2011年7月23日土曜日

『彼らが日本を滅ぼす』

敬愛する佐々淳行氏の著作。

尖閣諸島問題の関連で記載されていたことだが、日本には領海侵犯を取り締まる法律がないらしい。
「領域警備法(領海警備法)」「領海侵犯罪」もなく、こんな国は世界にも例がないそうだ。

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日本の自衛隊は、いまや通常兵器による防衛戦では、世界一流の戦力を保持している。ただ、重大な欠点は、継戦能力がないことだ。
従って、兵力の逐次投入は避け、第一回戦で全戦力を集中させて敵を殲滅しなければならない。
せめて、米軍来援まで持ちこたえる「三回戦ボーイ」にならないといけない。
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という提言を佐々氏は行っている。

朝鮮半島有事の際のエヴァキュエーション(緊急脱出作戦)についても書かれていて、朝鮮半島有事となると、2万8千人の在韓邦人と年間300万人と言われる日本人観光客やビジネスマン(1日3日ほどの滞在とすると、1日平均滞在者約3万人)の保護、合わせて6万人近い日本人の保護・救出が必要となる。
あまり考えたことも無かったが、あり得ない話しではない。
今回の原発が「想定外」だったとしても、朝鮮有事は十分「想定内」であるし、対策についても考えておく必要がある。

相変わらず舌鋒するどく本質に切りこんでいるが、今回の本は民主党政権批判の部分が多くてちょっと残念。
佐々氏も歳をとったということなのかも知れない。
我々の中から第二の佐々氏が現れなくてはならないということか。

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