イトマン事件で独自で奔走し、大蔵省とマスコミに「内部告発状」を送った國重氏の曝露本。
國重氏の当時のメモを補完する形で時間軸に沿って書き進められているので、全体像が分からない推理小説のような面白みがある(読者は著者と同じ情報しかない中で読み進めることになる)。
そして恥ずかしながら、イトマン事件についてもよく知らなかった(推理小説における結末も知らなかった)ので、非常にドキドキと楽しめた。
現場と離れた大組織のトップの世界においては保身が横行し、やるべきことをやる人、言うべきことを言う人が動かないことで組織がおかしくなっていくと言う現実を垣間見た感じだ。
今、自分の業務でもそういった世界を垣間見ているので(レベル感は当書の内容と大違いだが)、國重氏の悩みや、憤りは非常に共感できた。
ただし、外部圧力(マスコミやら監督官庁)を使うために「告発状」を送付すると言うのは、一つ間違えると会社そのものをおかしくする可能性もある「不可逆な行動」であるので、いい意味でも悪い意味でも、たった一人の個人の考えでよく動けたものだと思った。
コトの大小はともかく、こういったことは星の数ほど繰り広げられているのであろう。
自分が仕事をするにあたって、誰か関係者が後に曝露本を書いても恥じることのないように生きていきたいものだ。
國重氏の当時のメモを補完する形で時間軸に沿って書き進められているので、全体像が分からない推理小説のような面白みがある(読者は著者と同じ情報しかない中で読み進めることになる)。
そして恥ずかしながら、イトマン事件についてもよく知らなかった(推理小説における結末も知らなかった)ので、非常にドキドキと楽しめた。
現場と離れた大組織のトップの世界においては保身が横行し、やるべきことをやる人、言うべきことを言う人が動かないことで組織がおかしくなっていくと言う現実を垣間見た感じだ。
今、自分の業務でもそういった世界を垣間見ているので(レベル感は当書の内容と大違いだが)、國重氏の悩みや、憤りは非常に共感できた。
ただし、外部圧力(マスコミやら監督官庁)を使うために「告発状」を送付すると言うのは、一つ間違えると会社そのものをおかしくする可能性もある「不可逆な行動」であるので、いい意味でも悪い意味でも、たった一人の個人の考えでよく動けたものだと思った。
コトの大小はともかく、こういったことは星の数ほど繰り広げられているのであろう。
自分が仕事をするにあたって、誰か関係者が後に曝露本を書いても恥じることのないように生きていきたいものだ。
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