2009年5月5日火曜日

谷根千散策

谷根千散策に行って来ました。
”谷根千”とは谷中、根津、千駄木の頭文字をとって森まゆみというエッセイストがつくって発信していった名前だそうです。
谷中は台東区、根津・千駄木は文京区、日暮里脇はもう荒川区と、放っておくと行政区の隙間に落ちてポテンヒットをおこし、地域おこしがしづらかったであろうエリアのポテンシャルを救い上げて発信したのは慧眼と言わざるを得ません。

昨日は3月に放映されたアド街ック天国を再度みておさらいをしました。
朝早く行こうと思っていたのですが、なんやかんやで結局昼過ぎ到着となってしまい、お目当てにしていた釜竹の釜揚げうどんのランチは行列で2時間待ちとのこと。あえなく断念。














根津神社の近くの定食屋さんでランチをしてから、すぐ隣の『根津のたいやき』へ。
できたての薄皮たいやきが美味しかったです。個人的にはもうちょっと甘みが少なくてもいいかも。












その後金太郎飴を買いに。棒状のも、切ったモノも売り切れていたのですが、「まだ固まってないものでよかったらあるよ」と言って奥から出して来て売ってくれました。この辺りが個人商店の魅力です。














谷中銀座に向けてプラプラ散策開始。
途中、結構おなかはいっぱいなるもの、芋甚のアイスモナカを購入。
アド街で「シンプルだけど他に無い」と評されていたのが、分かった気がします。
小雨降りしきる天気だったのですぐに買えたのですが、晴れてて暑かったら並んでいても不思議ありません。











明治創業の丁子屋でウインドウショッピング(?)してからへび道を通ってよみせ通りへ。
へび道では色んなところにポツポツとおしゃれなお店が並んでいて、散策はとても楽しいものでした。
「へび道」には道路境界の杭なんかは見当たらなかったのですが、幅員から考えると建築基準法42条2項該当のいわゆる”2項道路”なんでしょうか。
まっすぐ碁盤の目という面白くない道路計画ではなく、複雑に入り組みそれでいて迷子になる心配のないエリア設定(周囲には不忍通り、言問通りなどの大通りに囲まれているので、最悪大通りに出てしまえばよい)されているのが散策していて安心できて気持ちいい秘訣なのかもしれません。
そういえばヨーロッパの街並も通りは碁盤の目ではありません。
碁盤の目は京都のようにわかりやすいかも知れませんが、散策するならちょっと変化が欲しいところです。(京都は町家の店(見世)の間があることで単調な碁盤の目を緩和していると思いますが。)
新しい街づくりでは、実はこうした小さな小気味の良い店舗が立ち並ぶ”通り”を作ることが非常に困難です。
福岡伸一教授が『動的平衡』で「”生命と機械の違い”は『時間』の概念があるかどうか」と述べていたのと同様に、都市についてもパーツ(施設)を用意しただけでは機能せず、『時間』(すなわち『タイミング』であると福岡教授は言っています)の概念が必要なのかも知れません。
だとすると”都市”とはひとつの”生命”ともいえます。
歴史をもてるような長い時間を必要とせずに街を新たに創るということは、新しい生命を人工的に誕生させることに近いのかもしれません。


それから最後に谷中銀座へ。
ちょっと狭めの商店街で、その規模感がいい感じなだけでなく、『下町コンシェルジュ』を設けたり、お店の看板についても一定のトーン&マナーで統一したりと細かいところにも配慮が行き届いているのが人気の秘密なのではないでしょうか。
「肉のすずき」か「肉のサトー」でメンチカツをがっつきたかったのですが、すごい行列となっており、これまた断念しました。
また食べに来るぞー!
















日暮里駅に向かう途中でショコラティエ イナムラ ショウゾウでケーキとチョコを購入。
美味しかったのですが、濃厚すぎてケーキは一気に丸々一つは食べれない感じでした。

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