2008年9月27日土曜日

POP Party on Playfulnotes!


同志社女子大学の上田先生主催のBrownbag lunch(茶色の紙袋に入れてもっていく簡単なランチのこと)形式のPARTYがあるとのことで、参加してきました。
場所は東京大学の福武ホール。安藤忠雄さんが教育をテーマに設計したものとのことで、初めて中に入りました。

まずは色々な分野の参加者が打ち解けるために体を動かす”アイスブレイク”ワークショップから始まりました。
それから上田先生が「Playful note」をつくるのにお世話になった方々の紹介と、つくる過程をドキュメント化した「PLAYFUL NOISE」を発表されていました。
この「PLAYFUL NOISE」ですが、ひとつひとつ浮遊しているかのような情報(ドキュメンテーション)を”一つの紙で綴じる”ことにより新たなストーリーが見えてくるもの、とのことです。
制作した千葉工大の原田先生曰く「上田先生は色々な素敵な話しをするが、それらを放っておくのですぐにこの世から”蒸発”していってしまう。誰かがそれを地上にとどめておかねば、と思ってつくりました」と笑いを誘っていました。
文章も推敲を重ねると洗練されて無駄がなくなり研ぎすまされる分、作り手の想いの一部が落ちていく。。この「PLAYFUL NOISE」、基本的には今までの経緯をそのまま集めたものなので、内容は粗いとのことでしたが、勢いがあって作り手の熱き想いを伝えるのには非常に有効な手法のようです。

また、RTV(Real Time Video)の実演が神戸芸術工科大学の曽和先生(およびその研究室の方々)からありました。
このRTVとはワークショップ等で当日行われたことを撮影し、ドキュメンテーション(記録)として残すだけでなく、当日最後に振り返りとして活用し、場をもりあげるツールとして利用する手法です。
MITでも実演し大好評を博した実績があるそうなのですが、今日のように2時間という短時間での実演は初めてとのことで、研究室の方々は時間との闘いを演じてました。

最後に上田先生から最近アメリカ、MITやスタンフォードに行った時の話がありました。
これからのアメリカはcreative thinker(もしくはinnovative thinker)を育てる必要があるという方向になっていて、21世紀のlearning skillとはどのようなものかを真剣に模索し始めているとのことでした。

PARTYの時間は11時〜1時までだったのですが、あっという間に時間が経ってしまい、その後初めてお会いした方々と一緒に15時近くまで立ち話を続けてしまいました。

2008年9月26日金曜日

『専業主婦の私が1億円社長、ダンナが専務!』


鈴木ゆり子さんという、埼玉県羽生市で大家さんをやっている58歳のおばちゃんの書いた本。
48歳から大家業を始めてアパートと戸建てで22棟、約200室。総資産5億、年収1億というびっくりなおばちゃんです。
もう思いつくままに色々エッセー風に書かれている感じですが、まとめてみると不動産業の基本をしっかり押さえていました。


1.仕入れは安く
  競売で安く購入。5億で200室ということは1室あたり250万位で仕込んでいるということ。
  これを年50万で貸せば確かに年収1億、平均利回り20%!
  競売物件なので占有者がいたりするのも、WIN-WINの精神で占有者と対話しちゃうおばちゃんパワーでいつのまにか得意技に。

2.バリューアップはしっかりと
  掃除に関してはパートで学んだノウハウを駆使してプロ顔負けのテクニックでピカピカに。
  家電付きは高く貸せる、ということでインターネットオークションやリサイクルショップにて家電を購入して設置。
  そのために「古物商許可」を取得。

3.ランニングコストも安く
  リフォームを専務のダンナが担当。
  家族でリフォーム含め内制化。

4.資産は適宜入れ替え
  入れ替える内容、タイミングについては勘ピューターだそうですが。。

その他にも色々、日本のおっ母さん的な教訓が書かれていて、それはそれで苦労人だけに共感できます。

面白いのが、「夫婦で仕事をするコツ」
・お互いの業務を分担することで離れられる時間をつくること。
・喧嘩しても仲直りするコツは「言い返さない」こと。
・第三者の意見を聞くこと。
だそうです。


しれっと書いてあるのですが「仕事をやってみるとわかるけど、仕事の方が子育てより楽」だそうです。。
日本のお母ちゃん達に感謝!

2008年9月25日木曜日

『スティーブ・ジョブズ 神の交渉力』


スティーブ・ジョブズの傲岸不遜で自己中心的な義理人情に欠いた所行をこれでもか、と述べて最後は「でもジョブズってやっぱりすごいよね」とまとめた感じの本。
ジョブズがディズニーとかピクサーとかと関係があるのを知らなかったので読み物としても面白かったです。

仕事でどうしても厚顔無恥な行為を行わなくてはならない時に読むと「あのジョブズの行為にくらべれば。。」と心理的な負担が減るかもしれません。

2008年9月23日火曜日

激辛マニア史上最強!!

