2009年5月31日日曜日

日経新聞にマンガ

昨日の日経新聞にマンガが載っていました。
別冊ではなく、本紙の方です。
しかも左肩の4コママンガといったちょい載せではなく、見開き含む丸々3ページでした。

マンガが市民権を得てから久しいといわれています。
日本においては首相がマンガファンを公言してはばからなくなってますし、マンガやアニメは”Cool Japan"の代名詞になっていたりします。
活字(本)が学習としても推奨されているのに対し、活字本と異なりマンガは「想像力がつかなくなる」「内容が低俗」と言われ、ことに教育筋の方からは敬遠されてきました。
とっつき易さ、ビジュアルで描かれている情報量の多さは活字本の比ではないということで『まんが日本の歴史』などの学習ものでは活用されていたのが例外的な事例でしょうか。

仮面ライダー考でも述べましたが、最近は登場人物(キャラクター)とストーリーが必ずしも一致しないのが漫画⇔アニメ⇔実写(更にはこれらから派生した活字においても)では当たり前となってきましたので、「マンガを読むと想像力がつかなくなる」という弊害は大分軽減されてきているんだと思います。
実際に、週刊マンガなんてのは「来週は一体どんなストーリー展開になるのだろうか??」などと頼まれもしないのに想像力を発揮してしまいます。

「内容が低俗」というのも、活字⇔漫画⇔アニメ⇔実写というのがメディアミックスで発信される今日では「マンガだから低俗」と言い切る方が難しくなっています。
実際、マンガならではできる表現というのも確実に存在していますし、哲学的なテーマを扱ったマンガはいくらでもあります。

一方取っ付き易さを活かした事例では、元素周期表を萌えキャラでとっつくやすくした(?)本が出てたりします。
本来とっつきにくい学術的な内容を、親しみ易い形で興味を惹くというのはマンガならではのお家芸といえるでしょう。








マンガから”憧れ”をもってその世界が好きになるということは往々にしてあります。
サッカーでは日本の中田英寿、フランスのジダンなどが「キャプテン翼」を読んでサッカーを志したというのは有名な話ですし(多分にリップサービスもあるという話もありますが)、バスケットボールも『スラムダンク』で更なる人気スポーツになりました。


また、『コミックスメモ』といったメモが最近売られているようです。
これはマンガの吹き出し部分をメモとして活用できるようになっているメモとのことですが、こういう新しいコミュニケーションツールが出てくるとマンガ文化の裾野も拡大し、さらなる高みへ昇華していくのかも知れません。

マンガファンとしては今後が楽しみです。

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