2014年11月30日日曜日

ミライ×マンション×ミーティング

先日、日本橋三井ホールで開かれた、ミライ×マンション×ミーティングに参加してきた。
3部に分かれたうちのセッション2では、ena AMICE 蛯原英里さん、チームラボ 猪子寿之さん、issu+design 筧裕介さんの3人のセッションだった。
テーマは『マンションの新しい捉え方』

冒頭、猪子寿之さんが
「これだけネットワーク社会(場所に依存しないコミュニティ) が進んでいる中で、コミュニティは場所に依存するというのは幻想。それはたまたま何万年前から変わらなかったから。15年前よりもコミュニティは十分あるよ。一体何を議論してるのかな。」
「昔は”場所”→コミュニティ→文化ということで文化が生まれていたけど、 でももう”場所”から文化は生まれてない。問題なのはマンションの方だよね。ネットワーク社会の前のコミュニケーションの仕方をしているのでは?」
「コミュニティが先にあって”場所”はむしろ後から生まれいる。 ニコ動みてよ。」
「昔と違ってコミュニティが経済活動になったりしている。場所をベースとしたコミュニティが大切なんて、昔の人が寂しいだけでは?先にコミュニティにアプローチすべし。」
と発言したのを受けて、筧さんも
「場所コミュニティであるマンションのコミュニティってどうして必要なのか、分からなくなりました」
と発言して一時このセッションはどこに行ってしまうのか?という感じ。

蛯原さんは、母親の立場として
「コミュニティに加わるためには踏み出す一歩が必要。どうすればその一歩が踏み出せるのか? やはり相手を知ると声かけやすいですよね。」
と発言。

そのうち、子育ての話から今度は猪子さんが再び
「昔は子供は集団の中で育ててきた。今は突然、個人で育てなくてはならなくなっている(孤育て)。昔は作った側(男)も生んだ側(女)ももっと子育てにいい加減だった。集団で育てるルール、環境にすべき。」
と発言。
その中で
「考える、学ぶというのは複雑な情報なのでネットワークでは解決しないんだよね〜」
とポロリ。

筧さんが
「ネットワーク弱者を救う方法とすると地縁型コミュニティは必要。土地性のコミュニティでまずは集まってくる。子育て世代に受け入れられるかは地域の死活問題。」
と発言してまとまってった感じ。


という訳でまとめ。
○コミュニティは増えているけど、まだ格差がある。そういった色んなことは流動化が課題。その流動化はITが促進する。
○ネットワーク社会では、コミュニティは場所に依存しない。これからは先にコミュニティにアプローチすべき。
○「場所型(地縁型)コミュニティ」の必要なケース
・ネットワークがつながらない災害時。
・ネットワーク弱者が多い場合。
・教育、学び系のネットワークでは担えない複雑な情報が必要な場合。

マンションコミュニティの重要性がようやく認識されてきた中で、既に「場所から始まるマンションコミュンティ(『地縁型コミュニティ』 )なんて古いよ」という猪子さんの発言には揺さぶられた。もう何歩も先を行っちゃってる感じ。
”ミライ”に向けてどういう解決方法があるのかはこれから考えていこう。


セッション3はリアルにテーブルごとにワークショップ。
テーマは『ミライのマンションについて』
各テーブルとも真剣にかつ楽しそうに議論が進んでいるのが印象的だった。







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