2009年9月13日日曜日

レゴ エデュケーション カンファレンス2009

先週レゴ エデュケーション カンファレンス2009に行ってきました。
本当は学校・教育関係者しか参加できないらしいのですが、企業のCSR担当ということで参加させてもらいました。
基調講演は「今の小学生の半分は、社会に出たとき、今存在しない会社に勤めるといわれている。だから21世紀型のスキルを身につけるため、Hands Onの体験型学習が必須となってくる。」というレゴエデュケーション日本代表 樺山資正さんの話から始まりました。
その後、産業技術総合研究所 比留川博久さんによる産業ロボットの現状の話がありました。
日本で水揚げされるイカは95%が自動イカ釣りシステムによるものなので、我々が食べているイカはほぼロボットが釣っているんだそうです。また、有名なアシモをはじめ、ロボットが産業用として実用化するにはまだまだ越えなければならないハードルが高いという現状を現場実態として述べておられました。

その後、実際にレゴを用いて授業を行っている先生方の事例発表がありました。
先生方の話を聞くと、
①レゴの教材を入手するのに(相当な)ひと苦労
②50分枠という授業の枠におさめる形でワークショップをすすめるのにひと苦労
という制約があるようで、最後の意見交換会でもその2点に関する質問がでていました。
どちらも普通になるとうまくいかないので、①については、ソフトに関する補助金申請にてハードも一緒に購入してしまう。②については、事業時間を組み替えて2コマ連続とする、もしくは夏期休暇中の課外授業として実施する、などの経験談が裏技として披露されていました。
感心したのは、実際に授業で用いている先生方が共通して「レゴを用いた学習を行うことで”人間関係力”の育成につながる」とおっしゃっていたことです。
空間把握能力であるとか、創造力というのはよくわかるのですが、”人間関係力”(言い換えると”対話力”でしょうか)が伸びるというのはちょっとビックリでした。
実はレゴサイドもその点には工夫をこらしているようで、一人だけでなく、チームのメンバーとコミュニケーションをとりあわなければならないように設計図があえて分割して書かれていたりしました。
(レゴの設計図はカラフルなだけでなく、わかりにくい部品は原寸大の大きさで指示があるのでとても分かりやすいものとなってます)

実際のレゴ教材を用いたワークショップもあり、先生方も童心に返って製作に励んでいました。
このカンファレンス、毎年行われているのかと思いきや、実は今年初めての試みだったそうです。
来年もあるようであれば参加したいと思います。

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