桜花学園大学大学院各員教授、奥田健次先生の著作。
心理学的な原因を探ろうとすると得てして循環論に陥りがちである。
原因を「行動随伴性」で考えるのが、行動分析学の特徴。
時間的に後で起こった出来事が、その先に起きた行動の原因になっている、と考える点が、各種ある心理学の中でも、行動分析学のユニークな点。
「行動」と何か。
「死人テスト」と「具体性テスト」の二つをクリアしたもの。
①行動とは「死人にはできないこと」。症状・状態は死人にも起こりうる場合があるので行動ではない。
②「具体的」とは「ビデオで撮影して、誰が見てもそれとわかるもの」。
記述概念:ビデオカメラで撮影して誰もが認めることができる行動の事実。
説明概念:事実を説明したものであって、見た人によって意見が分かれるかもしれないもの。
意外と「具体的」というのが訓練しないと判別しにくいらしい。
行動の前ではなく、後に続く結果が原因となる「行動」のこと(行動随伴性を考える場合の行動)をオペラント行動と呼び、行動の前に生じた刺激によって引き起こされる、「反射」と呼ばれる種類の行動であるレスポンデント行動と区別している。
以下の四つの行動随伴性(二つの強化の原理、二つの弱化の原理)は「基本随伴性」と呼ばれるもっともベーシックなもの。
ちなみに、好子=メリット、嫌子=デメリットと捉えると分かりやすい。
<行動を強める「強化」の原理>
①好子出現の強化
例)[直前]顔面のテカリあり
↓
[行動]あぶらとり紙を使う
↓
[直後]顔面のテカリなし
<行動を弱める「弱化」の原理>
③嫌子出現の弱化
例)[直前]白いシャツにシミなし
↓
[行動]カレーうどんを豪快にすする
↓
[直後]白いシャツにシミあり
④好子消失の弱化
例)[直前]大切なデータあり
↓
[行動]意味も分からずクリックする
↓
[直後]大切なデータなし
好子や嫌子は行動の直後に随伴していることがポイント。
随伴性とは行動が起きてから60秒までが目安。
消去:今まで強化されていた行動が元のレベルに戻ること。
「消去抵抗」とは消去の開始以降、一時的に行動の頻度がエスカレートする現象をいう(さらにスゴいものを「消去バースト」という)。
消去バースト(簡単にいうと「エクソシストの除霊において、悪霊が退散する直前が一番大変な事態となるということ」)が起こることが分かっていると、ひるまずに実行できるという素晴らしい効能がある。
行動分析学を実践する際には、「アメとムチ」ではなく「アメとアメなし」にするべき。
☞「好子出現の強化と嫌子出現の弱化」ではなく「好子出現の強化と消去」が正解。
なぜならば弱化には以下の副作用があるから。
①行動自体を減らしてしまう 叱られないようにするために、何もしないようになる。いわゆる「積極性」が失われやすい。
②何も新しいことを教えたことにならない。新しい行動は、強化と消去の組み合わせによって生まれる。
③一時的に効果があるが持続しない。弱化の効果は「回復の原理」があり長続きしない。叱られないと行動しないのであれば、常に叱ってくれる人の存在が必要になる。
④弱化を使う側は罰的な関わりがエスカレートしがちになる。
⑤弱化を受けた側にネガティブな情緒反応を引き起こす。
⑥力関係次第で他人に同じことをしてしまう可能性を高める。
応用系である「阻止の随伴性」には次の四つがある。
①嫌子出現「阻止」の強化
例)[直前]やがて忘れてクレームがくる
↓
[行動]注意深く商品を指差し確認する
↓
[クレームがこない]
②好子消失「阻止」の強化
例)[直前]ふとしたミスで入力した文章が消える
↓
[行動]こまめに文章を確定する
↓
[直後]入力した文章が消えない
③嫌子消失「阻止」の弱化
例)[直前]やがて刺を抜いてもらえる
↓
[行動]ジタバタする
↓
[直後]刺を抜いてもらえない
④好子出現「阻止」の弱化
例)[直前]やがて紙芝居が始まる
↓
[行動]大声で騒ぐ
↓
[直後]紙芝居が始まらない
阻止の随伴性には
①我々が注意を集中し続けるのに役立っている
②我々のスムーズな運動機能を維持するのに貢献している
