2008年8月14日木曜日

『ビールを飲んで痛風を治す!』


田代眞一さんという医学博士の書いた本です。
尿酸値が高くてもビールを飲める言い訳があるのかしら、と思って手に取ってみました。

痛風の発作に見舞われてから、「痛風になったらビールは控えるべき」という通説に立ち向かうべく著者自らが実験台となった実績&理論が書かれています。

私たちの体の中には常に約1200mgほどの尿酸があり、日々出入りしている尿酸量は約700mgあります。
ビール1杯(200ml)だとその中に含まれるすべてのプリン体がそのまま全て体内に入って尿酸になったとしてもせいぜい2〜3mgと微々たるものだそうです。
そもそも尿酸とは約60兆個といわれる体の細胞の代謝の結果生まれた最終代謝産物(老廃物)です。
人間などの霊長類には尿酸を分解する酵素がないので尿と一緒に排泄するしかありません。

著者は毎日3Lほどのビールを飲むことを日課としているそうです。じゃんじゃん飲んでジャンジャン出す。これにより痛風にはならないとのこと。(当然ジャンジャンだすためには水分補給が必要不可欠)

ビールよりもむしろ一緒に食べるツマミの方がプリン体をおおく含むので、ビールは飲んでもつまみは食べてはいけないとのこと。(具体例でいうとビール500mlに含まれるプリン体と鰹11.8gに含まれるプリン体がほぼ一緒)
ビールが飲めてもツマミ食べれないのでは、これはこれで辛いかも。。。
前と同様大手振り振りビールが飲めるのかと思いきやそうではありませんでした。

プリン体含有量比較で言うと卵系はタラコ以外は結構大丈夫でイクラもOKだそうです。
逆に鳥でも豚・牛でも内蔵系はほとんど駄目。
意外なものとしてはぬか漬けなんかは×とのこと。

ツマミさえ一緒に食べないよう留意すれば、アルコールによる細胞へのダメージが少なく利尿作用の高いビールは他のお酒に比べても対痛風に関して軍配があがるそうです。

最初の発作から20年ビールを飲み続けて大丈夫だった著者の経験に基づく実践理論なのですが、その20年間にさらに一度だけ痛風の発作になっていたり(著者曰く中国で水が飲めなかったためとのこと)してちょっと信憑性?って感じもありますが、ビール自体はさほど悪者ではないような気がしてきて、最近ビール規制が甘くなりつつなってます。
いかんかしら。

0 件のコメント: