2013年1月27日日曜日

『18分の法則』

時間管理を説く本はたくさんある。中でも多いのがすべてをやり遂げる方法を伝授しようとするものだ。しかし、それはあきらかに間違いである。そもそもすべてをやり遂げるなんて不可能なのだ。やろうとするだけでも危ない。それでは本当に大事なことに的を絞れなくなる。。

ということで、立ち止まって考える時間を確保し、やることを絞ろるやり方が述べられている本。

◇1年で5つのテーマに的を絞る。
仕事に関連した三つ、個人的なものを二つ。5つの領域に入るものだけを集中的に行う。それ以外は(ほぼ全て)丁重に辞退することにしている。
集中する5つのテーマを決めたら、自分の時間の95%をその領域に費やす。残りのことに割くのは5%のみ。


◇72時間ルール
すでに3日間手つかずのタスクは次の四つの選択肢のどれかを選ぶ。
①ただちに実行する
②予定表に組み込む
③そのままにしておく(事実上はリストからの削除)
④いつの日か/もしかしたらリストに載せる
そして著者はもう一つ、「ウェイティング・リスト」をつくっている。


◇一日を活用するための18分
ステップ① 朝の日課(5分)
パソコンを立ち上げる前に、年5つまでのリストを見て、やることリストから予定表に項目を移す。
ステップ②あらためて集中する(1時間ごとに1分)
1時間毎にアラームが鳴るように設定する。途中アラームが鳴ったら深呼吸をひとつして、自分はこの1時間生産的だったかを自問する。
ステップ③夜の日課(5分)
一日の終わりにパソコンを終了させ、今日を振り返る。どんな1日を過ごしただろうか?今日自分自身について新しく学んだことはあっただろうか?連絡を取る必要のある相手は?

◇不完全な状態で妥協するのではない。それを目指す。
不完全な状態で指摘を受けたら、「それはいい指摘です。では、どうすればうまくいくでしょう?」
と聞き、相手の指摘通りに対応する。このやり方で一番難しいのが、変更後のプランにあなたが満足できない場合だ。その場合には、我慢をする。にっこりして「素晴らしい」と言おう。
重要なのは、相手が自分自身の提案を実現するために意欲、モチベーション、責任感を発揮するという部分なのだ。



立ち止まり、やることをフォーカスする手法が、その根拠事例とともに述べられている。
(マルコム・グラッドウェルやウォルター・ミシェルのマシュマロ実験の話など以前から知っている内容もたくさん!)

この本を購入して読んだというのは、自分自身が立ち止まり、フォーカスする必要を感じているということだろうか。
思い当たる節がないでもない。







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