③課題に従事する行動を促進する などの特徴がある。
実は「阻止」には日常生活上のマイナスな側面もある。長谷川芳典氏は「楽しく始めたはずのものが、いつしか義務的になってしまう行動」や「現状維持でよしとする行動」に阻止の随伴性が関与していると指摘している。
「行動」の「機能」は次の4つしかない。
「機能」という言葉だが、これは「どのような働きをしているか」という意味である。
対照的な言葉として「形態」という言葉がある。
「行動」を正しく捉えるとき、その「行動」の「形態」よりも「機能」を重視することが極めて重要なことであり、これが応用行動分析学(学校臨床や教育のみならず、社会問題全体への行動分析学の応用)の基本姿勢となっている。
<行動の機能>
①物や活動が得られる
②注目が得られる
③逃避・回避できる
④感覚が得られる
オペラント行動は、必ず行動随伴性の枠組み(行動随伴性の3つのボックスを一つのまとまりとして行動の1単位と考える)で捉えるようにしなければならない。
行動分析学の実践において、トークンエコノミー法というものの応用が有効とのこと。
トークンエコノミー法とは、応用行動分析学でしばしば用いられる技法の一つ。
トークンとは「貨幣の代用」という意味で、特定の価値を持たせたスタンプやポイントのようなもの。
トークンエコノミー法の利点
①ポイントの受け渡しが容易なこと
②ポイントは貯めて使えるので食べ物のように満腹にならないこと
③特定の行動の出現を高めて維持するのに有利なこと
④視覚的に動機づけられて達成感も味わえること
トークンエコノミー法は「さじ加減」が決め手。
配慮すべき事項として
一つ目は、「子供自身がバックアップ好子を選択できること」。子供の年齢によって、興味や関心、好みを考慮する必要がある。
二つ目は、トークンエコノミー法以外の手段ではバックアップ好子を入手できないようにしておくこと。普段は手に入れられないのに、手が届きそうな歩みをする事自体に「ワクワク感」が得られる。
三つ目は、バックアップ好子は実際に与えやすいものであること。達成したのに「ワクワク感」を裏切ることがあってはいけない。
トークンエコノミー法は、親や教師が子供に押し付けるようなものではなく、「やればやっただけお得だと思いますが、いかがですか?(やりたくなければやらなくてもいいよ?)」というスタンスで計画するべき。
そして、それは裏切ってはいけない契約。
ポイントを減点するレスポンスコストは、好子消失の弱化の手続き。弱化手続きには副作用があるので、あまりお勧めではない。
やはり、基本的には「アメとムチ」のトークンエコノミー法とレスポンスコストの併用よりも、「アメとアメなし」のトークンエコノミー法のみの導入を目指した方がよい。
行動分析学の実践において、もう一つ有効な介入方法がある。「FTスケジュール」である。 FT(fixed time)とは「時間を固定させる」という意味。
FTスケジュールでは、行動に随伴させるのではなく、時間ごとに好子や嫌子を提示する。 つまり、行動と無関係に好子を提示する方法。
もちろん、ちょうどその好子が出現する直前のタイミングで、特定の行動をしていると偶発的にその行動を強化することになる。
暴れる自閉症性生徒を殴り掛かる行動に随伴させないように好子を提示する方法は、NCR(Noncontingent Reinforcement:非随伴強化法)とも呼ばれている。
FTスケジュールは、行動分析学の基礎研究では「迷信行動」の出現として知られている。
がんじがらめでステレオタイプな行動を変えていくためには、「行動変動性」を高める作業が必要となる。
その一つには、消去の原理の役割や、エクスポージャーがんじがらめでステレオタイプな行動を変えていくためには、「行動変動性」を高める作業が必要となる。 その一つには、消去の原理の役割や、エクスポージャー(不安を引き起こす刺激をクライアントに提示し続ける手法。クライアント側からすると、不安を引き起こす刺激に「さらされ続ける」ことになる。人間も含め動物は、ある種の感覚を強く引き起こす刺激にさらされ続けると、その刺激によって引き起こされる反射が次第に弱くなる。専門用語では『馴化』(じゅんか)と呼ばれる。)があると考えられている。
