2013年9月1日日曜日

ヘリコプターを使った救助訓練見学

先日、某タワーマンションの屋上でヘリコプターによる救助訓練があって、初めて間近で見る機会を得た。

まず、ヘリコプターの近づき方だが、上から下降してくるのではなく、高さ一定で水平移動しながら近づいてくる。

まずはロープを落とした後、救助隊員が一人急降下してくる。
そして、救助隊員一人が降りた後、そのロープはヘリコプターからヘリポートに向けて投げ下ろされる(これがちょっと意外。そのロープの役割はその後明らかになる)

その後、再度、先端に救助者を括り付けるための器具が付いたロープが降ろされる。
そのロープの先に救助者(今回の訓練では人形)が括り付けられ、そのロープが巻き戻されるのだが、先ほど投げ捨てられたロープが救助者を括り付けられる器具に結びつけられていて、ふれ止めとして下に降りた救助隊員が握りしめて救助者が揺られないように対応していた。

救助者(人形)が救助された瞬間。
左下に凧の紐を持つかのように振れ止めを行っている救助隊員が見える。


そして救助者がヘリコプターに乗せられた後、先のふれ止めとして活躍したロープは再度ヘリコプターから投げ捨てられるのであった。
(恐らく、巻き戻している時間がないため。)

この後、ロープはヘリコプターから切り離されて
ヘリポートに向けて投げ捨てられる。


というわけで、このやり方だと最初に降りてきた救助隊員は救助者と入れ替わりでヘリポートに残るという形になる。

ちなみにこの訓練でどのくらいの燃料を消費したのか気になって調べてみた。
東京消防庁のちどり(13席)だとすると燃料消費量350L/hとのこと。
20分消防署(?)を飛び立って訓練を終えて戻るまでをざっくり20分と想定すると、120ℓ弱の燃料消費となる。さほどビックリするほどの燃料代ではない感じ。


もし大震災による救助の場合、救助者は一人とは限らないし、救助を要請するのはこのマンションだけではないだろう。
そう考えると、救助(公助)を待つのではなく、家具転倒防止等の予防策(自助)とマンション内での助け合い(共助)で対応するのが現実的であり、そのための訓練等は必須だと感じた。


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