2011年7月31日日曜日

組織とは

セブンイレブン 井阪社長の「変化を止めたら死んでしまう。だから変化のエンジンを組織に備え付ける。」というコメントが日本経済新聞に載っていた。

セブンイレブンのような優良大企業ですら「変化し続けること」に必死だということだ。

生物においては一種の平衡状態にみえるものでも、細胞レベルでは常に変動しており、それを称して福岡伸一氏は「動的平衡」(dynamic equilibrium)と呼んだ。

組織においても同様のことが言えるのかも知れない。
社員がだれしも一喜一憂する人事異動。しかしこれは企業という生物においては細胞の入れ替えに過ぎない。
企業と言う”生物”が生き残るために行っている生業についても、外部環境が変化すれば変えていく必要がある。
強いものが生き残るのではない。外部環境に適応したものが生き残るのだ。

我々”細胞”がどの部分の細胞となるのかが、”細胞”が生命体の生存期間のどの程度一緒に存続できるかの鍵を握るということなのかも知れない。
外部環境の変化をいち早く捉えて、企業という生命体がどのようにしたら今の(そして次の)変化に対応できるのかを脳細胞(すなわちトップ)に提言することが、脳細胞になれる道を拓き、ひいては”細胞”レベルでの生き残りにつながるということなのだろうか。

いずれにせよ、企業は変わり続けていく必要がある。
そのためには失敗を恐れずチャレンジしていくことが必須であり、チャレンジしないことが最もリスクであることを”脳細胞”が認識する必要があるということだ。
そういう意味だけでみても、やはりセブンイレブンは優良企業である。
今は一隅を照らすことで精一杯であるが、脳細胞になったときのことも常に考えるようにしておきたいものだ。

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