エクスポージャーは、ステレオタイプな行動を断ち切り、新しい行動変化をもたらすものなのである。
ダーネル・ラッタル博士(組織行動管理という分野でアメリカ最大手企業オーブリー・ダニエルズ・インターナショナルCEO)は「任意の努力」(Discretionary Effort)という概念を打ち出している。
ビジネスにおける成功のカギはこの「任意の努力」を見つけて伸ばしていくことにある。 ”ねばならない”曲線(”Have-to” curve)=求められたことの最低ライン、(最低要求水準))と”したいからやる”曲線(”Want-to” curve)の間のパフォーマンスが「任意の努力」
う〜ん、事例が分かりにくく結論的な要素だけの記載だと、このブログを読んでも全く理解できないだろうと思いつつ所感を述べると、こんなに単純な考え方でいいのか?という疑念が湧くが、定義の説明ために定義を連ねねばならないようなのはバッドサイエンスである、と著者は力づよく言い放っている。
精神疾患の現場においては、「原因の究明」よりも「行動が変わるための手法」が強く求められているはずなので、そういう意味では現場に強く求められている学問、実践法であると思った。
でもこの単純さってビジネスの現場でも活用できるのでは?と思ってしまうのは自分だけでしょうか。
もうちょっと研究してみる価値がありそう。
行動分析学(Behavior Analysis)について分かりやすく解説されている本。
以下はまとめということで、専門用語を用いた結論と備忘的な事例だけを記載したが、実際の本には具体的な事例が分かりやすく書かれており、それをお読みいただかないと分かりづらいかもしれない(自分の備忘録みたいになってしまいました。スミマセン)。
以下はまとめということで、専門用語を用いた結論と備忘的な事例だけを記載したが、実際の本には具体的な事例が分かりやすく書かれており、それをお読みいただかないと分かりづらいかもしれない(自分の備忘録みたいになってしまいました。スミマセン)。
心理学的な原因を探ろうとすると得てして循環論に陥りがちである。
原因を「行動随伴性」で考えるのが、行動分析学の特徴。
時間的に後で起こった出来事が、その先に起きた行動の原因になっている、と考える点が、各種ある心理学の中でも、行動分析学のユニークな点。
「行動」と何か。
「死人テスト」と「具体性テスト」の二つをクリアしたもの。
①行動とは「死人にはできないこと」。症状・状態は死人にも起こりうる場合があるので行動ではない。
②「具体的」とは「ビデオで撮影して、誰が見てもそれとわかるもの」。
記述概念:ビデオカメラで撮影して誰もが認めることができる行動の事実。
説明概念:事実を説明したものであって、見た人によって意見が分かれるかもしれないもの。
意外と「具体的」というのが訓練しないと判別しにくいらしい。
行動の前ではなく、後に続く結果が原因となる「行動」のこと(行動随伴性を考える場合の行動)をオペラント行動と呼び、行動の前に生じた刺激によって引き起こされる、「反射」と呼ばれる種類の行動であるレスポンデント行動と区別している。
以下の四つの行動随伴性(二つの強化の原理、二つの弱化の原理)は「基本随伴性」と呼ばれるもっともベーシックなもの。
ちなみに、好子=メリット、嫌子=デメリットと捉えると分かりやすい。
<行動を強める「強化」の原理>
①好子出現の強化
例)[直前]向こうに安全に渡っていない
↓
[行動]青信号の時に横断歩道を渡る
↓
[直後]安全に向こうへ渡ることができた
②嫌子消失の強化例)[直前]顔面のテカリあり
↓
[行動]あぶらとり紙を使う
↓
[直後]顔面のテカリなし
<行動を弱める「弱化」の原理>
③嫌子出現の弱化
例)[直前]白いシャツにシミなし
↓
[行動]カレーうどんを豪快にすする
↓
[直後]白いシャツにシミあり
