2010年8月10日火曜日

石割桜

盛岡地方裁判所の正面にある桜である。
樹齢が360年を超えるといわれるエドヒガンザクラらしいが、巨大な花崗岩の岩の狭い割れ目から生えてきて石を割ってしまったという。
いまだにすこしずつ割れ目が大きくなっているというから、成長しながら石を動かしているということであろう。
浅田次郎の壬生義士伝で「盛岡の桜は石ば割って咲ぐ」と出てくるのがこの桜とのこと。東北人の粘り強さを石割桜に喩えたということであろうか。
特段花が咲いていて美しかったたわけでもないのだが、その生命力には威圧される感じであった。桜の咲く季節にはまた違った魅力に違いない。

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