2010年8月1日日曜日

「コーチングのプロが教える 「ほめる」技術』

「自己説得」した行動は、「他己説得」された行動よりも現実化する可能性が高い。
ただ、自己説得によりとるべき道が決定され、動き出したとしても、最終的に目的地にたどりつくためには「エネルギー」が供給され続ける必要がある。
コーチングではそのエネルギー供給のことを「アクノレッジメント(acknowledgement)」という。
このアクノレッジメント、つまりエネルギーの供給回数が多ければ多いほど、供給方法にバリエーションがあればあるほど、相手をより遠くまで、ひいては目的地まで動かすことが可能になる。
アクノレッジメントとは「承認すること」、「私はあなたの存在をそこに認めている」ということを伝えるすべての行為、言葉が「承認」にあたる。

その昔は教師が、上司が、さらには親が言ったことは絶対であって、それら権威に逆らうことは許されない雰囲気があった。
キラーフレーズは戦時中であれば「お国のため」であったし、戦後であれば「戦後復興」「所得倍増」で、「だから…」と続く内容については逆らいきれない重みがあった。
時代は変わってしまい、日本社会の中でいわゆる「権威」と呼ばれる存在が軒並み失墜する中で、そう簡単に若い人達は、コーチや監督のいうことに対して心の底から信頼を寄せたりはしなくなってしまった。

そんな中で、アクノレッジメントし、モチベーションを高めるにはどうしたらいいのか、というノウハウが書かれている。

基本的には、観察し、対象によってそのアクノレッジメントのやり方を変えるということなのであるが、基本的には人に対する深い愛情、洞察がないと皮相的なテクニックとなってしまう。

アクノレッジメントのやり方は様々だが、やはりスーパーアクノレッジメントは「任せる」ことなのだそうだ。

コーチングにおいては人の気質を以下の4つのタイプに分けている。
1.コントローラー・タイプ
2.プロモーター・タイプ
3.サポーター・タイプ
4.アナライザーー・タイプ
各々のタイプごとにアクノレッジメントにおける有効な表現の仕方が述べられている。

この分類は以前会社の研修で行ったので非常にイメージしやすかった。
研修の時には、「自分がどのタイプか」ということで終わってしまったので、下に対するアクノレッジメントのやり方を考えることまで意識が行っていなかった。

とにもかくにも、観察、観察、観察
明日から実践したい。

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