2012年12月9日日曜日

印刷博物館

博物館巡りの一環。面白いとの評判を聞いて行ってみた。

凸版印刷さんの100周年記念事業ということで2000年に設立した博物館らしい。
気づきを何点か。
○「文字」の発展と「印刷」の歴史が同じであることをイメージさせる導入部が非常に秀逸(本当は同じではないはずなのだが)。
エジプトのヒエロクリフから白川先生の漢字の成り立ちなど、導入部で一気に引き込まれる。
○常設展示では印刷技術の基本理論や浮世絵の作り方が紹介されている。
印刷には、凸版式、平板式、凹版式、孔版式(シルクスクリーン式)の4方式があるなんて初めて知った。
また、浮世絵など色を何度も重ねる際に紙の位置を正しく置くための印を「見当」と言ったりするのも初めて知った。そう考えると「見当をつける」ってのは素敵な言葉だ。大好きなフェルミ推定というのは、ある意味「見当をつける」ということだ。
○ちょっと残念だったのが、せっかくいい説明映像が山のようにあるのだが、時間が少ない見学者にとっては、各々どのような内容が見れるのかが分かりにくい点だ。正直見たい内容かどうかが半分半分だったので、興味のある内容なのに見逃している映像もあるはずだ。
○最後に自分で4つの色を印刷(?)して半年分のカレンダーをつくって持ち帰ることができる。これは展示として非常に素敵な内容だ。
○過去から現在までの印刷の歴史が非常によく分かる内容となっているが、未来への展望が抜けている。せっかくなので、未来の印刷技術についての夢を見せて欲しかった。(もしかしたら時間がなくて見れなかったVRがそれを担っているのかもしれないが。)


凸版印刷小石川ビルにあって導入部からワクワク感を高める仕掛けがある。


最後に自分で作って持ち帰れるオフセット印刷(?)
象形文字の曜日表示と相まって何だか素敵。

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