2019年1月3日木曜日

『サバイバル英会話』

昨年の11月にアメリカ出張があった。
英語が話せるメンバーと一緒に行ったこともあり、自分の英語力について「ちょっとまずいぞ」と思うようになった。
と言うことで、まずはどのように勉強するかも含めて色々英語学習の本を読んでみた。
その第1弾。

この本は4つのパートに分かれて書かれているので、それにならって興味深かった点を記載。

1.話せるまでの「地図」を持つ

・効率よく英会話技術を上達させるには、「どこで使う英会話」なのかをはっきりさせるべき。
これは他の本でも書かれていることなのだが、マルチで英語力を伸ばそうとするのは効率を考えるとよろしくないらしい。ピンポイントで業務上使う、こう言うことをやっていきたい、ということを絞るのが大切らしい。
・英会話の雑談は「準備」が9割。
英語で自己紹介ができるようにしておくと言うのは雑談するにしても必須とのこと。
・言われた瞬間に「なるほど!」と言うスピードで反応できる力は、音読することで身につく。
これは、最近i-Phoneのsiriの言語を英語にして話しかけたりしている。それにより発音がどのように認識されるのか(とは言っても相手はsiriだけど)、ちゃんとsiriは聞き取った内容を英文にしてくれるので、「この単語がちゃんと発音できていない」てなことまで分かって面白い。また、siriの反応も時々ひねった回答をしてくるのでそれも楽しみ。
・言ったことが通じないのは、発音が「きれいか否か」ではなく、アクセントの知識不足によるものが多い。
アメリカでは、ネイティブでなくても英語を話していて、言っては申し訳ないがきれいな発音でない人も多い。そう言った人たちでも英語の話していて、ちゃんと相手に通じて、議論を行なっている。相手に通じるかどうかは、発音の美しさではなく、正確さ(すなわち知識の部分)と言うのは言われてみて納得。
・英語の勉強時には、常にスピーキングを意識する。覚えた英語をそらで言えるかどうかチャレンジしてみる。
インプットの無駄が減り、「何度も繰り返す」重要性がわかるらしい。
・英語の勉強を続ける仕組みを義務化する。
これは業務で必要になれば、当然のごとく必要となるが、そうでなくても英会話学校に通うなどして続ける仕組みを作ると言うこと。

2.マインドセットを知る

・第一の鉄則「黙っていてはいけない」
分からないなら、分からないなりに何かを言う。
・ある程度理解して回答できたら、How about you? と相手に話のバトンを渡す。
・第二の鉄則「雑談のパターンを知っておく」
何か特別なことを言う必要はない。雑談のパターンを覚えて活用すると良い。
挨拶→雑談→By the way, my name is ◯◯. And you are..
と言うのは相手の名前を自然に尋ねるパターン。
・第三の鉄則「おばちゃん思考になる」
話しかける、褒める、余計なことを言う(付け足す)と言うおばちゃん思考で会話を行う。
確かにアメリカ映画を見ると、登場人物がどうでも良い会話を交わすことが多い。それが伏線になっているケースもなくはないが、大抵は(映画における)相手との関係を観賞者に示すぐらいにしか使われてない。アメリカでは普通に会話を広げるのが普通のマインドセットだと言うことだ。
・雑談で気をつけること
①いきなりWhat’s your name? は失礼。
先ほどの例のように、雑談の後に、By the way, where are you from?ならあり。
日本に来た理由を聞くのもwhyを使うと直接的なので、What brought you here? の方が柔らかくてベター。
②foreigner という単語は避ける。排他的な感じを受けるから。言葉とするとvisitor 、people from other countries といったあたりで言い換える。
③何語を話すか、何か国語を話すかはセンシティブな話題。日本人だと多言語を話せることは素晴らしいと思いがちだが、色々な事情から多言語を話せるようになったケースも多々ある。
How many languages can you speak? は聞かない方が無難。
・雑談における鉄板ネタ
①週末の話題 What are you going to do over the weekend? What did you do over the weekend? はHow are you? と同じくらいよく使われると思うべし。
②出身地・職業
③趣味

3.テクニックを使いこなす

・How are you? のバリエーション
・聞かれて答えたら必ず "And you?"
・相づちを攻略する
・Yes No の色々な表現
など色々なフレーズが披露されるのだが、参考になったのは
・聞き取れなかった場合の、クマのプーさんの会話でも使われた「who・what 代入法」
・「単語が出てこない」時の切り抜け方
などが参考になった。

4.「見栄え」を整える

英語らしく見せるための+αということで
リズムを生むために言葉を足す手法であったり、相手の名前を盛り込む手法など。
また、英会話レッスンの効果的な受け方ということで、目的を設定して質問しまくるということが挙げられていた。
また、当然なのだが、単語はレッスン前に独学で覚えておくこと、というのもうなずけた。

少しビジネスより、一般会話に寄っている感じがしないでもないが、次回海外出張時には試してみたいフレーズ満載。学んだことを活用していきたい。


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