その物語の中に、大切なポイントが注記されている。
MIT ダニエル・キム教授による<組織の成功循環モデル>
関係の質→思考の質→行動の質→結果の質→関係の質→・・
というスパイラル(正もあれば負もある)の話や、
その「関係の質」を高めるためには「チームメンバーへの承認」が必要不可欠である点。
承認には大きく二つ「行為の承認」と「存在の承認」があり、
<存在の承認>
挨拶をする、名前を呼ぶ、変化に気づく、声かけをする、誕生日を覚えている、任せる、目をあわせる、役割を与える、話を良く聴く、相づちをうつ、うなずく、他人に紹介する、相談する、ねぎらいの言葉をかける、共感する、お祝いをする
<行為の承認>
褒める、叱る(not怒る)、評価する、表彰する、メールの返事をすぐ出す、感謝する、お礼を言う、フィードバックをする、謝罪をする
と細かいようだが日々の1つ1つが大切であることなどなど。
チームメンバーは各々で育成の仕方が異なる。
大きくはスキル×モチベーションの高い低いで4つのカテゴリーに分かれる。
①高スキル×高モチベーション→必要なのはコーチング(効果的な質問やヒントを出すことで自分自身で考えさせる)
②低スキル×高モチベーション→新入社員など。必要なのはティーチングもしくはトレーニング。コーチングに入るのはそれから。
③高スキル×低モチベーション→必要なのはモチベーションのスイッチをいれること。そのためには、彼らのモチベーションのスイッチが何なのかを理解すること。
④低スキル×低モチベーション→「何が分からないのか分からない」必要なのはマイクロマネジメント。「具体的にどういう手順で何をいつまでにするのか」を決めてあげる必要がある。
成功を収めたエグゼクティブからの3つのメッセージとして
①”Be Happy now”・・nowがポイント。大事なのは今日一日をいかにハッピーに生きるかということ。
②「他人のコーチになりなさい」・・仕事を通じて得られた、貢献、分かち合った喜びこそが、結局は最大の誇り。
③「夢を持って、自分の可能性にチャレンジすること」
「1にも2にも3にもexampleということは、つまり『人の手本になれ』」
という アルベルト・シュバイツアー博士(1952年ノーベル平和賞)の言葉をひきながら、
「1つのことを実践し続けた姿の、計り知れない説得力」についても述べている。
しかしながら、表題にある「たった1つの行動」が何なのか、読後も明確には分からないのが非情に不満。
読み込みが足りないのか?
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