2016年1月2日土曜日

大掃除の窓ふきにて思う

大掃除の窓ふきをしていて考えた。
窓ふきには水拭きと乾拭きの両方が必要だ。
乾拭きだけでは汚れが落ちないし、水拭きだけでは水跡が残ってしまって本当にはきれいにならない。
そしてその順番は必ず水拭きが先である。

新規事業(さらに言うと国を興すこと)もこれに似ていると思った。
ウェットなメンバーがウェットなやり方で新たなものを立ち上げる。
この時大切なのはルールを守るというようなことではなく、必ず結果を出すという事だ。
やり方はウェットでもなんでも構わない。

しかし一度”こと”が成就した場合、今度はドライなメンバーによるドライな運営が必要になる。
この時に大切なのはルールを遵守すること。そうでないと新たに起こしたものを維持して行くことができない。

「創業と守勢といずれや難き?」と聞いた唐の太宗の言葉は、”守勢が実は大切”という趣旨でとらえられることが多いが、実はどちらも大切ということを太宗は言いたかったのではないだろうか。
(ということを乾拭きだけで窓ふきをする大変さになぞらえて考えた)


やり方だけでなく、メンバーについても同様。
「狡兎死して走狗烹らる。高鳥尽きて良弓蔵(かく)る」
事業を成し遂げるのに必要なメンバーと、それを維持するのに必要なメンバーは異なる。
水拭き用の雑巾と乾拭き用の雑巾は、必ず別物である必用があるのだ。


やっかいなのは、昔と違って最近は色んな時間のスパンが短くなっていて、一生のうちに何度も両方を経験しないといけなくなっているからだ。
(神田昌典さんの言う「シグモイドカーブを乗り継ぐ」ことで成長カーブをのぼって行けるとすると一度「事を成して維持する」だけではダメな世の中になってきている)
時宜に合わせてカメレオンがごとく、自らを変えていける人が生き残るということか。


本当なら今年の抱負を述べなきゃいけないタイミングだが、まだ降りて来ないんだよな〜

0 件のコメント: