文庫化されたのに伴い購入して、読んでみた。
(自分のように購入しやすくなる事で、読んでみたかった層が新たに顧客になるという現象はあるであろう)
ストーリーについては敢えてここでは書かないが思ったことをいくつか。
①石田三成という人物は、堅物で将器もないのに関ヶ原の大将となって西軍を負けに導いたかのような人物評が多いが、実は徳川時代に勝者側からの歴史のねじ曲げによって強調されている部分も多々あるのではないかと思った事。(以前、大河ドラマで「天地人」を見た時にも同様に思った)
②主人公の成田長親がものすごい将器をもったヒーローだとすると、どうやったら成田長親のような人材が出てくるのか。育てる事ができるのか。
出てくる人物それぞれに個性があり、さわやかな読後感である。
史実にも比較的忠実らしく、それがまた小説の深みを増している。
映画化されるようだが、小説とのイメージギャップを楽しみながら鑑賞してみたい。
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