子供が欲しいというので気軽に買ってしまいました。
ハバネロ系は前にも買ったことがあったのですが、これはまた別物です。
余りに辛くて子供はもちろん私も食べきれずに残ってます。
時々食べたくなって口にするのですが、3つも食べたらもう限界です。
本当の激辛党の人はこんな辛くても食べれるのかしら。

2008年9月21日日曜日

マルチ・ヴィタ・ヴィーノ


果実微発泡ワインです。
アルコール入り果実微炭酸ジュースって感じです。
結構いけてお値段もそこそこでした。
(ワインと思って飲んじゃ駄目です。あくまで微炭酸ジュースってことで)

http://www.kinoshita-intl.co.jp/vino/v0001.htm

ちなみに私はこれをウェルシア(薬局ストア)で買いました。

雨の運動会


今日は子供の運動会でした。
本当は昨日の予定だったのですが、台風13号のため本日に順延になりました。
(昨日の方が台風一過という感じの天気でしたが)
今日の天気予報は夕方から雨(しかも場所によっては「ゲリラ豪雨注意」って感じ)という予報でした。
運動会は朝8時過ぎからスタートして、10時頃には早くも怪しげな雲行き。。
案の定、お昼の時間の前に結構な降りとなってきました。
本来は校庭で家族と一緒にお弁当というスタイルなのですが、雨によりそれもかなわず、体育館と教室および廊下を解放するので、そちらで子供と一緒にお弁当するということになりました。
途中、その決定が出て放送される前にゾロゾロと勝手に体育館に入り出す家族がいたりで、ちょっとした混乱がありました。(子供は携帯電話なんぞ持っていないので、場所を変えた場合にはそれを子供に直接伝えなければなりません。携帯不通時のいい訓練にはなりましたが)
大震災時にはもっとひどい混乱状態になるんだろうな、と思ったらちゃんと防災のことを家族で話し合っておかねばと思いました。

お弁当食べた後、結構本降りとなってきました。
こういう時の学校の判断って難しいだろうと思いながら決定を待ってました。
延期にすれば「せっかく子供が練習してきたのに父親や祖父母に見てもらえないじゃないか」という話がでる可能性がありますし、強行すれば「子供が風邪をひいたらどうするのか」と言われる可能性がある。。まさに企業における危機管理に通じるものがあると思いました。

結局小降りになった時を見計らって、最低限やらねばという種目だけ実施し終了しました。
最初「しばらく様子をみて、本降りなら延期、小やみになれば種目を限定して続ける」という放送が入ったので、「分かりきった内容の放送だし、なっちょらん」と思ったら、すぐにちゃんと「1時30分までに様子を見て、小やみにならなかったら延期します」という風に期限を切って告知していました。
浅間山荘事件で指揮をとった危機管理第一人者の佐々淳行さんが、
「次の情報発信はいつ、ということを言えば人はその時間まで待つが、それを言わないと情報がないことに不安になり、怪情報が出回ったりして混乱が起きる。次の情報発信時に新たな情報がなければ「新規情報はなし。次の情報発信はいついつ」でも構わないので必ず次の情報発信のタイミングを告げるべし」
ということを言っていたのを思い出しました。

やはり今回のような中途半端な雨天対応についてはしっかり対応策がとられていなかったのか、閉会式には楽隊がでれずに表彰時も音楽なし(雨天時対応を考えていればCD用意しておけば十分だったはず)で閉会式は今ひとつ盛り上がりに欠けましたが、雨の中の競技や演技も中々素晴らしく、めずらしい「雨の運動会」、記憶には残ることになりそうです。

2008年9月20日土曜日

『短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント』 石田淳

行動分析学(behavior analysis)はアメリカの心理学者スキナーの「抽象的な概念や計測できない要素をいっさい排除しよう」という考え方の分析学です。

要旨は以下の通り。

組織においてメンバーが、望まれる行動をとれない理由は次のいずれか。
○仕事のやり方がわかっていない場合
○仕事のやり方はわかっているのだが継続できない場合

やり方が分かっていない場合には行動を分解しチェックリスト化する。
”結果を出すための行動”を発見するのがリーダーの仕事。

行動分析でいうところの”行動”とは—MORSの法則(具体性の法則)
Measured(計測できる)
Obserbable(観察できる)
Reliable(信頼できる)
Specific(明確化されている)
「売り上げを増やす」というのは行動分析でいう”行動”にはあたらない。

やり方はわかっているのだが継続できない場合には「リインフォース(強化)」を用いる。
リインフォースとは行動を増やす手順である。リインフォースをもらたす目的となるものを「リインフォース因子」という。
①リインフォース因子は必ず行動の後に与えられる。(子供が勉強すると約束して飴玉をもらった場合、飴玉は”勉強”をリインフォースしたのではなく、”約束”をリンフォースしたもの)
②リインフォース因子は行動を必ず増やす。(うまくいかないものはリインフォース因子ではない)
③リインフォース因子はTPOにより変化する。
④リインフォース因子は回数が多いと効果が薄くなる(satiation:飽和)
リインフォースには積極的なリインフォース(R+)と消極的なリインフォース(R−)がある。

