2010年8月11日水曜日

ホームスパン みちのくあかね会

「ホームスパン」というのをご存知だろうか。
ホームスパンとは、英国生まれの毛織物。家(home)で紡ぐ(spun)という言葉の通り、羊毛農家が羊の毛を自家用に紡ぎ、織ったのが始まり。
現在では、手織り・手紡ぎに限らず、ハンドメイドの感覚を大切にしたツイード(太い紡毛糸で織った厚地で丈夫な織物)の一種を指し、ホームスパンと呼んでいるとのこと。
厳選した羊毛を手で染め、手で紡ぎ、手織りでゆっくりと仕上げた織物は、柔らかく、あたたかなんだそうな。

第二次世界大戦が始まると、羊毛は軍需物資として管理され、ホームスパン生産は規制されてしまい、休眠状態だったホームスパンが再興したのは戦後。
国内の産地が消滅していく一方で、岩手のホームスパンは伝統産業として守られ、岩手県のホームスパンは、今では全国生産額の約8割を占めているらしい。

その「ホームスパン」の製造直売で有名な「みちのくあかね会」に行ってきた。
別段予約をした訳でもないのに、親切丁寧に案内をしてくれた。
建物は病院だった建物を利用しているとのことで、お世辞にも立派な建物ではないが、その建物の中で冷房もない中、妙齢の女性達がホームスパンの制作に精を出していた。
やはり手間ひまかかっているのが分かって、モノのよさを認識しちゃうと多少高くても財布のヒモが緩んでしまう。
妻ががま口財布やら印鑑入れやらを購入。ついでに二人でホームスパンのマフラーを購入することとなった。
今は暑すぎてとても首に巻く気がしない感じだが、冬が楽しみ。

それにしても東北の女性は歳をとっても本当によく働らかれます。これまた感動。

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