楡周平氏の2008年の著作。会社の人間から何の気なしに渡された本。
たまたま持っていた本の処分かと思いきや、内容は業務と結構かぶるところあり、意図あって渡したな、という本であった。
四井商事の敏腕部長、山崎鉄郎がちょっとしたチョンボから会社を辞めざるを得なくなり、取り立てて取り柄のない借金だらけの東北の町の町長になるというストーリー。
”取り柄のない町”の諸々の要素が、実は老人が住まうには非常に適した与件であったという、「中立変異」の発見を地でいっているような物語となっている。
何の気なしに渡されて、何の気なしに読み始めたら面白く、止まらなくなってしまった。
地方再生と高齢者介護問題を一気に解決するスキームで物語は進む。
もちろんフィクションなのだが、四井商事の諸々の設定含め、非常にリアリティがある。
4年前に書かれて、未だに似たスキームの取り組みが出てこないというのは、やはり現実的には非常に難しいということか。
これからは「地方分権の時代」と言われ、道州制が現実味をもって議論されている。
地方分権と地方の強み、そして中央の資本がうまくマッチすれば、これからの時代の先端をいくコンパクトシティ、スマートシティが出来てくるのではなかろうか、と一縷の望みを持たせる小説であった。
たまたま持っていた本の処分かと思いきや、内容は業務と結構かぶるところあり、意図あって渡したな、という本であった。
四井商事の敏腕部長、山崎鉄郎がちょっとしたチョンボから会社を辞めざるを得なくなり、取り立てて取り柄のない借金だらけの東北の町の町長になるというストーリー。
”取り柄のない町”の諸々の要素が、実は老人が住まうには非常に適した与件であったという、「中立変異」の発見を地でいっているような物語となっている。
何の気なしに渡されて、何の気なしに読み始めたら面白く、止まらなくなってしまった。
地方再生と高齢者介護問題を一気に解決するスキームで物語は進む。
もちろんフィクションなのだが、四井商事の諸々の設定含め、非常にリアリティがある。
4年前に書かれて、未だに似たスキームの取り組みが出てこないというのは、やはり現実的には非常に難しいということか。
これからは「地方分権の時代」と言われ、道州制が現実味をもって議論されている。
地方分権と地方の強み、そして中央の資本がうまくマッチすれば、これからの時代の先端をいくコンパクトシティ、スマートシティが出来てくるのではなかろうか、と一縷の望みを持たせる小説であった。
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