2011年6月5日日曜日

『ウォールストリート・ジャーナル式 図解表現のルール』

ウォールストリート・ジャーナル誌のグラフィック編集者として活躍してきたドナ・ウォン女史の図解表現におけるノウハウを述べた本。
最近、仕事でもパワーポイントを活用したりと発信する機会が増えたこともあり、参考にしたく思い購入した。

”とにかくシンプルな図表を作成する”
というのが基本らしく、3Dグラフについては使う価値なしとバッサリ。

○行間はフォントサイズよりも約2ポイント大きい物を使うと読みやすくなる。
☞最後にコピー機で縮小コピーをしてみて文字が読めるかどうか確認する。
○黒地や色の付いた背景に白抜きの文字を使うのは極力避ける。
○濃淡のコントラストを確認するには、図表を白黒でコピーしてみるとよい。
☞白黒コピーとって、うまく図表が見えていれば色使いは成功。
○折れ線グラフの「折れ線」が占める割合はグラフ全体のだいたい3分の2くらいが適性。
○線グラフをつくる時には、折れ線は4つ以下にして、かつ実線だけを使うようにする。
☞4つ以上のデータの場合にはそれぞれ別の折れ線グラフにする。
○縦棒グラフの太さは柱と柱の間の余白の2倍程度が適性。柱は明るい色から濃い色の順に並べる。
○円グラフは、一番大きなセグメントを12時の線の右側に配し、2番目に大きいセグメントを12時の線の左側に、それ以外のセグメントは大きい順に反時計回りに配置していくのがもっとも良い方法。

最後の円グラフのノウハウについてはちょっとピンと来ない部分もあるが、
その他にも「色」の基本的な話として、
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色には
「色相」(ヒュー)
「彩度」(サチュレーション)
「明度」(バリュー)
という3つの特徴がある。
赤と緑、青と黄色のコンビネーションは、色相環の反対に位置する組み合わせ。色相がまったく異なるが、近い明度を持っていて、どれも強い色の組み合わせなので、たくさん使うと目がチカチカしてくる。
また、これらの組み合わせは、色覚障害がある人にとっては色の濃淡がないために、事実上判別できなくなる。
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というようなノウハウが満載。

パワーポイントなんかはこのノウハウをベースにテンプレートつくればいいのにと思ってしまった。

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