2008年12月5日金曜日

手術当日

朝一番の手術。妻によると前の手術により時間が前後することがないということで、いいらしい。
今日は5組も大腸がんの手術があり、さすがにこれはがんセンターでも多い数で看護婦さんは大変とのこと。
同じフロアから同時に3組手術室に入る。朝一番なので同時に連なって手術室へ。
手術室の手前でPHSを受け取る。手術が終わったら連絡がくるので、家族は病院内であればどこで待っていても構わないという配慮だ。
何かをしていないと落ち着かないので、喫茶室へ行って本を読んでみる。
集中して読んでいるうちはいいのだが、ふとした瞬間に我に返り妻が手術中であることを認識する。

結局手術は1時間30分で終了。手術は3時間弱で済むと思うといわれていたので、PHSが最初になった時には自分ではないと思い、やり過ごしてしまう。2度目で気づいてすぐにDr.の説明を受けに。
余りに早かったので、開腹して何か突発事由により手術を中止したのかという嫌な予測が頭をよぎる。

説明を受けにいくと、手術着のままのDr.から淡々と「手術は予定通り終了しました」と告げられた。
あまりに淡々としていたので、最初手術がうまくいったのかどうか分からなかったくらいだ。
もっと抑揚をつけて「おめでとうございます!手術は成功しました!!」位やってくれると、喜ぶべきポイントがわかっていいのだが。
「切り取った部位をみますか?」と聞かれて、ちょっと怯んだがせっかくの機会なので見せてもらう。

小躍りしたい衝動に駆られて部屋をでると、そこにはまだ他の手術中の2組の家族が神妙な面持ちで待っていた。
ちょっと前までは同じ気持ちだったので、こちらも再び神妙な気持ちになる。

リカバリールームから病室には2時間後に戻る、といわれていたが実際に戻って来たのは3時間程度経過してからだった。
妻は既に意識が戻っていて、笑いかけると力なく笑い返して来た。
関係者に結果報告を入れる。
病気の性格上これで完治ということではないが、まずは第一段階はうまくいったという安堵感が広がる。
本当に良かった。

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