2018年4月15日日曜日

『やる気があふれて、止まらない。』

外資生保営業で、カリスマ支店長として実績を残した早川勝氏の著書。
自らの経験とともに著名人の名言を盛り込みながら、モチベーション高く仕事をしていく考え方について書かれている。

面白いと思った視点や、仕掛けについていくつかピックアップ。




<「頑張ります」>

「がんばる」というのは一見前向きに見えるが、実は得てして「自己陶酔型の頑張り屋」になりがち。
怠け者ほど心地よいと感じる「頑張る」という偽ポジティブワードは、「言い逃れ」「自己満足」「正当化」などの温床となりかねない。
「いついつまでに◯◯します」という具体的な行動目標に変え、実行することが必要。

<感謝と貢献の瞑想>

寝る前の、バラ色マインドコントロール。
寝る前に瞑想のように、自分の大切なひと、好きな人、尊敬する人の顔を一人一人想像する。 無条件で、心地よくなる人の笑顔を思い浮かべる。

<ミラー・アファメーション>

「やる気のアファメーション」として、「私はとことん運がいい」「私はやっぱり超ついている」「私は世界一の幸せ者だ」というメッセージを 鏡の中の自分自身へ語りかける。
そもそも運や幸福感などというものは、自分の能力とは直接関係がない。だから潜在意識からの拒絶が起きにくい。
この「ミラー・アファメーション」を習慣化する。
これには二人称版もあり、少々照れるが「やる気」アップの効果は絶大。

<「メンバーの好きなところ100」>

一人につき100個ずつ、長所や強み、好ましく感じている点、嬉しかったことなどを一つ一つ思い浮かべながら、ベスト100を作る。
ベスト100なので、メンバーとの信頼関係に亀裂が入ってしまったりした時にも、インパクトとサプライズ効果があり、お互いの固い絆を一瞬で回復してくれる。
好きなところベスト100を見つけ出すために、四六時中メンバーの一挙手一投足を集中して観察しなければならないというトレーニングにもつながる。
人間の長所と短所は紙一重なので、100個も褒める最大の効果は、人の欠点も愛せるようになるということ。

<「感謝の100秒スピーチ」>

毎朝、最近起こった嬉しいエピソードや朗報を50秒、今日起きて欲しい願望を50秒で、朝礼で語らせる。
当たり前の日常の中にある幸福や、不幸な出来事の中にある教訓を、ポジティブな解釈ですくい上げ、感謝のスピーチに変えるためのトレーニング。
当てるのは部門長の自分なので、誰が当たるかわからない。全員が毎朝「いいこと」を考え、スピーチを行う心の準備をしておかなければならないという効果がある。

<成功できないタイプ、成功できるタイプ>

成功できないタイプは、「ネガティブな頑固者」。
成功できるタイプは、「素直(=ポジティブ)な情熱家」


いろんな名言が紹介されているのだが、その中でも素敵で、今まで知らなかった名言をいくつか。
『ひとりで見る夢は夢でしかない。しかし、誰かと見る夢は現実だ』
  オノ・ヨーコ

『永遠の命と思って夢を持ち、今日限りの命と思って生きるんだ』
  ジェームズ・ディーン

『虹を見たければ、ちょっとやそっとの雨は我慢しなくちゃ』
  ドリー・パートン

『最高の贈り物が、綺麗な包装紙に包まれているとは限らない』
  H・ジャクソン・ブラウンJr.

『いつも太陽の光に顔を向けていれば、影を見ることはありません』
  ヘレン・ケラー

名言と一緒に提言されている各種の仕掛けは、「本当にやれるの?」という内容も多いが、有言実行で結果を出してきた著者はそれを実行したということだろう。
その事実だけでもすごいことで、それを考えると、本を読んでいるとそれだけでモチベーションが湧いてくる感じがする。

そう言えば、名言の中でも全てを包括するような名言を忘れていた。
そう全ては『これでいいのだ』(バカボンのパパ)



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