行動を減らす要素もある。罰(P+)とペナルティ(P−)である。
リインフォースによって増えつつある行動は、リインフォースが得られなくなると元に戻ってしまう。このように行動が減ることを消去(E:extinction)と呼ぶ。
(P+)(P−)ともにすぐに効果が表れるので多用されがちだが、罰とペナルティは行動を増やすことはない。罰やペナルティが長く続けば作業効率に影響がでるだけでなく、従業員の満足感にも影響がでるので単独で使うべきではない。
4つ褒めたら1つ叱る、「4:1の原則」

人間の行動原理特性「ABCモデル」(因果関係モデル)
Antecedent(先行条件:行動のきっかけとなる目的、行動の直前の環境)
Behevior(行動:行為、発言、振る舞い)
Consequence(結果:行動によってもたらされるもの、行動した直後におきた環境の変化)
そして先行条件は結果に左右されるのでA→B→C→A→...といったサイクルが生まれる。

望ましい結果が得られることを学習したとき、人は同じ行動を繰り返そうとする。
逆に絶望感や無気力感も学習される。

「会社への不満」→「対応」→「会社への不満」という負のサイクルが発生した場合には
不満を言ってきたときには婉曲的に回避し、仕事をしている時にこちらから話をきくこと。
これだけで、「仕事をする」→「対応」→「仕事をする」→...というサイクルになり業務効率が高くなる。
常に文句を言っている人に対して、その都度取り合うのは生産的ではない。
無視するのではなく、その行動が問題であることを告げる。
そしてポジティブな発言が出た場合には必ずリインフォースする。

PST分析法
①タイプ:Positive⇔Negative
②タイミング:Sokuji⇔Ato
③可能性:Tashika⇔Fukakujitu

効果順でいうと
PST,NST
PSF
PAT,NAT,NSF
PAF,NAF
の順で効果が高い。というわけで”タイミング”はとても大切。
行動分析には「60秒間ルール」というのがあって、望ましい行動があった場合、それに報いるのは原則として60秒以内でなければならない。
とはいえ、実際には60秒以内というのは現実的ではない。
人間は言語をもっているので「望ましい行動をとった人はいついつまでに評価される」というルールを共通認識することで60秒間ルールと同等の効果が得られる。

結果を出すための5つのステップ
1.ピンポイント
  結果の増加に直接むすびつく”ピンポイントの行動”を探し出す。
2.メジャーメント
  数の数えられる場合は「測定」だが、、数を数えることのできない場合には「判断」する。
3.フィードバック
  効果がでたかどうかをフィードバックする。
4.リインフォースR+
  本人が望むものを与えること。
5.評価
  連続リインフォースよりも分化リインフォースで。(最初は褒め続けるが、ある程度できるようになったら、たまに褒める)

メジャーメントに必要な4要素(基本的には4要素全てが必要)
①質の測定
②量の測定
③時間の測定
④コストの測定


この行動科学マネジメントを企業で導入しようとすると、「人間を動物のように手なずけ、あやつろうとしているのか」「経営者にロボットのように操作されるのか」といった感想が最初にはでるそうです。
なんとなく「数値を用いたパブロフの犬実験」のような印象を受けるからなのでしょうが、ピンポイントの行動とそのリインフォース因子を見つけることがリーダー(恐らく正しくはマネージャー)の重要な責務であるということには共感を覚えました。



2008年9月16日火曜日

『2015年の建設・不動産業』 野村総合研究所


日本の国内総生産508兆のうち、不動産業は60兆(11.9%)、建設業は32兆(6.3%)で合わせて2割近くを占める。
就業者数でみると国内全産業5,955万人のうち、不動産業は97万人(1.6%)、建設業は552万人(9.3%)で合わせると1割を占める。
この二つの業界が2015年にはどのようになっているのかを予測した本である。

基本的には、海外展開、セグメント特化、業界再編といった内容になっているが、いくつか具体的で面白い見解もあった。
以下面白い見解の抜粋。

建設業界は約52兆の市場に約50万社、542万人がひしめく巨大業界である。
フライフィッシングカーブ(企業規模と収益性の相関関係)を建設業に当てはめると売上高4000億〜6000億円規模の準大手の収益性が低い。これらの準大手は業界再編により「第6の大手」となるか、規模縮小して特定セグメント特化となるか、いずれかとなることが想定される。

住宅産業は民間住宅投資の規模を住宅産業の規模としてとらえると概ね18兆〜19兆であり、GDPの3〜4%を占める巨大産業。
実は昭和43年には総住宅数が総世帯数を上回っている。
日本の人口が2004年以降すでに減少傾向にある一方で、世帯数は約10年程遅れて減少局面に入る。

不動産業界
①人材が流動的でキーマンを獲得しやすい。
②経済環境に大きく左右されるため、資金力が大きな競争優位となる。
③仲介、ビルメンテ事業者などは多数おり、パートナーを見つけるのは容易。
と言った特性があり、一定の資金力のあるプレーヤーから見ると参入障壁は低い。
というわけで、外資の投資銀行系や金融系総合デベロッパーが新たなる競合となってくるとのこと。

