2009年5月24日日曜日

『頭がよくなる照明術』 結城未来


住宅に住んだ後からも、住んでいる人が自分の考え方やライフスタイルに合わせて変えていける要素として、照明はとても重要だと思っています。
この本の中には、その照明にまつわる色々なヒントが書かれています。

人間生理学に基づいても述べられており、人間の体内時計が約25時間で1日である(サーカディアン(概日)リズム)ことをベースに各々の時間帯に脳が得意とする内容を分類しています。

○午前中・・「クリエイティブ脳」午前中は色々なことを創造する業務が適している。
○昼休み・・「エネルギー充電脳」昼寝は有効だが20分まで。コーヒーを目覚まし代わりに飲んで寝るとよい。
○午後・・「筋肉脳」スポーツをしたり、人と会ったりに適した時間帯。
○夜・・「記憶脳」記憶しておきたいものは、睡眠時間に近い夜に。

これを完全に実行することはできませんが、頭に入れながらスケジューリングをすることで効率的に仕事がすすめられそうです。

何と言っても大切なのはちゃんと朝日を浴びること。朝日をしっかり浴びて、睡眠ホルモンとも言われる”メラトニン”の分泌を抑える(メラトニンは日中太陽光をしっかり浴びることで夜スムーズにでるそうです)。これが1日のリズムを整える大切な決め手とのことです。
(逆に、夜勤の人は日中の光を眼にいれないように昼間はサングラスをするといいそうです)

視力を落とさないために簡単で効果的な方法、実は簡単、ランプ交換。
蛍光灯は時間が経つにつれ明るさが落ちてくるので気がつかないうちに照度不足になっていたりするようです。

昼光色や昼白色の蛍光灯のように明るくて青白い光のもとでは、人は比較的味覚に敏感になり、白熱電球や電球色の蛍光灯のようにオレンジ色の光では,味覚の感度が上がらないそうです。
なので自宅の場合、キッチンでは青白い蛍光灯のもとで、味を確かめながら調理し、ダイニングでは電球色の光でリラックスしながら食べるのがよろしいようです。

エコの観点からは、調光器利用がおススメ。
調光器で、明るさを落として使っていると、電気代の節約や電球の延命につながります。
明るさを半分に落とすと、消費電力は25%ダウン。寿命は約10倍に延びるそうです。

その他にも「昼光色と電球色では体感温度が1度違う」など、頭がよくなるかどうかは別として、”使ってみたくなる照明知識”が満載の本です。

0 件のコメント: