2008年12月16日火曜日
最近の化粧品CMを見て思う仮面ライダー考
昨今の化粧品のCMは女優さんが複数出てくるものが多い。
ちょっと昔の化粧品のCMに出てくる女優さんは一人だけだった。
複数出てくるのの極めつけは資生堂の椿が発売された時のCMだろうか。
普通ならピンで出演するようなクラスの女優を惜しげもなく何人も使っていた。
さて、仮面ライダー。
我々が子どもの頃の仮面ライダー(昭和仮面ライダーシリーズ)、ヒーローは一人だった。
仮面ライダー1号と2号が夢の競演をしたり、仮面ライダーV3に仮面ライダー1号&2号が出て来ても、それは特別な時だけだった。通常の時は仮面ライダーはあくまで一人であった。
その頃は「燃えよ1億火の玉だ」とばかりに所得倍増に励んでいた頃で、理想形(ヒーロー)は1つ(1人)でよかった。
それが平成に入ってから、複数の仮面ライダーが同時に出てくるようになった。
各々特徴・性格をもった複数の仮面ライダーが味方だった敵だったりで出てくるのだ。
(これは平成仮面ライダーシリーズの中でも「仮面ライダーアギト」からである。ちなみにこの一つ前の「仮面ライダークウガ」を演じていたのはオダギリジョーである。今をときめく俳優の彼は仮面ライダーでメジャーデビューを果たしたのだ。)
これは平成の世になって、価値観が多様化したことによるものと思われる。
ヒーローは必ずしも一人とは限らないという考え方だ。
なんて思っていたら、ちょっと前に、体は一つなんだけど霊体のようなものが入り込むことにより複数の性格・特徴を持つようなライダーが登場した。
「仮面ライダー電王」だ。”イマジン”と呼ばれる霊体のようなものが入れ替わることにより本体の性格・特徴がガラリと変わるというライダーで、しかも”本体”は「プラットフォーム」と呼ばれていたりして仰け反りそうになった。
コンピューターのハード(OS)とソフト(アプリケーション)の考え方じゃないか。
相手する敵の特性によって、どの”イマジン”が入って闘うか(自分がどんな特性を持つか)を決めることができる。
(まぁ、それがうまくいかなかったりするところに物語の面白みがでてくるわけだが)
翻って自分の住んでいるマンションについて考えてみると、
”田の字プラン”と呼ばれる一つの究極(と思われる)パターン(一人の最強ヒーロー)を提供する時代は終了し、
メニュープランやオプションで、複数のパターン(複数の特徴・性格のヒーロー)を提供する時代が既に到来している。
でも、この複数ヒーローパターンも既にやり尽くされて来た感が出始めている。
仮面ライダーシリーズが時代の変遷を表していると仮定して、その変遷に倣うとすると次世代のマンションは顧客の要望によりその時々で住まい方を変えることのできるマンションという感じだろうか。
顧客の要望をいちいちプロがカスタマイズするのが「リフォーム」だとすると、顧客が自由に自分の望む形にしてしまうことができるような”インターフェイス”を備えたマンションというのが新しい次世代の形なのかもしれない。
残念ながら子どもが仮面ライダー世代を卒業してしまって、最新の「仮面ライダーキバ」ってのがどんなライダーなのか知らないのだが、どんな進化を遂げていくのやら楽しみだ。
我々も時代に合わせて変化していかないと。
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