国内総合デベロッパーの差別化戦略としては
①開発事業を通じて築き上げた「人的ネットワーク」
②そこから収集可能な「情報量」
に尽きる。


不動産ファンドを3つに分類する
①コア型          LTV:0〜50%   Net target return:5〜10%
②バリューアディッド型   LTV:50〜70% Net target return:15〜19%
③オポチュニスッティック型 LTV:70%〜      Net target return:20%〜
→今後日本の不動産市場は都市部を中心としたコア型市場として成立していく。

海外機関投資家の不動産投資戦略
①リスク分散としてポートフォリオ分散効果向上
 金融市場(株、債券)は結局連鎖的⇒海外不動産へ。
②インフレリスク対応投資
③長期で運用できるメリット追求
 流動性の低い資産(不動産)への投資へ。
ということで日本の不動産市場において海外機関投資家からの不動産投資(エクイティ)については今後も期待できる。

過去10年間の不動産投資戦略
①路線価—DCFギャップ戦略 (割安な路線価で物件取得)
②イールドギャップ戦略 (低利で借りて高利回りで運用、と称して新規プレーヤーに高値転売)
③賃料ギャップ戦略 (現在の賃料と将来の賃料との差に注目。ただし実際には2〜3年の期間必要)
これからは
④コアアセット創出戦略 (再開発等により割高な投資適格物件(コアアセット)に作り替える戦略)


J-REITについて
○現在J-REITはアメリカ、オーストラリア、イギリス、フランスに次世界第5位のREIT市場(約6兆円)となっているが、2015年にはオーストラリアを上回り世界第2位のREIT市場(約15兆円)として成長する可能性が高い。
○欧米の機関投資家は上場不動産株とJ-REITを一体として見なしている。そう考えると日本の公募不動産投資市場は20兆円近くに達する可能性がある。
○J-REITの海外投資解禁となるが、機関投資家には評価されない可能性あり。そもそも期間投資家はアセットアロケーションについては自分が判断したいと思っているので、総合型REITよりは特化型REITを選択する。
○今後上場不動産企業(株式会社)がJ-REITに転換するシナリオも考えられる。
 ・欧米では利益全体の75%が不動産賃貸収入であるなど一定の基準を満たせばREITとして認定される制度がある。
 ・REITの方が法人税を支払わずに株主に利益を還元しやすい。
 ・日本では平和不動産、サンケイビル、ダイビル、東宝不動産など賃貸収入メインの会社がありうる。
○J-REITは今後外部運用から内部運用に切り替わる可能性がある。 
 ・アメリカ、オーストラリアは外部運用から内部運用に切り替えている。
 ・ESG戦略の普及→E:環境、S:社会的責任、G:企業ガバナンス
 ・デベが利鞘の薄いJ-REITビジネスを展開する意義が少なくなっている 

機関投資家からみた「不動産」という視点が客観的であり、予測に説得力を持たせいている。



2008年9月14日日曜日

『人生は勉強より「世渡り力」だ!』













岡野雅行さんという70過ぎたおっちゃんの書いた本です。
岡野さんは「痛くない注射針」の量産化とか、携帯電話のリチウム電池のケースの金型つくったりして、あのNASAからも発注がくるような金型工場の社長さんです。

タイトルみると「世渡り力」なんてあるので、ゴマのすり方みたいなイメージを受けますが、内容は義理人情に固い頑固偏屈親父が若いモンに自分の人生を振り返りながら教訓を垂れるものになっています。

人数の少ない(なんと6人!!)町工場なので大企業から下請けのような扱いを受けるエピソードもたくさんあるのですが、その一つ、ある大企業の担当者にその技術をほれられて、その依頼で会社の上司に製品の説明に言った時の話。
その上司が「岡野さんのところに技術があるのはわかりましたが、うちとの実績がないのでお取り引きはできません」と言われカチンときて
「実績かい?そしたらあんたは女房もらうときも実績で決めたってわけだな。いったいどんな実績があったんだい?」
と言って大喧嘩になったとかで痛快です。(自分の会社の社長がこうだったらヒヤヒヤしますが)

べらんめい調で書かれていて若者に語るような口調の文章だし、時々著者のアップの写真が入っていて、本当に飲みやで話を聞いているような気分になります。

色々教訓たれてた親父が最後に、
「・・・そのことは覚えておいて欲しいんだよ。

最後までつきあってくれてありがとう。」

なんて書いてあって、ちょっとうるっときて一発で岡野親父のファンになっちゃいました。

2008年9月13日土曜日

黒いポケットティッシュ2


先日来、黒ポケットティッシュ結構もらっています。
このティッシュ何パターンも絵柄があるようです。
この前もらったのが画像の絵柄。
多分パンダなんだと思いますが、私には何故かガイコツに見えてしまいました。
ヤッターマンの見過ぎかしら。

