても現状では週末の料金設定ではバランスがとれていないということなのかと思った。
最上階の部屋だったので、部屋からの眺望は絶景で、小野子山、子持山を眼前に、谷川岳、赤城山などがくっきり見えた。
石段街の射的等も健在で、子供達が大はしゃぎで楽しんでいた。
こういうホテル・旅館の再建はやりがいはあるが大変であろう。温泉街全体での底上げを図るところから始める必要がある。
周辺には牧場や美術館など様々な施設が多数あるのだが、キラーコンテンツ足りうるものがない。
野球でいうと、クリーンナップは力不足でも打線が途切れないチームを目指す必要がある。そのためには戦略と連携が不可欠だ。

川越

川越に行ってきた。
江戸城をつくった太田道灌によって、川越城がつくられて以来、小江戸として親しまれてきた場所である。
民家の町並み保存だけでなく、歩車道の区分の仕方や舗装の仕上げ、看板等の色のトーンなど、行政も含めて川越の魅力を更に伸ばそうとしているのが感じられた。
菓子屋横町では、懐かしのお菓子や、びっくり巨大ふ菓子など、大人も楽しめた。
川越の特産物である芋をテーマとした各種おみやげ・特産物も豊富で、「川越ならでは」を街メンバーが考えている感じで好感が持てた。
食事も含めて3時間弱の滞在で、時の鐘など蔵造りの町並みの目抜き通り周辺しか見ることが出来なかったが、また来たいと思わせる街であった。

2010年3月20日土曜日

久しぶりに

久しぶりに日記を書く。
この一ヶ月色々と大変で全く書くことができなかった。
諸々の理由があるが、
①義父が脳梗塞で倒れたこと。
②仕事関係で各所調整を要する急遽変更必要事項が発生したこと。
③自分自身ではないが、関連する人事異動があったこと。
などなどである。
体重もちょっと減ったようだ。
本を読むペースも鈍っているので頑張らねば。