2008年9月1日月曜日

アルダファーのERG理論

新聞を読んでいたら「アルダファーのERG理論」というのが引用されていたので調べてみました。
マズローの5段階欲求理論の3段階版のような感じで生存(existence)、関係(relatedness)、成長(growth)の3つの欲求区分となっているのですが、面白いのはマズローの理論が低次の欲求が満たされて初めて次の段階の欲求が生まれるとしているのに対し、アルダファーは低次の欲求がないときでも上位の欲求がつよくなることがある(生存欲求がみたされなくなると、かえって成長欲求が強まったりする)というものです。
食費をきりつめても趣味に投資したり、フランス革命では「自由」を求めて「生命」をかけたりする行動はこれでないと説明できないということです。

老人の介護施設や精神障害における施設の考え方でも、生存⇒施設での設備・サービス、関係⇒施設内での人(他人)との繋がり、成長⇒自分(己)の中、ということで最終的には『頼みにするもの』を己の中に見いだす必要がある、という考え方があるとの話を聞き、共通するものがあると感じました。

今までマズローの5段階を一つ一つ階段上らないと自己実現って絵空毎なのかなぁと疑問に思っていたのですが、理論上でも必ずしもそうでもなく、やはり人間の自己実現、成長に対するモチベーションはこれから重要視されていくということだと思いました。

0 件のコメント: