ソーシャルラーニングに関するワクワクする本があると教えてもらい、読んでみた本。
これからの時代必須となってくるであろう、ソーシャルラーニングに関する基礎事項が、導入時の反対勢力に対する方策とともに語られている。
「私たちは時々ポイントを外して理解してしまう」
ツイッターやフェイスブック、その他のソーシャルメディアをマーケティングのための道具と考え勝ち。
ソーシャルメディアというものが持ちうる根本的で影響力のあるインパクトとは、何よりも「学び」に対してである。
「学び」というものは基本的に社交的行動である。
「ボートに乗り込め!」
あなたは一人じゃない。あなたにはいつでも呼び出すことのできるチームがいるということ。
「ボートに乗り込め!」
「仕事を通じて学べ」
「逃げるよりは飛び込め」
「ピンチをチャンスに変えろ」
これらこそが「ソーシャルラーニング」の真骨頂である。
ツイッターやフェイスブック、その他のソーシャルメディアをマーケティングのための道具と考え勝ち。
ソーシャルメディアというものが持ちうる根本的で影響力のあるインパクトとは、何よりも「学び」に対してである。
「学び」というものは基本的に社交的行動である。
「ボートに乗り込め!」
あなたは一人じゃない。あなたにはいつでも呼び出すことのできるチームがいるということ。
「ボートに乗り込め!」
「仕事を通じて学べ」
「逃げるよりは飛び込め」
「ピンチをチャンスに変えろ」
これらこそが「ソーシャルラーニング」の真骨頂である。
ソーシャルラーニングとは1954年にジョン・デューイが提唱した理論をベースにしたもので、スイスの心理学者 ジャン・ピアジェが提唱した社会構成主義(Social Constructivism)と一緒になり現在に至る(らしい)。
21世紀の知とは、我々の友人や同僚の脳にアクセスすることによる「集合知」である。我々は共に賢くなり、またこれまで以上に困難な問題にも取り組むことができる。
時代とともに、我々の会話し共有する能力は絶えず発達し続けている。
時代とともに、我々の会話し共有する能力は絶えず発達し続けている。
学びに関する定義がいくつかなされている。
学びとは「情報を取り込むことによる変革のプロセス」。
学びとは新しい視点や初めての経験を求めてもっと力強く世界に関わっていくこと。
学びとは新しい視点や初めての経験を求めてもっと力強く世界に関わっていくこと。
「人間が何かを知ることは、根本的に社交的な活動だ」by エティエンヌ・ウェンガー
「学ぶとは、自分のネットワークの質を最適化することである」by ジェイ・クロス
「多数の異なる意見によって物事を正しく測ることができる」by ジェームズ・スロウィッキー
(☞これこそが「集合知」)
「学ぶとは、自分のネットワークの質を最適化することである」by ジェイ・クロス
「多数の異なる意見によって物事を正しく測ることができる」by ジェームズ・スロウィッキー
(☞これこそが「集合知」)
新しく知った言葉もあった。
マッシュアップ
固有のモノやサービスを組み合わせて新しいモノをつくること。
固有のモノやサービスを組み合わせて新しいモノをつくること。
バックチャネル
バックチャネルとは、ライブ・イベントなどの場において聴衆がツイッターやチャットを使って行うリアルタイムのテキストコミュニケーション。
元々は1970年に言語学者のヴィクター・イングベが公演中の聴衆の行動を指して造った言葉。
バックチャネルとは、ライブ・イベントなどの場において聴衆がツイッターやチャットを使って行うリアルタイムのテキストコミュニケーション。
元々は1970年に言語学者のヴィクター・イングベが公演中の聴衆の行動を指して造った言葉。
監訳者 松村太郎氏によるあとがきにも非常に参考になる知見が述べられている。
>>>>>ソーシャルラーニングは、人の学び方の「スマート化」を促していくことになる。
そこには6つの要素が介在していると考えている。
・統合
この6つの要素は学習に限らず、様々なもののスマート化を推し進めていく基本的なトピックとして注目すべきだ。
そこには6つの要素が介在していると考えている。
・統合
これまでのデバイスやサービス、行動ごとに分断されていた物事を統合化していく基本的な方針。例えばスマートフォンであれば、電話・インターネット・手帳もしくは音楽プレーヤーを統合した。これによって、それぞれの分断されていた仕事がポケットの中に入り、あらゆる場所と時間で実現できるようになった。
・アプリによる進化
多様化する人、環境、文脈に適合させるために、アプリを組み合わせることで最良の関係を作り出す。これもスマートフォンの文脈でいえば、全く同じアイフォンを持っていても、中に入っているアプリによって用途や目的が変わるし、使い勝手まで変化する。アプリケーションの組み合わせによって、より多くの人がユーティリティ的に機能や情報を手にする。
・クラウドの活用と不在化
クラウド活用によって、目の前に用意されたデバイスや環境、コミュニケーション以上の情報や知識にアクセスできることを可能にする。あるいは、クラウドを活用していることを意識させなくするシームレスな統合へと進む。
・チェックイン
場所だけでなく、時間や情報の単位等に対して参加している、あるいはその情報に触れていることを明示する「ソーシャルな意思表示」によって、自分あるいは周りの人が何をしているのかを記録し、将来の行動や学ぶべき知を予測することを可能にする。
・Online to Offline(O2O)
オンラインつまりバーチャルな行動を、オフラインつまりリアルな行動へと昇華させるプロセス。これまで分断されていたオンラインとオフラインをモバイルやクラウド等によって1つの環境としてつなぎ、人や情報が行き来する環境を作り出す。
・ソーシャル
人のつながりの記述によって、その上を情報が流れるようになる。あるいは友人から、上司から、同僚からもたらされる情報に文脈が付加され、情報の重み付けが流入経路から行われるようになる。既存のつながりだけでなく、チェックインしたりO2Oなどで時間や場所を共有したりすることによって、その場で有用なつながりを発見し、お互いに活用できるようにする。
この6つの要素は学習に限らず、様々なもののスマート化を推し進めていく基本的なトピックとして注目すべきだ。
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言葉については様々別のいい方でいわれることもある(統合→インターフェイス、O2O→バーチャルとリアルの融合など)が、基本的トピックなのであろう。
中西紹二さんが
「昔は世界を変えたいと思う人間は役人とか政治家になったけど、今は世界を変えたいと思ってる人間はアプリをつくろうと思うんですよ」
と言っていたのを思い出す。
スマートシティというテーマには必須の要素ということか。
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