2013年9月29日日曜日

『運命のバーカウンター』

リラクゼーションサロンを起業した安井義男がバー「リアルフリー」でベロベロ社長 イブと出会い、色々な薫陶を得ながら事業を伸ばしていくストーリー。

イブさんの台詞は奥が深いのだが禅問答のようなところがある。
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○20年前ならブルーオーシャンを目指してもよかった。ネットも発達していないし、後発が出てくる前に自分がマーケットを制圧すりゃ勝てた。
だが、今はすぐに仕組みをつくられて真似される。そうなったら行きつく先は不毛な蹴落としあい。
自由ってのは罠。制約なく、何でも自由にやれると思うから失敗する。
制約やルールがある中で活躍できる奴は一流。最初はみんなそこで鍛えられる。だが、そこで勝手満足していたら一流どまりで終わる。
その次にルールがない中で勝てたら超一流。
けど、最初からルールも競合もないところを選んで楽して何かしようとしてるやつは一流にすらなれない。永遠の二流だ。
○女心が分かるのと、女心を掴むのは違う。 経営も同じ。分かるのと掴むのは違う。
○経営者にアフター5もなければゴールなんてのもない。誰でもなろうと思えば経営者にはなれる。ただ、終われないゲームに参加する覚悟があれば。
○ものごとがうまくいかないってのは、大抵タイミングを逸している。やるべき時にやるべきことをやらないで、やるべきでない時にやらないでいいことをやっている。だからうまくいく訳がない。タイミングを外したのなら、やらない方がいい。逆に言えば、今日がダメでも明日の方がうまくいくかもしれない。
○スティーブ・ジョブズ曰く、方向を間違えたり、やり過ぎたりしないようにするには、まず、本当は重要でも何でもない1000のことにノーと言う必要がある。
○AVが好きだからといって、それを仕事にする奴はいない。いるとしたら、そいつは本当のバカか本当の事業家のどちらかだ。 だいたい好きなことを仕事にしてうまくいくという奴らに限って表面しか見えていない。一瞬はうまくいっても、好きなことに裏切られたら立ち直れない。 ビジネスとしてやるなら”好きの壁”を越える必要がある。好きで始めたことは自分の満足したところで終わってしまう。好きなことに裏切られるのは怖いから冒険もできない。 常に波も来ない自己満足の湾の中をグルグル回っているだけの遊覧船だ。
○自分が持ってないものを持っている仲間をどれだけ集められるか。優秀な奴を集めるとかそういうことではない。 競争させて人が伸びるというのも嘘。桃太郎がイヌ、サル、キジを競わせたか? それにあいつらは、実はそんなに大した仕事はしていない。イヌは鬼のケツに噛み付き、サルは鬼の背中を引っ掻き、キジはくちばしで鬼の目をつつく。逆に言えば、それで十分だったってこと。なのに奴らにもっと他の攻撃も覚えろと競争させてたら、イヌ、サル、キジは嫌になって仕事を放棄しただろうな。
○経営者なら、青いマグロと黒いバナナを売れ。 (黒いバナナは見た目が悪い。でも、その見た目の悪さを捨てられたら、あれほど甘いバナナはない。青いマグロは思いつき。)
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正直ベンチャーでも経営者でもない自分にとってどれだけの価値がある言葉なのかは分からないが、親の説教(そして冷や酒)と一緒でそのうちジ〜ンと分かるようになるのだろうか。





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