④好子消失の弱化
例)[直前]大切なデータあり
↓
[行動]意味も分からずクリックする
↓
[直後]大切なデータなし
好子や嫌子は行動の直後に随伴していることがポイント。
随伴性とは行動が起きてから60秒までが目安。
消去:今まで強化されていた行動が元のレベルに戻ること。
「消去抵抗」とは消去の開始以降、一時的に行動の頻度がエスカレートする現象をいう(さらにスゴいものを「消去バースト」という)。
消去バースト(簡単にいうと「エクソシストの除霊において、悪霊が退散する直前が一番大変な事態となるということ」)が起こることが分かっていると、ひるまずに実行できるという素晴らしい効能がある。
行動分析学を実践する際には、「アメとムチ」ではなく「アメとアメなし」にするべき。
☞「好子出現の強化と嫌子出現の弱化」ではなく「好子出現の強化と消去」が正解。
なぜならば弱化には以下の副作用があるから。
①行動自体を減らしてしまう 叱られないようにするために、何もしないようになる。いわゆる「積極性」が失われやすい。
②何も新しいことを教えたことにならない。新しい行動は、強化と消去の組み合わせによって生まれる。
③一時的に効果があるが持続しない。弱化の効果は「回復の原理」があり長続きしない。叱られないと行動しないのであれば、常に叱ってくれる人の存在が必要になる。
④弱化を使う側は罰的な関わりがエスカレートしがちになる。
⑤弱化を受けた側にネガティブな情緒反応を引き起こす。
⑥力関係次第で他人に同じことをしてしまう可能性を高める。
応用系である「阻止の随伴性」には次の四つがある。
①嫌子出現「阻止」の強化
例)[直前]やがて忘れてクレームがくる
↓
[行動]注意深く商品を指差し確認する
↓
[クレームがこない]
②好子消失「阻止」の強化
例)[直前]ふとしたミスで入力した文章が消える
↓
[行動]こまめに文章を確定する
↓
[直後]入力した文章が消えない
③嫌子消失「阻止」の弱化
例)[直前]やがて刺を抜いてもらえる
↓
[行動]ジタバタする
↓
[直後]刺を抜いてもらえない
④好子出現「阻止」の弱化
例)[直前]やがて紙芝居が始まる
↓
[行動]大声で騒ぐ
↓
[直後]紙芝居が始まらない
阻止の随伴性には
①我々が注意を集中し続けるのに役立っている
②我々のスムーズな運動機能を維持するのに貢献している
③課題に従事する行動を促進する などの特徴がある。
実は「阻止」には日常生活上のマイナスな側面もある。長谷川芳典氏は「楽しく始めたはずのものが、いつしか義務的になってしまう行動」や「現状維持でよしとする行動」に阻止の随伴性が関与していると指摘している。
「行動」の「機能」は次の4つしかない。
「機能」という言葉だが、これは「どのような働きをしているか」という意味である。
対照的な言葉として「形態」という言葉がある。
「行動」を正しく捉えるとき、その「行動」の「形態」よりも「機能」を重視することが極めて重要なことであり、これが応用行動分析学(学校臨床や教育のみならず、社会問題全体への行動分析学の応用)の基本姿勢となっている。
<行動の機能>
①物や活動が得られる
②注目が得られる
③逃避・回避できる
④感覚が得られる
オペラント行動は、必ず行動随伴性の枠組み(行動随伴性の3つのボックスを一つのまとまりとして行動の1単位と考える)で捉えるようにしなければならない。
行動分析学の実践において、トークンエコノミー法というものの応用が有効とのこと。
トークンエコノミー法とは、応用行動分析学でしばしば用いられる技法の一つ。
トークンとは「貨幣の代用」という意味で、特定の価値を持たせたスタンプやポイントのようなもの。
トークンエコノミー法の利点
①ポイントの受け渡しが容易なこと
②ポイントは貯めて使えるので食べ物のように満腹にならないこと
③特定の行動の出現を高めて維持するのに有利なこと
④視覚的に動機づけられて達成感も味わえること
トークンエコノミー法は「さじ加減」が決め手。
配慮すべき事項として
