某広告代理店の天才(と思っている)プロデューサーN氏からのお勧め本。
ミステリアスな歴史物が好きなことを見込まれてのことだと思うが、見事にはまって2日で通読してしまった。
主人公は、ヴァチカンの公式記録では抹消されたとされている女教皇ヨハンナである。
あとがきで、どこまで史実に基づいているかの解説がついているのだが、それを知ると、宮城谷昌光氏の中国歴史ものと一緒で「よくぞここまで面白くふくらませた」感がある。
前段では、男尊女卑という”当時の常識”、キリスト教布教の実態というものがエピソードとして語られており、現代に生きる我々に以後のストーリー展開を共感させるための伏線となっている。
「性」を偽って生きるということは現代日本においては不可能ではないかと思えるが、9世紀とはいえ、事実だとするとちょっと考えただけでも相当困難を伴ったものであったであろう。
映画化が予定されていて、ドイツでは既に公開されているという話もきく。楽しみである。
おっと、その前にレンタルが開始された「天使と悪魔」のDVDを見なければ!
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