2013年12月18日水曜日

妻の寛解

本日、妻の癌手術から5年目の検診だった。
一般的に大腸癌は5年経って再発が認められなければ、「寛解」ということでその癌については治癒したということになる。
ここ3年位は半年に一度、一緒に検診を受けていて、半年前の検診では不安症の妻に対してDr.が
「もう、ほとんど心配しなくて大丈夫ですよ」
という話しもしてくれていた。

とはいえ、本日5年目の最終検診ということで、会社には年末の忙しい時期だったが休ませてもらい、一緒に受けてきた。
「特に問題は見受けられませんので、再発なし。完治ということになります。」
というDr.からの結果報告はあまりに淡々としていて、あっけない位であったが、想定通りとはいえ、やはり安堵した。

思えば、この5年色々あった。
戻って妻と二人で食事をしながら、この5年間を振り返った。
病気になったのは決して「いいこと」ではないが、その経験の中で得られたものは「悪いこと」ばかりではなかった。

妻は「痩せたね」と言われるのが嫌で、他の地域の新しいメンバーとの交流を始め、今そのメンバーと親しく付き合いをしている。
こちらも妻に任せっきりにしていた家のことをやることで、ワークライフバランスというものを真剣に考えるようになった。まだまだレベルは低いが料理もおぼえた。
妻との関係も病気をする前とは明らかに変わった。

このブログを始めてからすぐに妻の癌が発見されて、その時点、時点のことが自分の気持ちと合わせて書かれている。
抗がん剤が必要と分かった時とか、抗がん剤服薬期間の不安感とか、読み返すとその時々の気持ちが思い出されて、何とも言えない気分になる。
5年前の紅白でミスチルの”GIFT”を聞いた時の気持ちは多分一生忘れないだろう。

何につけ5年。妻も頑張った。(よく分かってなかったであろう)子供たちにも負担をかけた。こちらも頑張った。
長かったが、無事に済んで本当に良かった。
「来年は一歩二歩前に進みたい」と言っている妻と喜びを分かち合った。
世の中に感謝!

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