盛岡のい〜はと〜ぶアベニュー材木町に行ってきた。
ここには宮沢賢治が生存中に出版された唯一の童話集「注文の多い料理店」を出版した「光原社」があるというだけでなく、民芸品店、陶器、木綿、漆器、木工家具などていねいな仕事を重んじる店が軒を並べ通りである。
宮沢賢治をモチーフとした6つのモニュメントが350mほどの通り沿いに設置されている。
(余談だが、岩手県内においては宮沢賢治はすごい人物であるらしい。お土産物でも宮沢賢治にちなんだものが非常に多い。)
この通りだけは歩道の舗装や排水枡も他とは異なり、更には道にもフォルトが設けられていて明らかに他とは違う一角という雰囲気を醸し出している。
(正しくは「フォルトがある」というより道が蛇行していて、いきなり歩道がなくなる部分があったりする。道路管理者がよくぞOKしたものである。そのおかげで、緑量が少ないわりには植栽がたくさんあるように見える素敵な通りとなっている。)
通り自体は材木問屋だった400年前からあるようだが、1994年に盛岡市の都市景観創作賞を受賞しているところを見ると、現在のような形状になってから既に15年以上が経過しているものと思われる。
6つのモニュメントでしっかりと残っているのは石できっちり作られたもので、鉄を塗装して作られた「詩座」や植栽を利用した「花座」についてはちょっと今ひとつになってしまっていた。イニシャルコストと素材、そして管理のバランスが大切であるのは時を経た造作物をみると痛感する。
道路だけでなく、沿道のお店も景観の保存に非常に気を使っていて、すごくレトロに素敵な歯医者さんがあったりして、雑誌片手の若い女性観光客を呼び込んでいた。
何事も全国区になって、観光雑誌にとりあげられるようなレベルにすることは商業的には非常に重要であると感じた。
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