ザ・ヤングアメリカンズとは1962年に設立された非営利活動団体。音楽公演に加え、1990年台から教育活動も行い、今では音楽公演と教育活動が二本柱となっており、”音楽を通じた人材育成”を目的とした団体である。
それが柏の市民文化会館で”アウトリーチ”と称する3日間のワークショップを行うということで、妻の知人からの勧めで子供が参加した。
小学生から高校生までを年齢ごと(と思われる)3つの組(黄色、緑、青)に分けて、ダンスと歌を練習し、最終日には文化会館の舞台でプロに混じってショーを行うというワークショップである。
プロと言っても、17歳から22歳までの若者42名からなるメンバーなのだが、それは厳しいオーディション、研修を経ているので、ダンス、歌はもちろん、子供の扱いに関してもプロフェッショナルである。
感心したのは、ワークショップの基本形である、モデリング、コーチング、スキャフォールディング、フェーディングがきっちり流れとしてプログラムに組み込まれていることである。
彼らは練習中にその自らの歌とダンスをモデルとして子供達に示しているし、教えもしている。(モデリング&コーチング)
3日目の最後のショーは1幕、2幕と分かれていて、1幕はヤングアメリカンズメンバーのみが演じる。それはもう素晴らしくて感動の45分である。(その中でも感心したのが、自分たちのルーツである1962年設立当時の映像を流して同じ歌をうたって見せたり、なんと日本の歌を歌ってみせたりするところ。)
2幕目が子供達が入ったものとなるのだが、要所要所をヤングアメリカンズメンバーが押さえていて、素人が入っているにも関わらず感動できるものに仕上げている。(結構なボリュームで素人のソロ部分があってそれが中々味が合って面白い)(スキャフォールディング)
ショーの最後には3日間の振り返り映像が流れるなど、ワークショップの基本を押さえつつ、音楽とダンスという要素を加えた素晴らしいプログラムであった。
参加費が16,000円して、その他最終日のショーの追加チケットやらパンフレットやら何だかんだで2万円くらいするのだが、家族で楽しめたし、対費用効果を考えても充分ペイするものであった。
ワークショップ期間中、ヤングアメリカンズのメンバーはボランティアのホストファミリー宅に宿泊・食事をするのだが、そういった状況の中で長期のツアー期間、体調をキープするのは大変なことではなかろうかなどと、余計なことを考えつつ、「来年はホストファミリーやっちゃおうかしら」と言っている妻の独り言を聞くのであった。
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