一つ目は、「子供自身がバックアップ好子を選択できること」。子供の年齢によって、興味や関心、好みを考慮する必要がある。
二つ目は、トークンエコノミー法以外の手段ではバックアップ好子を入手できないようにしておくこと。普段は手に入れられないのに、手が届きそうな歩みをする事自体に「ワクワク感」が得られる。
三つ目は、バックアップ好子は実際に与えやすいものであること。達成したのに「ワクワク感」を裏切ることがあってはいけない。
トークンエコノミー法は、親や教師が子供に押し付けるようなものではなく、「やればやっただけお得だと思いますが、いかがですか?(やりたくなければやらなくてもいいよ?)」というスタンスで計画するべき。
そして、それは裏切ってはいけない契約。
ポイントを減点するレスポンスコストは、好子消失の弱化の手続き。弱化手続きには副作用があるので、あまりお勧めではない。
やはり、基本的には「アメとムチ」のトークンエコノミー法とレスポンスコストの併用よりも、「アメとアメなし」のトークンエコノミー法のみの導入を目指した方がよい。
行動分析学の実践において、もう一つ有効な介入方法がある。「FTスケジュール」である。 FT(fixed time)とは「時間を固定させる」という意味。
FTスケジュールでは、行動に随伴させるのではなく、時間ごとに好子や嫌子を提示する。 つまり、行動と無関係に好子を提示する方法。
もちろん、ちょうどその好子が出現する直前のタイミングで、特定の行動をしていると偶発的にその行動を強化することになる。
暴れる自閉症性生徒を殴り掛かる行動に随伴させないように好子を提示する方法は、NCR(Noncontingent Reinforcement:非随伴強化法)とも呼ばれている。
FTスケジュールは、行動分析学の基礎研究では「迷信行動」の出現として知られている。
がんじがらめでステレオタイプな行動を変えていくためには、「行動変動性」を高める作業が必要となる。
その一つには、消去の原理の役割や、エクスポージャーがんじがらめでステレオタイプな行動を変えていくためには、「行動変動性」を高める作業が必要となる。 その一つには、消去の原理の役割や、エクスポージャー(不安を引き起こす刺激をクライアントに提示し続ける手法。クライアント側からすると、不安を引き起こす刺激に「さらされ続ける」ことになる。人間も含め動物は、ある種の感覚を強く引き起こす刺激にさらされ続けると、その刺激によって引き起こされる反射が次第に弱くなる。専門用語では『馴化』(じゅんか)と呼ばれる。)があると考えられている。
エクスポージャーは、ステレオタイプな行動を断ち切り、新しい行動変化をもたらすものなのである。
ダーネル・ラッタル博士(組織行動管理という分野でアメリカ最大手企業オーブリー・ダニエルズ・インターナショナルCEO)は「任意の努力」(Discretionary Effort)という概念を打ち出している。
ビジネスにおける成功のカギはこの「任意の努力」を見つけて伸ばしていくことにある。 ”ねばならない”曲線(”Have-to” curve)=求められたことの最低ライン、(最低要求水準))と”したいからやる”曲線(”Want-to” curve)の間のパフォーマンスが「任意の努力」
う〜ん、事例が分かりにくく結論的な要素だけの記載だと、このブログを読んでも全く理解できないだろうと思いつつ所感を述べると、こんなに単純な考え方でいいのか?という疑念が湧くが、定義の説明ために定義を連ねねばならないようなのはバッドサイエンスである、と著者は力づよく言い放っている。
精神疾患の現場においては、「原因の究明」よりも「行動が変わるための手法」が強く求められているはずなので、そういう意味では現場に強く求められている学問、実践法であると思った。
でもこの単純さってビジネスの現場でも活用できるのでは?と思ってしまうのは自分だけでしょうか。
もうちょっと研究してみる価値がありそう。
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