2013年5月26日日曜日

気仙沼往訪

仕事の関係で気仙沼へ行ってきた。
3/11から既に2年以上が経過しているが、被災地に足を踏み入れたのは震災後初めてである。
半年前の被災地復興支援ワークショップに参加して、被災地で頑張っていらっしゃるNPOの方々から
「真の復興はこれから。そのためにどうしたらいいのか、継続的な観点でアイデア・支援が欲しい。」
ということを聞いていたが、実際に現地でみて認識が強まった。

南町紫市場。プレハブでお店が並んでいる。
港町周辺で新設されているのはプレハブばかり。
鉄筋コンクリート造の建物は震災前にあったもので、
大抵外壁部に痛々しく看板があったと思われる痕が残っていたりする。


鹿折唐桑駅の脇にある第十八共徳丸。
こんな大きな船が内陸1km近くも離れているこの場所まで
運ばれたという事実、津波のパワーを身をもって実感。



第十八共徳丸の周辺。
流された建物の基礎のみ。
お供え物がされている区画もある。
新緑の季節に合せて咲いている菜の花の美しさが一層哀しい感じ。




港周辺。
プレハブの復興屋台村がある以外は、更地が多い。


気仙沼はそれまで、サメ、カツオ、メカジキなどで日本一の水揚げ量を誇っていた。
フカヒレも日本一の生産量だったこともあり、
サメの博物館があった。今は閉館中。
3/11当日の津波の様子をYouTube等で見ると、この博物館が目印となる。



気仙沼魚市場。
ここは補修が完了していて業務が行われているが、
隣の建物がまだ工事中だったり、復旧中であることが伺われる。


「津波がこの高さまで来ました」
と記す魚市場の看板。

行ってみて、まだまだこれからが本当の復興なんだと感じた。
また、地域の方と話しをしてみて
「復興支援ということでワンポイント支援で終わりにならない、継続的なお付き合いを意識して欲しい」
という意向を強く感じた。
”復興支援”というだけではなく、”地方活性化”と合せて何ができるのかを考えていかなければならないと思った。


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