2008年9月10日水曜日

『カリスママジシャンに学ぶ超一流の心理術』 スティーブ・コーエン


マジシャンだけに、練習の仕方、ステージに上る時の心構え、ステージの登場の仕方など多岐にわたってやり方が書かれています。実生活でも参考になるものがたくさんあります。

練習の仕方
○練習はパートに分ける
 ①無言で練習する
 ②動かずに言葉だけで行う
 ③暗闇で行う
 ④人前で行う(ピープルプラクティス)

ステージに上がる時の心構え
○ステージに上がる時、「私は既に観客全員の賞賛の的なのだ」と考えるようにする。だから、こちらから彼らの気を引こうとはしない。
○観客の皆さんを、私の「愉快のサークル」(マジシャンのドン・アランが作った言葉)にようこそと迎え入れるだけ。
○ステージに上がった時「ようこそいらっしゃいました!よかった、私に会いにきてくれたんですね!」と思うこと。
○「失敗したらどうしよう」ではなく「成功したらどうしよう」と考えよう。
○どうしても避けられないものならリラックスして取り組むのが一番。

ステージへの出方
○部屋を扇形に見渡す「見渡し」の魔法
○大勢の人の前に歩み出る際には自分の体のより広い部分を見せる(3歩の法則)
○観客の前に登場する時には、まず大きく息を吸う。胸腔のてっぺんまで空気でいっぱいになったらそのまま止める。それから初めて部屋にはいっていく。

ステージ上で
○大勢の人の前に立つ時のアイコンタクト
 ①想像の糸をつかう
 ②糸が切れたらアイコンタクトを回復させる
 ③相手を意外なほど長く見つめる(10秒から15秒は同じ相手に直接話しをする)
 ④キーパーソンを見つける
○大勢の人前で話す時
 ①観客に背中を見せないこと
 ②45度のルール(体重移動で「揺れている」ようにみえない立ち方)

それ以外にも、人を見つめる練習、目をつぶって100歩歩く練習などの他、NLPに基づいた秘密の話法というのもあり、マジシャンでなくても参考になることが多いです。
学んだことは明日からすぐ実践だ!!

2008年9月9日火曜日

黒いポケットティッシュ









よく駅前で配られている金融機関のポケットティッシュ。
最初はひたすらもらっていたのですが、だんだん会社の机の引き出しに入らなくなり、家にもって帰っても持て余すのでもらわないようになりました。
そんな私が自ら手を出してもらってしまったのが写真のポケットティッシュです。
「ティッシュは白い」という常識を覆しての黒いティッシュで、そとの包装に可愛らしい足跡のデザインが施されています。
普通のポケットティッシュよりちょっと高いのかも知れませんが、持ち帰り率は格段にアップするでしょうし、配っている金融機関の名前も「気が利いている会社」として覚えます。(普通ポケットティッシュもらっても「サラ金の会社のどこか」くらいの認識しかもたないですよね)
ちょっとした工夫で効率を格段に上げることができることを示しているようで、自分の身の回りにもまだまだこういった「黒いポケットティッシュ」が隠されているような気がしました。

シルク・ドゥ・ソレイユ


ディズニーリゾートのシルク・ドゥ・ソレイユの先行特別公演に行ってきました。
アンバサダーホテルの隣に、いつのまにか素敵な建物が建っていてびっくりしました。
座席配置は映画館よりも起伏のすくない擂り鉢状で、見下ろしが少ない分見やすい感じでした。
演出も素晴らしかったですし、音楽、照明も非情に優れていると思いました。
何よりその人間がここまでできるのか、というパフォーマンスの数々。。
特に綱渡りの演目は見ていてハラハラした分、演技が成功したときはホッとするやら感心するやらで引き込まれてしまいました。
「ケチャップと一緒で40歳を越えると皆卒業してしまう」といわれるディズニーワールドにおいて中高年層を狙ってオリエンタルランドが打ち出した次なる一手。
新聞等には「リピーターがとれるかどうかが勝負」との記事が多かったようですが、さてどうなるでしょうか。

2008年9月7日日曜日

大野秀敏先生講演会



国立新美術館にて行われた日本設計主催のセミナーでお世話になっている大野先生が講演するとのことで聞きにいきました。


1.人口減少・高齢化/都市の減少
2.エネルギー多消費社会/地球環境問題
3.どこへ行っても同じ風景/グローバリゼーション

といった世の中の流れを受けて「ファイバーシティ」という考え方を提案をしているという流れのお話でした。

この、「ファイバーシティ」というのはいくつかの要素があるようなのですが、その一つに「グリーンフィンガーをつくる」というのがあります。
駅から800m歩行圏は全て住宅地として設定する。商業や学校等はその駅から800mの縁辺に配置するというものです。
今の東京で言うと「井の頭線」のイメージとの説明でした。(すなわちロータリーがないので車は入らない。駅間の距離は1km足らずで短め。)

人口減少の話をしていて、日本の人口は'06年で12,777万人(高齢者比率20%)が、'55年には8,993万人(高齢者比率41%)になるといった話自体は何度か聞いた話だったのですが、
「現在首都圏の人口は3,500万人と言われているので、首都圏全ての人間がいなくなってしまうの以上のインパクトである。」といった説明をされていて、そりゃ大変だって気になりました。
どうせ減るなら早く減って、減るメリットを享受する方がよいのではないか、というのが大野先生の考えのようです。


