2010年9月20日月曜日

『部下を思わずハッとさせる上司の伝達力ですべてが決まる』

人材育成に関しては、チームのグッドコミニュケーションが必要不可欠である。
その際、同じ内容を伝えるにも、「良い言い方」と「悪い良い方」があるのではないかという問題意識があり、この本を手に取って見た。



ベスト型リーダーが用いる”ベストフレーズ”を
□傾聴・共感フレーズ【信頼関係】
□カウンセリングフレーズ【問題発見】
□明確化・指示フレーズ【問題解決】
□フィードバックフレーズ【現実未来認識】
□モチベーションフレーズ【やる気喚起】
□臨機応変フレーズ【状況対応】
という6つに分類して、自ら日々更新する。
それにより、「良い言い方」のフレーズ集をつくりながら「良い言い方」が自然と口をつくようにし、更には実施効果測定してグレードアップ作業を行おうという提案が述べられている。

「伝達力」はビジネスシーンにおいてはとても大切な基本力である。
しかしながら実はベストフレーズだけではダメである。
そこにフレーズを支えるプラスのエネルギーが、常に充満していて、伝えようとする明確で具体的で肯定的な意思が働いていなければ、相手に伝わっていかない。
つまり、最後は「こころ」の問題だと言っても過言ではない、ということが最後に述べられている。
「伝達力」は基本の基の字ということか。

また、組織全体で「ベストフレーズ」を学び、組織遺伝子として次世代に引き継がれることが、組織文化の変革につながる、としている。
確かに、組織全体で肯定的で具体的な「良い言い方」で伝達がなされている組織は、成果を上げる確率が高いのではないだろうか。

不随意筋は本来コントロールできないが、それを可能とするのに「呼吸」を意識的にコントロールすることで可能とすることができる。
同様に、意識を変えるにあたっては、言い方を変えていく(コントロール)することは非常に的を得たやり方ではないだろうか。
言い方についての『グッドフレーズ』については、まだまだ研究の余地があると思われる。

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