2008年12月23日火曜日

『起きていることはすべて正しい』


今やベストセラー著者となった勝間和代さんの本です。

「起きていることはすべて正しい」という考え方は「セレンディピティ」の考え方につながるということで、
「いま起きていることを否定したり、こうだったらいいなぁと夢想しても仕方がない。
それよりは、起きていることから、何を学び取り、どのように行動すれば今一瞬のこの時間を最大に活用できるか、を考える”技術”を述べた」と著者は言っています。

”技術”といいながらも、「メンタル的なことこそが能力を発揮するカギ」ということで、非常にメンタル的な話が多いです。
しかしながら、いわゆる観念的な説教本になっていないところが勝間さんの真骨頂です。

○「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」
○「仏教の三毒(「妬む・怒る・愚痴る」)追放とアサーティブな(必要以上に人に迎合しない)振る舞いが人間関係の2本柱」
○「日常的にネガティブな言葉を使わないこと」(でもオーバーポジティブも危険)
○「光合成のスピードよりも、たくさんの物は生産できない」
○「決断することは人に嫌われるリスクをとること。これまでと違う状態に自分を変えること」

といったメンタル的な話とともに
○フォトリーディングの長所は、速読ではなく、「虫の知らせをトレーニングすること」
○個人で所有する4つのダイヤ(パーソナル資産)
①自分メディアを通じた経験
②無意識で出来るまで高めた技術
③将来に投資するお金
④バランスシートを連結できる人脈
といった本当に”技術的”な内容まで盛りだくさんですが、多くの考え方に共感することができます。

著者は本当はメンタル的な話こそが大切と思っているのに、観念説教的な内容として受け取られないように”技術”として整理している節があります。
最近の著作には必ず「勝間和代」という人間を売り込んでくるのも深い考えがあってのように思えてなりません。


「人間は追い込まれると無理矢理でも成長する」ということで、「結婚と出産は『大リーグボール養成ギプス』である」と著者は述べてます。
正直明日の妻の検査結果を聞いた後にも、この考え方を貫いていられるのかは自信がありませんが、前向きに生きていくことに関しては全く同感。
頑張ります。

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