人間の欲望の全てを吸収する大きさが東京の魅力であるとするならば、「大きくて小さいを両立させられないか」というのがこれからのテーマ。
20世紀式改革は「ご破算に願いましては」方式だが、これからはなかなか「ご破算に」とはいかない。
さらに、科学技術においては古代より近代、近代より現代が優れているが、建築は現代の方が良いとは限らない。
これからは継続ー引き算の考え方が重要になる。
これから新築は当たり前ではなくなる。
ーーーということをご説明されていました。


面白いと思ったのは
「旅行者は郷土料理を求めるが、地元民はスターバックス(世界の最先端)を歓迎する。
現代の都心住民はみな旅行者(バガボンド)。誰もが旅行者の目で都市を見始めている。
だから都心には近代以前の風景がアイデンティティとして残っているが、大半(約70%)を占める郊外では風景が似てきている(アイデンティティの欠如。風景のグローバリゼーション)。」という話。
アイデンティティをもった「郊外」の街、これは大きなチャレンジなのかな、と思いました。

あまり学術的なセミナーは行かないのですが、たまにはこういう講演を聞きにいくのも刺激になってよいかと思いました。

2008年9月5日金曜日

ワークショップ研修 その2

プラス•サーキュレーション・ジャパンの中西紹一さんのワークショップ研修第2弾です。

◎ブレイクスルーを促すためのワークショップ研修の基本プロセス
1.覚醒・予感    「従来のまなざしを越える」とは何か、を知る
2.異なる発想の実践 「従来のまなざしを越える」プロセスを体験する
3.気づき・共有化  「従来のまなざしを越える」とは何か、を振り返る

◎ワークショップ実施にあたり絶対にまもらなければならない5つのポイント
1.二者関係での実施はNG
  「第三者的な立場」の人を必ずいれること。
2.ファシリテーターは質問者
  無理に意見したり、無理にまとめたりすることはNG。
3.ゲストへのブリーフィングは丁寧に実施
  ゲストへはワークショップの趣旨を事前にブリーフィングすることが絶対に必要。
4.グループワークでは議論の枠組みを提示
  議論慣れしていない人に対して無理に議論を強要しても無理が生じる。
  「考える枠組み」を提示することが重要。(動詞型で考える、掛け合わせる、二項対立など)
5.スタッフは大変だが、決断はクライアント

認知的徒弟制(Allan Collins)
親方の教え方は学校の教え方よりも効率がよいのでは?とのことで生まれた考え方
具体的には以下の流れの通り。
①modeling
②coaching
③scaffolding⇒fading
④articulation
⑤reflection


その他、自己紹介のやり方として『30秒自己紹介』を実体験してみたりしました。
(自己紹介終わった人が次の人の時間を計る。冗長にならず自己紹介をすることができる手法)

やはりとても面白くためになりました。
  



2008年9月4日木曜日

『チーム ハックス』


チームならではの相乗的な効果を最大化するにはどうしたらよいか、というテーマの本です。
これからは「(リーダーシップではなく)メンバーシップがチームを動かす」ということを基本姿勢に書かれています。

「ホーソーン研究」
社会心理学者のジョン・メーヨーがウェスタンエレクトリック社のホーソーン工場で行った実験です。
照明の明るさと作業効率の相関を調べるべく、照明の明るさをあげたら作業効率が上がりました。ところが、色々ためしてみると照明を元に戻しても作業効率はもっと上がることが判明。。!?
工場における作業効率は、作業上の物的環境の良し悪しよりも、むしろ働く人間同士の関係が良好であるかどうか、自分たちの仕事に特別の関心が払われているかどうか、工場の監督官や検査官が公正に評価してくれるかどうか、といいったものにこそ左右されるということ。
お互いをよく認知しあうだけで、作業効率は著しくアップするということです。
というわけで他己紹介はとても有益なわけです。

レフ・セミョノヴィチ・ヴィゴツキーの「発達の最近接領域」
「わかっているようだが、一人では解けない」問題と「ひとりでできる」問題との水準のギャップのことを「発達の最近接領域」といいます。
ヴィゴツキーによると、教育とは「発達の最近接領域」にあったものでなければならず、その領域を暫時押し上げていくような人が教師でなければならないとのことです。
わかりやすくいうと「明日の能力を今日体験できる」ようにするのが教師の勤めということです。
また、ヴィゴツキーは「あらゆる高次精神機能は発達過程において2度現れる」と言っています。
この2つとは「精神間機能」と「精神内機能」です。
何かを他の人に助けてもらいながら達成することができたとき、それは「精神間機能」が働いたということになります。その後、同じような状況になった時に、助けてもらったときのことを思い出しながら独りで達成することができる、これは「精神内機能」が働いたということです。
お互いがお互いの「発達の最近接領域」を押し上げる関係になる、すなわち相互コーチの関係になるためにもリーダーシップ型ではなくメンバーシップ型が望ましいとしています。

