2012年11月18日日曜日

『結果は「行動する前」に8割決まる』

ちょっと刺激的なタイトルだが、PDCAにおけるPの大切さを言っているということか。
先日読んだPDCAの本と共通するところが結構あった。

「行動」が先か、「結果」が先か。
世界の一流の人のほとんどは、到達するべき「結果」を設定してから、それを達成するために「行動」を定義する。

いわゆるOutput-Base Thinking の勧めということか。
結果からバックキャストしてやることを考えるというのがグローバル標準のよう。

GIGOの法則
Garbage In,Garbage Out.
「ゴミのようなデータを入力しても、ゴミのようなデータしか出ない。」
「良質のインプットは、良質のアウトプットを生み出す」

インプットのための情報は「経験」「メディア」「人」の3つ。
ということで経験のない人間はメディアで勉強するか、人に聞け、ということ。
どんな素敵なOSやソフトを備えていても、インプットする情報が良質でないと、アウトプットもいいものにならない。
経験のない奴は、人とあって勉強せよということだが、経験があってもこれらは必要。

人と会う際に参考になるのが効果的にヒアリングするコツ「STAR」
S:Situation 状況。人がそれぞれどんな状況にあったのか。
TA:Take Action 行動。どんな行動をとったのか。その判断基準はどこになるのか。
R:Result 結果。状況と行動によってどんな結果がもたらされたのか。

これに沿ってヒアリングをすると成功事例であっても失敗事例であっても非常に効果的にヒアリングができるという優れもの。

行動(Do)前のPlan段階が非常に重要ということだが、行動後のCheck段階では
「成功要因(KSF)」と「再現性」に注目する
のが大切とのこと。


プレゼンについてもグローバル標準についての記載がある。
プレゼンのレベルは「事実」「機能」「意味付け」の3段階がある。
①事実:自分も相手も見ればわかるような説明
②機能:自分から相手への機能的な説明
③意味付け:相手に取っての意味付け、理由付け

日米のプレゼンの違い
欧米が「対話型」、日本は「資料型」

①つかみ(アハ)
②共感(ペインポイント)
③盛り上げ(ワオ)


プレゼンで重要な最初のつかみの部分は「アハ(Aha)」をイメージすること。欧米では導入部のひらめきを重視している。その際のキーワードがAha!。
「なるほどね、そうか」という意味。

相手の「ペインポイント」で聞き手の共感を誘う。

教訓(Lessons Learned)を3つのポイントで整理する。
①過去にうまくいったこと(WHAT’S Working Well) 再現性のあるもの。
②過去にうまくいかなかったこと(WHAT’S Not Working Well)
③次ぎに活かす行動計画(CHALLENGE)

「Theree Points(ポイントは3つあります)」は世界標準の整理術。

プレゼン終了後の”So What?”(「それで?」)に答える。
質問は相手の懸念事項を払拭するチャンス。質問を受ける時間を必ず設ける。
質問に答えれば終わりではなく、その返答が相手に取って答えになっているかを確認する
「今の話で、返答になっていますか?」

プレゼンにおいてもメラビアンの法則(3Vの法則:
Verbal 7 - Vocal 38 - Visual 55)は活きている。ファーストインプレッションである”見た目”は大切。


多数の部下を管理するにあたってのノウハウもためになる。
部下を管理する時に、お互いが何をすべきかを文章で共有する。
GOD(目標(Goal)、途中成果(Output)、期限(Deadline))を文章にて共有する。
部下の能力に応じてGODの設定を変える。優秀な人間には「途中成果」を高め、「期限」を眺めに設定、サポートが必要な人間には「途中成果」を低め、「期限」を短めに設定する。
部下のGoalは二種類設定する。1つはストレッチゴール、もう一つはコミットメントゴール。

上司とは優先順位表をつくり、業務の優先順位についてすり合わせる。



日本のやり方と世界標準のやり方。
韓国のサムスン流も勉強になったが、これも非常に参考になる。
でもやはり、90日で成果がでることを最初に行え、というあたりは気をつけないとウォール街の轍を踏むような気がしてならない。
そこもバランスを取りながらということか。


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