2010年9月26日日曜日

『チーム・ビルディング』

日本でも有数のファシリテーター堀公俊氏の共著。
活性化したよい”チーム”をつくりあげるノウハウが詰め込まれている。

チーム・ビルディングとは、良いチームをつくるための考え方や技法を集大成したもの。言い換えると、人と人を「つなぐ」技法に他ならない。

チームは同じ目的を持った人の集まり。人が集まれば、人と人の間に関係性ができる。組織とは、人の集まりであると同時に、関係性の集まりでもある。
そのため、関係性の良し悪しが、チームのパフォーマンスに大きな影響を与える。

話し合いを通じて、具体的な成果を生み出すには2つの要素が不可欠。
1つは、事実、知識、経験などの情報。
もう1つは、それを分析したり組み立てていく思考プロセス。
コンピューターで言えば、前者がデータで、後者がプログラム。
ところが、感情のある動物である人間は、その時の感情によってアウトプットが変わってくる。人を動かすのは感情であり、それがうまく扱えないと情報や思考プロセスが思うように活用できない。

人のつながりが今まで以上に重要視されていることと合わせて<社会関係資本>という考え方についても紹介されている。
「社会関係資本」とは、ヒト(人的資本)、モノ(物的資本)、カネ(金融資本)、情報(知的資本)に加え、関係性(人と人のつながり)を資本としてとらえる考え方。
関係性が様々な価値を生むという考え方で、そのためには①信頼、②互酬性の規範、③ネットワークの3つが必要だと言われている。

<チーム・ビルディングの4つの要素>
1)活動の枠組み
2)構成メンバー
3)場(環境)
4)関係性
に基づいて、各々のデザインについて様々なノウハウ、ヒントが満載。

余談的だが、面白かったのが<世界三大難関ファシリテーション>
夫婦合意形成ファシリテーション、親子関係構築ファシリテーション、嫁姑問題解決ファシリテーション。
これらについては、プロのファシリテーターをもってしても困難なのだとか。
これを逆手にとれば、家庭こそもっとも身近なチーム・ビルディングのトレーニングの場となる、とあったがやはり日々家庭でも精進することがファシリテーション能力のアップにつながるのであろうか。
こりゃ結構大変だ。

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