2012年11月11日日曜日

『無名』

沢木耕太郎の作品。
脳出血により入院をした父との亡くなるまでの半年を綴った作品。
実はこの本を読みながら、これは沢木耕太郎の実話なのかどうかの判別がつかなかった。
(実話風に書かれているフィクションはいくらでもある)
読み終わって、実話だと知ってこれは沢木耕太郎の実父へのレクイエムなのだと思い至り、さらに温かい気持ちになった。

この本、懇意にしている代理店の社長さんからのお勧め本であった。
どうして社長が数ある本の中から、私にこの本を勧めてくれたのか、よくわからないのだが、それを考えることがまた楽しい謎かけである。

沢木耕太郎の父が亡くなったのが89歳とのこと。
自分の実父もこれからその年代に近づきつつある。
今のうちに出来る限り親孝行をしておこう。

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