社会心理学における「状況対応理論(SL理論)」によると、常によいリーダーであろうとするには、常に同じタイプのリーダーであってはなりません。未成熟なメンバーのチームと成熟したメンバーが揃ったチームではリーダーに望まれるリーダーシップは全く逆になります。
そんなことも考えるとこれからは「リーダーシップ」ではなく、「メンバーシップ」が大切であるというのが著者の論旨です。


◎チームミーティングでは予定ではなく実績を共有する。
<理由その1>
本来であればチームの各メンバーが予定を表明することによって、プロジェクト全体で重複した作業や「待ち」を発生させないための手段となるのですが、往々にしてチームミーティングという”税関”をすり抜けるためにメンバーが進捗状況の実態を隠し、プロジェクトのあるべき姿を表明することになります。だから予定ではなく実績を共有するべきです。
<理由その2>予定を共有すると「未来の自分のイメージ」に実際に作業する自分が縛られてしまうのでは?という不安が生じます。それを過去の成功体験の共有とかえることで「予定を共有する」目的は達成できます。
そうすることで「予定を守る」ことよりも「成果を出す」ことに集中できるようになります。(「有言実行」というプレッシャーで自分を追い込むのではなく、「成果を発表できる」というインセンティブで押し上げるということです。)

◎チームで「スクリプト」を共有する。
スクリプトとは、心理学でいう「旅行日程表」のようなもの。(「暗黙知」的なものでしょうか)
人が円滑にコミュニケーションできるのは、すでにスクリプトが頭にはいっているからです。
だから当たり前のことでも共有することはとても大切です。

その他にも
◎自分以外のメンバーの活動を視野にいれると、自分のやる気を引き出す呼び水になる。
◎最初の壁だけ一緒に乗り越えるため、最初のとりかかりだけ一緒に行う。
◎その人を知りたければ「今後どうしたいか」を聞く。
など、なるほどというやり方が満載です。

チームで成果を出したい方にはお勧めです。

2008年9月3日水曜日

『地球温暖化論のウソとワナ』


別段反エコ思想なわけではないのですが、反エコ本について第二弾です。
この本、伊藤元紀、渡辺正という横浜国立大と東大の教授が書いた本なのですが、この度のCo2削減騒ぎもかつてのダイオキシン問題と同じように、そのうち風化するという前提の過激な本です。

人間の健康問題と地球の気候変動問題の類似性を論じていて、Co2の問題は人間の生活習慣病に似ているので「体重減らせ(Co2減らせ)」とだけ言えばいいものではないと論じてます。
水蒸気の方がCo2より9倍も温室効果を発揮しているとか、エアロゾル(冷却効果があるそうです)による気候変動は野放しだとかを指摘しているのですが、すごいのは「そもそも地表の気温の定義などあいまいだ」と言い切っているところです。
長期の観測歴をもつ観測サイトは少ない(昔からの定点観測になっていない)。観測サイト数は近年大幅に減っている(観測サイトの場所も都市化している)。そもそもペンキの種類で百葉箱の測定データが変わる(最近はやりのラテックスペイント系だと旧来のホワイトウォッシュ系のペンキよりも照り返しの関係で高い観測データがでる。)などなどを論拠に「そもそも気温上昇なんていい加減」と述べています。

本当かなという気もしますが、1940年〜1970年にエアロゾルによる冷却効果で気温低下が見られた時には、地球が氷期にはいるのではないか、とまことしやかに言われたそうです。(それを提唱していた学者さんは今や温暖化警告の最右翼だそうです。。)


京都議定書に関しても削減義務を負っている国々のCo2排出量は世界全体の約26%なので、これを約5%減らしても(これが京都議定書で定めた目標値だそうです)全世界では26%×5%で1.3%しかCo2は減少しない。Co2排出大国のアメリカ(22%)や中国(18%)が参加しないとまるで意味がない。(ちなみに日本は全世界の約5%なので6%削減を達成すると世界的には約0.3%のCo2削減)
また、Co2削減の基準となる年が1990年というのもヨーロッパにやられていて、世界見回すと、Co2削減に苦しんでいるのは日本くらいと言っています。

排出権取引については、削減努力した国にインセンティブがあるシステムではないので、単にCo2排出の少ない国の丸儲けのシステムであることも一刀両断。
当然穀物からバイオ燃料をつくることに関しても、「人間性に対する犯罪である」という国連のメッセージを引用してこき下ろしています。


ヨーロッパは「科学的にきちんとわかっていなくても対応をとらないと危ない」という恐怖の感情からくる予防管理型。一方アメリカは「やって駄目ならやり方を変えればよい」という利益本能からくる順応管理型。
というわけで地球環境問題に関しては、「恐怖と利益」はあるが「理性」はないと言っています。

