2008年12月20日土曜日
キオスク趾
船橋駅の総武線快速ホームのキオスクがある日突然無くなってました。
最初は誤って別のホームに来てしまったのかと思ったくらい違和感がありました。
あまりに見事に消え失せていたので、今更ながらパオのように移動可能な構造になっているのにびっくり。
少なくとも電気はどこからかとっているはずなのに、残された床にはその痕跡見当たらず。
(後ろに自動販売機を背負っていたはずなのでどこからかとっていたはず。他のKIOSKでどうなってるのか今度観察してみます。)
ちなみにキオスクというのは「あずまや」「売店」を意味する外来語(もともとはトルコ語らしい)なのですが、国鉄時代(昭和48年)に「清く」「気安く」といった想いとかけて「キヨスク」と名付けられました。
「本当は”キヨスク”ではなく”キオスク”だ」「表記も”KIOSK”だろ」などといわれながらも、「キヨスク」として販売員のおばちゃん達と一緒に日本のビジネスマン達を支え続けてきたのでした。
というわけでJR各社では「キヨスク」の名称が残っていたのですが、JR東日本においては昨年7月にキヨスクを運営する「東日本キヨスク」が「JR東日本リテールネット」に社名変更したのにともない、晴れて「キオスク」となりました。
名前なんかはどうでもいいのですが、この「キオスク」。
小売り販売店としては異常な程の効率を誇っていました。
今でこそ縮小してしまいましたが、一時期はJR東日本管轄だけでも約1200店舗、年間売上2000億円を上回っていたそうです。店舗あたり年間1億7000万近く。日商でいうと1店舗平均46万円くらい。
コンビニエンスストアでも日商60万はなかなか上げれれていないことを考えるとこれはすごい数値です。
面積あたりの効率でいうと更にすごい。
キオスクは1店舗あたりの面積が13㎡なので月坪売上が約350万円!?
コンビニエンスストアが仮に日商60万で100㎡と仮定すると月坪売上が約60万円なので、その5倍以上の効率を誇るということです。
それも今は昔の話。
残念ながら、
①団塊世代の引退に伴い男性サラリーマンが減り若者や女性が増えて需要が変化した。(次から次へと商品を差し出す客の間に割り込み、忙しく働く販売熟練者とコミュニケーションを取るのは若者や女性には抵抗があるらしい。)
②Suicaなどの電子マネーの普及とPOSレジの導入
③熟練多能工だったおばちゃん達に対して早期退職制度で退職者を募ったら600人の対象者中400人が辞めてしまった。
といった理由でKIOSKは衰退の一途のようです。
コンビニ型の店舗もいいんですけど、レジで待つのにやはりちょっと抵抗があり、ついついKIOSKで買ってしまうのは私だけでしょうか。
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