そもそも気温はあがっとりゃせん、と言いきられちゃうと温暖化は議論になりませんが、環境問題って温暖化だけではないはずです。

アル・ゴアの「不都合な真実」についても、イギリスで中学校の教材に使われることになったら「政治的色が強い」と裁判沙汰になって結局教材として利用する時は注釈つき(○○という意見もあります、みたいな注意書き)にする、ということで落ち着いたようです。

どうも環境問題って賛成派も反対派も意地になって極端なことを主張し合っているような気がしてなりません。
本当のところは真ん中くらいなんでしょうか。

2008年9月2日火曜日

『フライドチキンの恐竜学』


著者は盛口満という元教師の人です。
「鳥類の恐竜起源説について」とかいっても一般の人には興味もわかないし、面白くもないはずなのに、
「ニワトリの手羽には指は何本?」
「フライドチキンは何ピース集めると1羽分になる?」
と言った切り口で語ることでグイグイひきこんでいくパブリックアウトリーチのお手本のような本です。
イラストがまた可愛らしくてみてるだけでも楽しいです。

「骨からは”れきし”と”くらし”が見える」(骨の成り立ちには「進化」という時間軸と「生態」という空間軸の二面性がある)という切り口で、難しいはずの進化論をとてもやさしく面白く書いていくのですが、この”切り口”を発見するのに子供達との対話があって、そのエピソードも載っててそれがまた面白いです。

哺乳類の指の基本数は5本。これが”くらし”によりブタやキツネは4本。サイは3本。ウシやヤギは2本。ウマは1本となります。

ちなみにニワトリの手羽に指は3本。(この3本は親指、人差し指、中指で恐竜と同じであると言う説と、人差し指、中指、薬指であり、恐竜とは見かけ上の相似であるという説と二つの説があります。)
脊椎動物はもともと海で生まれました。最初に上陸した頃の両生類の足の数はまだ5本に限定されておらず、6〜8本の指を持つものがいたことがわかっています。
人間と鳥の共通の先祖は、約3億1000万年前の爬虫類にさかのぼり、この共通の先祖はすでに指は5本というデザインを採用していたそうです。

手(手羽)には3本ですが、ニワトリの脚には4本の指があって4本のうち、1本は後ろを向いています。これは親指。のこりの3本は人差し指、中指、薬指。ニワトリをはじめとする全ての鳥には小指はありません。

指の関節の数をみていくと、人間の場合親指が2個、その他の指が3個。ブタは親指が退化していますが、残る指の数は人間同様3個。中指たった1本となってしまっているウマも指の骨の数は3個です。
ニワトリの場合、親指は2個、人差し指は3個、中指は4個、薬指は5個ですが、こうした指を構成している骨の数も恐竜と一緒です。

哺乳類というと今でこそ世を謳歌している感じですが、実は他の脊椎動物から約3億1000万年前に分かれ独自の進化を遂げてきた少数グループに属する異端児です。
目の骨をもっていないのも特徴のひとつ。(他の類の生物には目の骨があるようです)
他にも哺乳類にしか見られない骨の特徴として首の骨の数があります。
人間の首も、なが〜いキリンの首も、はたまたあるのか分からないクジラの首も骨の数は7個です。

さて、フライドチキンは何ピース集めると1羽分になるのか?

正解は9ピース。(ウィング(手羽)×2、リブ(胸)×2、ドラム(もも)×2、サイ(腰)×2、キール(胸骨)×1)
キールの中にある「竜骨突起」に筋肉が付着することで鳥は空を飛ぶことができるそうです。

フライドチキンであっても骨をゆでて、入れ歯洗浄液につけることで骨の標本ができちゃうそうです。
(これも物語風に手順がのっているので読んでて飽きません。会社もマニュアルを物語風に書いたらもっと面白いのではないかと思っちゃいました)
今年は苦しんだ子供の夏休みの宿題、来年は”骨の標本”でいこうと思います。

2008年9月1日月曜日

アルダファーのERG理論

新聞を読んでいたら「アルダファーのERG理論」というのが引用されていたので調べてみました。
マズローの5段階欲求理論の3段階版のような感じで生存(existence)、関係(relatedness)、成長(growth)の3つの欲求区分となっているのですが、面白いのはマズローの理論が低次の欲求が満たされて初めて次の段階の欲求が生まれるとしているのに対し、アルダファーは低次の欲求がないときでも上位の欲求がつよくなることがある(生存欲求がみたされなくなると、かえって成長欲求が強まったりする)というものです。
食費をきりつめても趣味に投資したり、フランス革命では「自由」を求めて「生命」をかけたりする行動はこれでないと説明できないということです。

老人の介護施設や精神障害における施設の考え方でも、生存⇒施設での設備・サービス、関係⇒施設内での人(他人)との繋がり、成長⇒自分(己)の中、ということで最終的には『頼みにするもの』を己の中に見いだす必要がある、という考え方があるとの話を聞き、共通するものがあると感じました。

今までマズローの5段階を一つ一つ階段上らないと自己実現って絵空毎なのかなぁと疑問に思っていたのですが、理論上でも必ずしもそうでもなく、やはり人間の自己実現、成長に対するモチベーションはこれから重要視されていくということだと思いました。